結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年12月30日(金曜日)

ロピア京都ヨドバシ店と阪神梅田店で「享楽円」消費を確認する

2023年のカウントダウン。
あと2日。

小晦日。
「こつごもり」。

朝の東海道新幹線のぞみ。
残念ながら富士の頂は見えず。IMG_83142
今年、何度ここを走っただろう。

富士川の水流は少ない。IMG_83282

名古屋を過ぎて関ヶ原に差し掛かるころ、
山肌に雲が立ってくる。IMG_83512

すぐに京都駅に到着。IMG_83602

駅舎全体をカバーしているのは、
箱型のガラスと金属的な膜。
この空間が古都と対比的な空間をつくっている。IMG_83632

そして京都タワー。IMG_83652

快晴の真っ青な空と白い塔。IMG_83722

歩いて3分ほどで、
京都ヨドバシマルチメディア館。IMG_82232
その地下2階にロピアがある。
29日、30日、31日の3日間、
入場制限をしている。

そのために入口を1カ所にして、
行列を作ってもらう。
最後尾は地上1階にある。IMG_83752

店に降りていくと、
入口まで行列が並んでいるが、
売場は意外に淡々としている。
IMG_83762
このほうが顧客も安心してゆっくりと買物できる。

このヨドバシ京都店は、
ロピア関西営業本部で、
一番店となった。

その一番店の実力が、
年末商戦で発揮される。

日常的には大容量のロピアの商品だが、
年末にはちょうどいい。

だから客層と商圏は拡大される。

それから「享楽円」消費は、
年末の際(きわ)の商戦でピークに達する。

「禁欲円」消費は縮小される。
もちろん禁欲円も大事だ。
しかし1年で一度、
享楽的な買い方をして、
享楽的な生活をする。
それが正月だ。

私が言い出した概念だが、
顧客はその享楽的な消費を、
目的として店にやってくる。

だから高額品が飛ぶように売れる。

もちろん野菜や果物は、
ロピア価格だ。IMG_83802

惣菜から魚はワンウェイコントロール。
私はこの店はこのレイアウトが成功していると思う。IMG_84072

年末商材もきちんと品揃えされている。IMG_84172

年越しそば用の海老の天ぷら。IMG_83922

肉はすぐに売れる。
年末向けにさらに単品量販に切り替えている。
しかしそれでも補充が間に合わない。IMG_83952

特にロピアのオリジナルアイテムがよく売れる。IMG_84242

日配食品も冷凍食品も、
よく売れる。
IMG_84362

壁面のイラストは雪の京都金閣寺。IMG_84002
店舗の装飾は不要だという議論もある。
しかし享楽円消費にはこれは必須だ。

いいレストランや料亭で食事をする。
そのときに店の雰囲気や佇まいは、
享楽的な消費に貢献する。

コモディティの買物ならば、
それは必要ないかもしれない。

ただしコモディティディスカウントでも、
その店のポジショニングを鮮明にするためには、
それらしい内装、照明、店内サインは必須だ。

よく売れるけれど、
チェックスタンドは混雑も混乱もない。
IMG_84442

待ち合わせたわけでもないが、
福島道夫さんに遭遇。
IMG_82582
㈱ロピア社長から㈱関西ロピア社長となって、
この京都ヨドバシ店も立ち上げた。

いま㈱ロピアホールディングス取締役営業統括。

ロピア京都店を辞して、
大阪へ。

梅田駅前の百貨店競争。

左が大丸梅田店。
1983年オープン。IMG_84522

それから阪急うめだ本店。
こちらは1920年、白木屋出張所として開業し、
1929年、初のターミナル百貨店に変わった。
2012年、新店舗として増床刷新。IMG_84492

それから阪神梅田本店。
こちらも1925年、
白木屋出張所として開業。
阪神百貨店の本店となって、
何度も増床改造を試み、
今年4月6日に食品館が改装オープンして、
全館の改装が完成した。
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食品が百貨店の中核を担う。
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地上2階のデッキで、
阪急うめだ本店、大丸梅田店とつながる。IMG_84532

1階食品売場は明るいモダンな売場。IMG_84552

地下1階が生鮮、惣菜から、
酒、菓子、加工食品まで、
日本最高レベルの食品売場となった。
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しかしこれも「享楽円消費」である。

青果も肉も魚も、
ショップごとに先頭と最後尾を示して、
行列をつくっている。

入場制限もしていないから、
凄い人出で歩けないほど。
専門店ごとに清算をするから、
余計に時間がかかる。

その鶏肉の「とり鹿」IMG_84572
百貨店こそ「享楽円消費」の代表だ。

ここで買うときには、
顧客は初めから、
高くても旨いものを目指す。

だから驚くほど高額商品が売れる。

ロピア京都ヨドバシ店も、
その意味では享楽円の店だ。

量が多くて、コストパフォーマンスの高い、
享楽円消費である。

今日はそれを確認するためにやって来た。
そして確認した。

常日頃から、
享楽円マーチャンダイジングをしていないと、
年末も享楽円アイテムは売れない。

それも確認できた。

その享楽円の非日常を、
日常の中にどう取り入れるか。

享楽円商売は、
簡単ではない。

しかしコロナ禍で、
食品の享楽円消費は広がった。

食べることが、
最大の楽しみの一つとなった。

この年末商戦は、
享楽円商売の集大成となる。

それを確認した。

〈結城義晴〉

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