Everybody! Good Monday!
[2023vol⑤]
2023年第5週。
3年ぶりのロピアの米国研修。
サンフランシスコにいる。
総勢170名あまりが、
4班に分かれて参加する。
その第1班の研修も3日目。
朝、ホテルの会議室でセミナー。
恒例のロピアのビジョンと七大用語の唱和。
最初にこれまで訪れた店舗の復習。
みんなが見た店の背景にあるものを、
一つひとつ解説する。
ウォルマートとターゲットは、
ハイパーマーケットの2強。
ホールフーズとトレーダー・ジョー。
さらにスプラウツファーマーズマーケット。
これらはオーガニック3強。
バークレーボウルとナゲットマーケット。
ユニークなニッチャー。
そしてウィンコフーズ。
ウォルマートよりも安い、
スーパーウェアハウスストア。
最後に最強のコストコ。
それらの事例を復習したうえで、
私の持論を展開した。
「フォーマット戦略」と、
「ポジショニング戦略」。
業種、業態、フォーマット。
ロピアはこの発展の階段を、
短期間のうちに登って来た。
それがロピアの爆発力である。
そしてポジショニング戦略の3つの要件。
ずいぶん多くの参加者から、
「腹に落ちた」とのコメントを貰った。
これがこの研修会の目的のひとつである。
2時間講義の後は、
専用バスに乗り込んで出発。
ダウンタウンを抜けて北へ。
今日は少しどんよりとした曇り空。
サンフランシスコベイに、
ダウンタウンが見える。
着いたのは、サンラファエル地区。
近隣型商業施設。
ネイバーフッドショッピングセンター。
スーパーマーケット業態を中心に、
高頻度来店を狙う商業集積だ。
核店舗は、
モリーストーンズ。
創業1986年の高級スーパーマーケット。
サンフランシスコ周辺に9店舗を展開する。
スタート地点は、
青果とデリが併設されたゾーニング。
先頭はチーズ売場。
そしてデリの対面売場。
「DELI TO GO」と表示されて、
すぐに持ち帰ることができる惣菜。
青果の平台に続くのが、
セルフサービスのデリ。
アメリカでは、
ドイツ語の「デリカテッセン」を、
「デリ」と略す。
日本の「デリカ」は和製の略し方だ。
マクドナルドを、
「マック」と略すのがアメリカ方式、
「マクド」と略すのは大阪式。
「デリカ」は関西のニュアンスだ。
日本酒をコーナー化している。
日本の酒はアメリカでは人気の的だ。
とくに高級スーパーマーケットでは、
必要なアイテム群である。
ワインや洋酒のリカー売場。
天井まで届く什器を使用して、
品揃えも豊富だ。
店舗奥のシーフードコーナー。
対面で販売する。
顧客が列をつくる。
ダンジネスクラブを、
誇らしげに見せてくれた。
精肉も対面販売方式だ。
高級スーパーマーケットになればなるほど、
対面売場が増える。
高級住宅地にある高級スーパーマーケット。
サービス&クォリティ型からも、
ロピアは多くのことを学ぶ。
バスに戻ると福島道夫団長が、
ハンバーガーを購入していた。
ショッピングセンター内に、
有名なハンバーガーショップがある。
その特長のあるアイテムだ。
プラントベースのハンバーガーが有名。
プラントベースとは、
植物由来の原材料を使用した食品のこと。
研修で頑張っているメンバーにプレゼント。
調理大会で司会をしたサブリーダーもゲット。
福島さんのサポート役を務める、
商人ねっとの工藤さんもゲット。
ついでに結城義晴も。
植物原料でも肉の風味は失われない。
花卉はセーフウェイの重点部門。
バルーンと美しい花で顧客を迎える。
営業をしながら改装中。
床はコンクリートがむき出しのままだ。
その青果部門。
調剤薬局があるフード&ドラッグの店。
コンベンショナル型のスーパーマーケット。
伝統型の古いタイプの店だが、
近隣住民にとっては必要不可欠な店だ。
青果の反対側にデリカテッセン。
もちろん対面売場を設けている。
伝統的でスタンダードなスーパーマーケット。
セーフウェイのような店が、
全米には数多く残っている。
隣接するショッピングセンターに、
イン&アウト・バーガー。
チーズバーガーのセット。
ポテトフライとドリンクがついている。
ポテトフライは
生のホールのジャガイモをカットして、
その場で揚げてくれるから美味。
わたしは裏メニューの「プロテインバーガー」。
バンズの代わりにレタスが使われる。
ヘルシーなバーガー。
サブリーダーが頼んだ裏メニュー。
パテ4枚バーガー。
これで視察研修は終了。
午後3時からは楽しみな自由時間。
再びゴールデンゲートブリッジを渡って、
ダウンタウンに戻る。
解散したあと、
われわれはバスで新店巡り。
エスカレーターで降りていくと、
少しずつ美しい売場の全体像が見えてくる。
このわくわく感がいい。
青果部門の色彩はいつもながら見事。
2班以降、この店も視察店に加えることにした。
ダウンタウン郊外にある、
小型のリージョナル・ショッピングセンター。
メイシーズが核店舗になっている。
そのほかにもホールフーズが入居する。
斬新なレイアウトと店内デザイン。
さらにターゲットとトレーダー・ジョー。
最後はユニオンスクエアへ。
そのノードストロームラック。
シーズン変わり目の
クリアランスセールの最中。
それでも驚くほど在庫が少なかった。
百貨店のノードストロームが沈滞すると、
ノードストロームラックの在庫が激減する。
COVID-19の影響は大きい。
ウェストフィールドショッピングセンター。
サンフランシスコの中心だ。
夕食は車を飛ばして、
ミッション地区へ。
大人気のメキシカン料理。
ラ・タクエリア。
周辺にはメキシコ人が多く住む。
地元の味、地元のメニュー。
ブリトーは絶品。
福島さんが考え出したのが、
「恵方ブリトー」。
節分には恵方を向いて、
これを頬張る。
いいアイデア。
試してみてください。
タコスも旨い。
もちろんビールはコロナ。
全員満足顔で今日を終わった。
ありがとう。
では、みなさん、
今週も、元気いっぱいで。
Good Monday!
(つづきます)
〈結城義晴〉