Everybody! Good Monday!
[2023vol④]
2023年第4週。
今週は「十年に一度の寒波」がやって来る。
この商人舎公式ホームページの、
「常盤勝美の2週間天気予報」
1月4週の天候予測とMDポイント
タイトルは、
「強烈寒波襲来」
その<ウェザーMDのポイント>
今季一番の強烈寒波襲来。
水道管凍結、物流の遅延、
公共交通機関の乱れなど、
店舗運営上影響が出ることが懸念される。
万全の準備を。
鍋物食材、シチューなど
ホットメニュー食材の売り込み。
それに加えて雪によって、
外出がままならなくなる地域もある。
精肉・冷凍調理関係のカテゴリーも需要が高まる。
そして今週が、
「今冬の寒さの底」となる可能性が高い。
私は明日の火曜と水曜に大阪出張。
明日の寒波来襲で新幹線が止まらないか。
ちょっと心配だ。
さらに金曜日の午後、
サンフランシスコに向けて出発する。
サンフランシスコの沖合では、
アラスカ海流という暖流と、
カリフォルニア海流という寒流がぶつかる。
だから、いい漁場になる。
アラスカ海流が強ければ、
冬も比較的暖かい。
ただし今年はそうでもない。
極端気象だからである。
出発までに月刊商人舎2月号を、
ある程度仕上げておく必要がある。
忙しい。
さて、日本経済新聞「ビジネス欄」の今日の記事。
タイトルは、
「スーパー “中食”多彩に」
記事は定義する。
飲食店で食べる「外食」、
家庭で料理する「内食」に対して、
調理済みで家に持ち帰って食べる
総菜などを「中食」と呼ぶ。
「中食」は1995年、
農林水産省の「中食市場動態調査研究会」で、
はじめて正式に定義された。
座長は故田内幸一一橋大学名誉教授。
私は専門委員を任命されて、
この調査研究会に参加した。
そのころ「外食・内食」に対して、
「中食」が公然化した。
懐かしい。
しかしもう28年前のことで、
いまさらのような気がする。
日経の記事は、
イオンリテールの新ブランドを紹介する。
惣菜のブランド「A label deli.」
エー・レーベルデリ。
同社の惣菜の3割にあたる約150品目を、
新ブランドに変更した。
低温でじっくり煮込んで食材の味を引き出す、
レストランの調理法を取り入れた。
価格は従来品より1.5倍ほど高い。
しかし「本格的な味わいながら、
飲食店の価格と比べて3割ほど安い」
この考え方は、
アメリカで生まれた。
彼の地では、
フードサービスのチップ分まで割引となって、
「サービスデリ」は大人気だ。
イオンリテールは、
まず関東の14店舗で展開する。
そして販売状況をみながら、
今後の取扱店舗数などを検討する。
日本チェーンストア協会の調査では、
惣菜販売額は21年まで10年間で約4割伸びた。
新型コロナ下の巣ごもり需要があった21年は、
前の年比約1割増えている。
さらに惣菜の利益率は40%前後で、
20%前後の加工食品や生鮮食品と比べて高い。
記事。
「大手メーカー品の値上げラッシュが続くなか、
自社でコストなどを管理しやすい総菜の強化は
収益力向上につながることもあり、
スーパー各社は相次ぎ取り扱いを拡大している」
成城石井は22年に、
ピザやホールケーキなど100品目以上の新商品を投入。
ヤオコーは、
新ブランド「eat! YAOKO」として、
約50品目を販売中だ。
さらに西日本が地盤のイズミは、
22年に自社ブランド「zehi(ぜひ)」を立ち上げた。
50品目を売り出しているが、
25年度には80品目に増やす。
ただし月刊商人舎は、
昨年6月号で特別企画を組んだ。
「惣菜の危機」
伸びるからこそ危うい!
林廣美先生、渾身の大胆提言だ。
・惣菜売場は茶色の「揚げ物原(あげものはら)だ」
・メーカー参入で冷凍食品素材が増えた
・惣菜はできた瞬間から酸化する
・スーパーマーケットの煮物も酸化させない
・原材料表示に縛られすぎている
・惣菜は日配化して品揃え型になった
・トレンド商品は2%に抑えて外部に任せる
・惣菜づくりは「らせん改善」
小見出しを並べてみるだけで、
最重要項目が網羅されていることがわかる。
私も提案した。
[結城義晴の述懐]
「惣菜・デリ革命宣言」ふたたび
お手元に6月号がある人は、
是非、じっくり読み直してほしい。
惣菜に関しても中食に対しても、
もっとも深くて、
現実的なところから指摘されている。
惣菜は伸びている。
だからこそ危うい。
では、みなさん、今週も、
「らせん改善」で。
Good Monday!
〈結城義晴〉