今日は土曜日だが、
商人舎オフィスに出た。
そしてアメリカの小売業のことを調べた。
ウォルマートはコロナ禍で、
凄い決断をしている。
チームマネジメントへの大転換は、
『コロナは時間を早める』に書いた。
それ以外にも凄い決断をしている。
出店に関する転換である。
驚かされる。
それから、
商人舎流通SuperNews。
クローガーnews|
オーガニックPB「シンプル・トゥルース」発売10周年
米国スーパーマーケットNo1。
クローガーのプライベートブランドは、
16種類のレガシー・ブランドを、
「Smart Way(スマート・ウェイ)」にまとめた。
昨2022年9月のことだ。
さらに大ヒットのオーガニックPBが、
発売10周年を迎えている。
「シンプル・トゥルース」である。
オーガニックを基本として、
指定の101種類の化合物を使用しない製法、
そしてオーガニックとしては、
ディスカウント価格。
圧倒的な人気を誇る。
2013年に発売開始されると、
伸びに伸びて10年が経過した。
現在は1500アイテム。
累計売上高は3000億ドルを超える。
1ドル100円換算で30兆円。
130円換算ならば39兆円。
10年でこのスケールになったのだから、
1年では単純平均して300億ドル。
現在は1年に400億ドルは売るブランドだ。
2021年度の通期売上高は1378億ドルだから、
全体の29%がシンプル・トゥルースとなる。
10周年記念キャンペーンは、
1月31日まで実施される。
一方、
イオンnews|
従業員26万人がおすすめ「トップバリュ いいね大賞2023」
イオンの全国のグループ従業員は26万人。
かれらにアンケート調査をした。
「お客さまにおすすめしたいトップバリュ商品」
「トップバリュ いいね大賞2023」
トップバリュ&グリーンアイ、
そしてトップバリュベストプライス。
それぞれからBEST10商品が選ばれた。
前者の第1位は、
「トップバリュ 本みりん」。
1000㎖267円(本体価格、以下同)。
第2位が、
トップバリュ JAS特級あらびきポークウインナー。
第3位がトップバリュ 国産のり使用 おにぎりのり」
3切れ50枚 板海苔16.6枚488円。
後者の「トップバリュベストプライス」では、
第1が「ベストプライス バナナ」1袋。
従業員評価は、
「もちもちバナナって言えるぐらい
もっちもちです」
「バナナはこれしか買わなくなりました!」
「子どもの毎日のおやつに重宝しており、
食べっぷりが違います!」
これらの評価コメントはやはり、いい。
第2位は「ベストプライス 国産茶葉使用 緑茶」
2000㎖90円。
第3位「ベストプライス 国産六条大麦100%使用 麦茶」
2000㎖90円。
ベーシックなアイテムばかりだが、
PBはまず従業員が飛びつく商品でなければいけない。
従業員がみんな買って、
食べている、使っている。
そんなアイテム。
その意味で、
この「トップバリュ いいね大賞2023」は、
それこそ「いいね!」
座布団三枚。
コロナ禍によって、
一番手のナショナルブランドは、
その支持の強さが証明された。
相次ぐ値上げの中でも、
トップのNBはすぐに売上げが戻る。
二番手以下は戻りにくい。
そして値上げの季節には、
PBでもコンペティティブブランドがよく売れる。
ファイターブランドとも言われる。
価格すえ4沖される商品が多い。
それがイオンの「ベストプライス」である。
クローガーとイオン。
PBに関して、
軌道が一致している。
コンペティティブブランドは、
スマート・ウェイとベストプライス。
これは根強く売れる。
オーガニックブランドは、
シンプル・トゥルースとグリーンアイ。
クローガーのSimple Truthは、
10周年で29%のシェアになった。
イオンのグリーンアイは、
この点で物足りない。
それでも軌道は同じだ。
価格設定を含めた売り方に問題あり。
イオンはクローガーを、
徹底的に研究しなければならないだろう。
それは他のチェーンストアでも同じだ。
リテールオリジナルブランドは、
2023年も焦点になる。
〈結城義晴〉