3年ぶりのアメリカ。
やっぱりいいな。
ロピア1班の海外研修が無事、終了。
1班は帰国の日となった。
チェックインが済んでから、
ちょっとしたパフォーマンス。
上手くいかない。
短い時間だった。
それでも多くのことを経験した。
学んだこと、良いと思ったことを、
帰国して実践してほしい。
遠慮なく。
1班を送り出して、1時間もすると、
第2班が到着。
すぐに専用バスで店舗視察。
ちょっと遠いけれどサンノゼへ。
ウォルマート・スーパーセンター。
エブリデーロープライス。
バナナは1本68セント、
パイナップルは1ポンド1ドル98セント。
オーガニックの商品は、
紫色で示される。
ずいぶん増えてきた。
3年前は多段ケースでの展開だったが、
島型の売場を設けるまでになった。
おばあさんがやってきて、
何やら言っている。
するとメンバーの一人が、
棚の上の水を取ってあげた。
「Thank you! Thank you!」
そんなときには、
「ユー・アー・ウェルカム」と答える。
そう、教えた。
買物をして有人レジで決済。
次のメンバーが後ろでその手順を見ている。
皆に毎晩、手料理を振舞っている。
今回2度目の調理器具を購入。
1度目はコストコで買い揃えたが、
デジ調理器対応でなかったようで、
再購入となった。
総額464ドル。
もちろん全部、自腹。
料理コンテストに臨む団員たちにとって、
ほんとうにありがたい。
ウォルマートのピックアップロッカー。
コロナ下でウォルマートでも、
ネット注文が大きく伸びた。
2店目の視察は、
ホールフーズ。
店舗の中央に、
「ピックアップ&リターン」のコーナー。
アマゾン傘下となったホールフーズは、
当然のようにeコマースを強化。
店舗は受け取りや返品の拠点となっている。
精肉売場のドライエイジドビーフ。
乾燥熟成肉は、
蛋白質の分解によってアミノ酸が増加し、
微生物と酵素の作用によって旨味が増す。
それを福島さんが注文した。
店員が丁寧に包装する。
これだけの量はいくらになるのだろうか。
これらはホテルのキッチンで調理する。
さらにシーフードコーナーでは、
燻製を購入。
アメリカに来たメンバーに、
地元のおいしいもの、
自分では購入しづらい高額なものを、
どんどん食べさせたい。
その地のおいしいものを食べる経験を積ませたい。
それが福島さんの想いだ。
ホールフーズでは視察だけでなく、
昼食タイムも設けた。
購入するならば、
PBのチャールズショーがおすすめ。
クオリティの高いワインが3.49ドルで買える。
トレーダー・ジョーで働くことの喜びや、
顧客とのコネクションの大事さについて、
話してくれた。
私の質問。
「あなた自身は普段の食品を、
どの店で買っているんですか」
「ん~、9割くらいはこの自分お店です。
それ以外は子どもが3人いるので、
コストコに行きますね」
正直な回答だった。
ありがとう。
バレンタインデーのプロモーションコーナー。
男子メンバーたちはこのコーナーに興味深々。
ターゲットはマネキンを多用している。
そのマネキンディスプレーが面白い。
子どもも走る。
ベビーは座ったまま。
その下ではハンガー陳列。
何とも可愛らしい。
日本の総合スーパーのアパレルも、
ターゲットのマネキンづかいを、
もっと勉強するといい。
そして真っ赤なチェックスタンド。
何から何まで、
ウォルマートの正反対。
それがターゲットのポジショニング。
ターゲットを後にして、
サンフランシスコのダウンタウンへ。
野球スタジアムのオラクル・パーク。
停車スペースがないため、
このパーク横にバスを横付けして降車。
オラクル・パークは
2019年にAT&Tパークから名前を変えた。
サンフランシスコジャイアンツが、
本拠地としている。
目的は、
セーフウェイ。
10年ほど前にオープンした、
セーフウェイの都市型モデル。
変則的なレイアウト。
セーフウェイらしい腰高什器を使った、
青果売場。
店舗入り口には、
「アット・ユア・テーブル」がある。
即食のデリカテッセンのコーナーだ。
セーフウェイは、
クローガーに買収される。
それもうなづける店の内容だった。
レジレス店舗。
商品はコンビニより絞り込まれている。
高額な地代のダウンタウンに出店しているのは、
アマゾンウォークアウトシステムの、
デモンストレーションの意味合い。
この店だけでは採算はとれていない。
初日の視察を終えて、
高級ステーキハウス、
モートンズ。
これも1班と同じ。
9時間半も飛行機に乗って、
到着したら5店舗の視察。
それでもまだまだ元気いっぱい。
高級ワインのマグナムボトルの差し入れ。
それに大喜びのメンバーたち。
トマホークステーキの骨にしゃぶりつく。
この部分が一番おいしい。
2班の長いながい初日が終わった。
私も疲労困憊。
それでもこの研修の意義は計り知れない。
日本で真っ先に再開した米国研修。
チーフ以上の社員は全員、
この米国研修を受けて、
最新の競争を体験し、米国の現場を学ぶ。
同時にロピアの経営方針を再確認し、
ロピアの将来を具体的に知覚し、
そのうえで意志を一致させて、
モチベーションを高める。
彼らにとって、
一生を決めるような米国体験。
第2班、スタートです。
(つづきます)
〈結城義晴〉