結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年01月24日(火曜日)

大事な局面の大胆な転換が画竜点睛を欠く。

今冬一番の寒波襲来。
十年に一度の寒さだとか。

少し時間を早めて新幹線で、
大阪へ向かう。

新横浜から乗り込むとすぐに丹沢が見える。
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思いのほか穏やかな静岡。
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富士の頂には雲がかかっている。IMG_91233

裾野が大きく広がっていて、
かえってその大きさが感じられる。
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富士はいつも悠然としている。
日本の国もこうありたい。IMG_91323

名古屋を過ぎて伊吹山の辺りに来ると、
一転にわかに掻き曇る。IMG_91683

京都に近づくと、
黒い雲が湧いてきた。IMG_91693

新大阪に着いて外に出ると、
ひどく寒い。

定宿のシェラトン都ホテル大阪。
その中華料理「四川」。

㈱万代の幹部の皆さんと、
情報交換を兼ねた夕食会。 IMG_8805

紹興酒とおいしい四川料理に大満足。

阿部秀行社長とは昨年の大晦日、
万代の店舗を一緒に見て回った。IMG_8808

さらに全員で写真。
カメラマンに中央に位置取るように指示。IMG_8809

そして決まりました。

左から加藤健常務、
芝純常務、
右は河野竜一取締役。IMG_8810

アップでもう一度。IMG_8813

最後は阿部さんの車を背景にして。
この車で大晦日の店舗視察をした。

実に快適で、成果の大きなクリニックだった。IMG_8815
月刊商人舎2月号では、
あの年末大晦日の「凄い売り」を再現する。

ありがとうございました。

さて、
通常国会が召集され、
岸田文雄首相が、
施政方針演説をした。

あまり評判は良くない。
私はがっかりした。
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安全保障やエネルギーに関する政策で、
大きな転換が表明された。

昨年12月に「防衛3文書」が発表されている。
防衛力の着実な整備や、
反撃能力の保有などが盛り込まれた。

この3文書自体は多くの評価を得たと思う。
従来の議論を覆すほどの内容だった。

しかしその財源や時期に関しては、
所信表明演説は実に甘い。

歳出改革などで財源を捻出したうえで、
なお不足する1兆円強を増税で賄う。

しかし評判がよろしくないのは、
国民への説明が足りない点である。

防衛政策は先の大戦の敗戦以来、
抜本的な転換である。

ロシアによるウクライナ侵攻が、
この抜本転換を促した。

しかしその議論や調整は政府と与党の間で、
非公開で進められてきた。

丁寧な説明と国会での真摯な議論こそが、
今回、求められている。

防衛政策だけでなく、
原発を含めた多様なエネルギー問題に関しても、
安全性への不安は解消されていない。

さらに「次元の異なる少子化対策」は、
単なる決意表明に過ぎなかった。

実現させようとの意欲が、
聞く者に伝わってこない。

それは不思議なくらいだ。

話し方にも問題はあろう。
プレゼンテーション力も足りないのだろう。
しかしそんなテクニカルな問題ではない。
やり遂げようという意志が感じられない。

自分たちの国の首相として、
情けない気分になる。

菅義偉前首相にもそれは欠けていたが、
岸田首相にはさらに足りない。

岸田首相の演説を聞いていて、
会社の経営や部署の運営に関しても、
同じだと強く思った。

いいことを言っていても、
それをやり遂げようとの意欲が感じられないと、
「画竜点睛を欠く」ことになる。

私の知る経営者たちには、
個性は異なるけれど、
例外なく説得力がある。

だから首相の「説得力不足」は、
驚くほかない。

これ自体が政治の劣化を示すのだろう。
日本の政治はとくにトップのレベルで、
どんどん劣化していっている。

これは国として大きな無駄である。

極めて大事な局面で、
大胆な転換の方針が出ているにもかかわらず、
それを実現させるような表明になっていない。
国民をその気にさせる演説になっていない。

それが余計にがっかりさせられる理由だ。

大事な局面の大胆な転換が、
画竜点睛を欠く。

会社や店は、
そうあってはならない。

〈結城義晴〉

2023年01月23日(月曜日)

「強烈寒波襲来」と「惣菜の危機―伸びているからこそ危うい!」

Everybody! Good Monday!
[2023vol④]

2023年第4週。

今週は「十年に一度の寒波」がやって来る。

この商人舎公式ホームページの、
「常盤勝美の2週間天気予報」
1月4週の天候予測とMDポイント
タイトルは、
「強烈寒波襲来」

その<ウェザーMDのポイント>
今季一番の強烈寒波襲来。
水道管凍結、物流の遅延、
公共交通機関の乱れなど、
店舗運営上影響が出ることが懸念される。
万全の準備を。
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鍋物食材、シチューなど
ホットメニュー食材の売り込み。
それに加えて雪によって、
外出がままならなくなる地域もある。
精肉・冷凍調理関係のカテゴリーも需要が高まる。

そして今週が、
「今冬の寒さの底」となる可能性が高い。

私は明日の火曜と水曜に大阪出張。
明日の寒波来襲で新幹線が止まらないか。
ちょっと心配だ。

さらに金曜日の午後、
サンフランシスコに向けて出発する。

サンフランシスコの沖合では、
アラスカ海流という暖流と、
カリフォルニア海流という寒流がぶつかる。

だから、いい漁場になる。

アラスカ海流が強ければ、
冬も比較的暖かい。

ただし今年はそうでもない。
極端気象だからである。

出発までに月刊商人舎2月号を、
ある程度仕上げておく必要がある。

忙しい。

さて、日本経済新聞「ビジネス欄」の今日の記事。
タイトルは、
「スーパー “中食”多彩に」

記事は定義する。
飲食店で食べる「外食」、
家庭で料理する「内食」に対して、
調理済みで家に持ち帰って食べる
総菜などを「中食」と呼ぶ。

「中食」は1995年、
農林水産省の「中食市場動態調査研究会」で、
はじめて正式に定義された。
座長は故田内幸一一橋大学名誉教授。
私は専門委員を任命されて、
この調査研究会に参加した。

そのころ「外食・内食」に対して、
「中食」が公然化した。

懐かしい。

しかしもう28年前のことで、
いまさらのような気がする。

日経の記事は、
イオンリテールの新ブランドを紹介する。
惣菜のブランド「A label deli.」
エー・レーベルデリ。

同社の惣菜の3割にあたる約150品目を、
新ブランドに変更した。

低温でじっくり煮込んで食材の味を引き出す、
レストランの調理法を取り入れた。

価格は従来品より1.5倍ほど高い。

しかし「本格的な味わいながら、
飲食店の価格と比べて3割ほど安い」

この考え方は、
アメリカで生まれた。

彼の地では、
フードサービスのチップ分まで割引となって、
「サービスデリ」は大人気だ。

イオンリテールは、
まず関東の14店舗で展開する。
そして販売状況をみながら、
今後の取扱店舗数などを検討する。

日本チェーンストア協会の調査では、
惣菜販売額は21年まで10年間で約4割伸びた。
新型コロナ下の巣ごもり需要があった21年は、
前の年比約1割増えている。

さらに惣菜の利益率は40%前後で、
20%前後の加工食品や生鮮食品と比べて高い。

記事。
「大手メーカー品の値上げラッシュが続くなか、
自社でコストなどを管理しやすい総菜の強化は
収益力向上につながることもあり、
スーパー各社は相次ぎ取り扱いを拡大している」

成城石井は22年に、
ピザやホールケーキなど100品目以上の新商品を投入。

ヤオコーは、
新ブランド「eat! YAOKO」として、
約50品目を販売中だ。

さらに西日本が地盤のイズミは、
22年に自社ブランド「zehi(ぜひ)」を立ち上げた。
50品目を売り出しているが、
25年度には80品目に増やす。

ただし月刊商人舎は、
昨年6月号で特別企画を組んだ。
「惣菜の危機」
伸びるからこそ危うい!
souzainokikihayasi

林廣美先生、渾身の大胆提言だ。
・惣菜売場は茶色の「揚げ物原(あげものはら)だ」
・メーカー参入で冷凍食品素材が増えた
・惣菜はできた瞬間から酸化する
・スーパーマーケットの煮物も酸化させない
・原材料表示に縛られすぎている
・惣菜は日配化して品揃え型になった
・トレンド商品は2%に抑えて外部に任せる
・惣菜づくりは「らせん改善」 

小見出しを並べてみるだけで、
最重要項目が網羅されていることがわかる。

私も提案した。
[結城義晴の述懐]
「惣菜・デリ革命宣言」ふたたび
sengennhutatabi

お手元に6月号がある人は、
是非、じっくり読み直してほしい。

惣菜に関しても中食に対しても、
もっとも深くて、
現実的なところから指摘されている。

惣菜は伸びている。
だからこそ危うい。

では、みなさん、今週も、
「らせん改善」で。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年01月22日(日曜日)

ギブソンJ100の「ナチュリバーブ」と白秋「砂山」のBmコード改変

日曜日。

凄く寒い。
大寒を実感する。

今日は自宅にいる。
自室にこもって、
テキストの最終仕上げと、
商人舎2月号原稿の手直し。

明日、入稿する。

仕事が一段落すると、
他のことがやりたくなる。

1055年生まれの現代美術家・大竹伸朗。
「予定が詰まってくると
決まって別のことが
したくなる」

まったく同感だ。

2週間ほど前、
インターネットで、
ちょっと気になるものが見つかった。
即、買った。

「ナチュリバーブ」
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ギターにとり付けて、
反響効果を高める器具。
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電源もいらず、
スピーカーも不要だ。

それで音が大きくなる。
美しく響く。

それが宅急便で届いた。
早速、付けてみた。

ボディの内側に装着し、
磁石で止める。
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私の愛器はギブソンJ100。
大学を卒業する前に、
社会人になって給料を貰えるのを当て込んで、
渋谷の黒沢楽器で、
2年の月賦で購入した。
25万円くらいした。
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それまでアコースティックギターは、
ヤマハの普及版だった。
グレコのエレキベースも持っていた。

バンドなどで演奏する時には、
たいていベースを弾いていた。

音楽を続けることはないと決めて、
記念にちょっと変わったギターを手に入れた。

生ギターは2つのブランドでとどめを刺す。
「複占」である。
マーチンとギブソン。

エレクトリックギターも「複占」だ。
フェンダーとギブソン。

私は洗練されたマーチンよりも、
荒々しいギブソンが欲しかった。

J100 はオールドモデルで、
すでに生産されていないギターだった。
大きなボディで重くて強い音が出た。IMG_E90802
それを2011年に、
専門の工房に預けて、
フルメンテナンスした。
これにも10万くらいかかった。

手に入れてから35年経過していた。

傷んだ部分が補修され、
すごく引きやすくなったし、
さらに音が出るようにもなった。

そのギターで大久保恒夫さんと、
「ふたりのビッグ・ショー」をやった。
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大久保さんはマーチンを持ち、
私はギブソンを抱えた。

良い組み合わせだった。

そのJ100にナチュリバーブを付けた。IMG_90813

いい音が出た。IMG_E90953
また、やりたくなった。

オジさんバンドならぬ、
お爺さんバンド。

私のレパートリーのひとつが、
童謡の「砂山」だ。

北原白秋作詩、中山晋平作曲。
山田耕作の曲もあるけれど、
圧倒的に中山晋平がいい。

海は荒海 向こうは佐渡よ
すずめ啼け啼け もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ

暮れりゃ砂山 汐鳴りばかり
すずめちりぢり また風荒れる
みんなちりぢり もう誰も見えぬ

かえろかえろよ 茱萸原(ぐみわら)わけて
すずめさよなら さよならあした
海よさよなら さよならあした

――この歌に自分なりのコードを付けて、
ギターで弾き語りしていた。
大学生のころのことだ。

今日、その曲をふたたび、
ナチュリバーブ付きのJ100 で演奏した。

ふと思い立って、
以前からずっと気にかかっていた部分の、
コード進行を変えてみた。

最初の2小節は、
うみは(G) あら(Em) う(G) み(Am)
と入っていたが、
この2番目のGがどうも平凡で、
気に入らなかった。

それをBmにしてみた。
うみは(G) あら(Em) う(Bm) み(Am)

新しい印象となって、
すごくよくなった。

後半のサビの部分の2小節も、
みんな(G) よべ(D) よ(Em) べ(Am)
としていたが、それを変えた。
みんな(G) よべ(D) よ(Bm) べ(Am)

50年ぶりにコード進行を変えて、
多分、これが完成形となった。

無性にうれしい。

「予定が詰まってくると
決まって別のことが
したくなる」

別のことをしても、
成果は得られるのだ。

ありがたい。

〈結城義晴〉

2023年01月21日(土曜日)

米クローガーの「Simple Truth」とイオンの「トップバリュ」

今日は土曜日だが、
商人舎オフィスに出た。

そしてアメリカの小売業のことを調べた。IMG_E90743
ウォルマートはコロナ禍で、
凄い決断をしている。

チームマネジメントへの大転換は、
『コロナは時間を早める』に書いた。
コロナ本
それ以外にも凄い決断をしている。
出店に関する転換である。

驚かされる。

それから、
商人舎流通SuperNews。

クローガーnews|
オーガニックPB「シンプル・トゥルース」発売10周年

米国スーパーマーケットNo1。
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クローガーのプライベートブランドは、
16種類のレガシー・ブランドを、
「Smart Way(スマート・ウェイ)」にまとめた。
昨2022年9月のことだ。
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さらに大ヒットのオーガニックPBが、
発売10周年を迎えている。
「シンプル・トゥルース」である。
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オーガニックを基本として、
指定の101種類の化合物を使用しない製法、
そしてオーガニックとしては、
ディスカウント価格。
圧倒的な人気を誇る。

2013年に発売開始されると、
伸びに伸びて10年が経過した。

現在は1500アイテム。

累計売上高は3000億ドルを超える。
1ドル100円換算で30兆円。
130円換算ならば39兆円。

10年でこのスケールになったのだから、
1年では単純平均して300億ドル。
現在は1年に400億ドルは売るブランドだ。

2021年度の通期売上高は1378億ドルだから、
全体の29%がシンプル・トゥルースとなる。

10周年記念キャンペーンは、
1月31日まで実施される。
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一方、
イオンnews|
従業員26万人がおすすめ「トップバリュ いいね大賞2023」

イオンの全国のグループ従業員は26万人。
かれらにアンケート調査をした。
「お客さまにおすすめしたいトップバリュ商品」

「トップバリュ いいね大賞2023」 topvalu_iine20230120
トップバリュ&グリーンアイ、
そしてトップバリュベストプライス。

それぞれからBEST10商品が選ばれた。

前者の第1位は、
「トップバリュ 本みりん」。
1000㎖267円(本体価格、以下同)。
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第2位が、
トップバリュ JAS特級あらびきポークウインナー。

第3位がトップバリュ 国産のり使用 おにぎりのり」
3切れ50枚 板海苔16.6枚488円。

後者の「トップバリュベストプライス」では、
第1が「ベストプライス バナナ」1袋。
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従業員評価は、
「もちもちバナナって言えるぐらい
もっちもちです」
「バナナはこれしか買わなくなりました!」
「子どもの毎日のおやつに重宝しており、
食べっぷりが違います!」

これらの評価コメントはやはり、いい。

第2位は「ベストプライス 国産茶葉使用 緑茶」
2000㎖90円。

第3位「ベストプライス 国産六条大麦100%使用 麦茶」
2000㎖90円。

ベーシックなアイテムばかりだが、
PBはまず従業員が飛びつく商品でなければいけない。

従業員がみんな買って、
食べている、使っている。
そんなアイテム。

その意味で、
この「トップバリュ いいね大賞2023」は、
それこそ「いいね!」
座布団三枚。

コロナ禍によって、
一番手のナショナルブランドは、
その支持の強さが証明された。

相次ぐ値上げの中でも、
トップのNBはすぐに売上げが戻る。

二番手以下は戻りにくい。

そして値上げの季節には、
PBでもコンペティティブブランドがよく売れる。
ファイターブランドとも言われる。

価格すえ4沖される商品が多い。

それがイオンの「ベストプライス」である。

クローガーとイオン。
PBに関して、
軌道が一致している。

コンペティティブブランドは、
スマート・ウェイとベストプライス。

これは根強く売れる。

オーガニックブランドは、
シンプル・トゥルースとグリーンアイ。

クローガーのSimple Truthは、
10周年で29%のシェアになった。

イオンのグリーンアイは、
この点で物足りない。

それでも軌道は同じだ。

価格設定を含めた売り方に問題あり。

イオンはクローガーを、
徹底的に研究しなければならないだろう。

それは他のチェーンストアでも同じだ。

リテールオリジナルブランドは、
2023年も焦点になる。

〈結城義晴〉

2023年01月20日(金曜日)

大寒の句「働いてゐて大寒もまたたく間」

大寒。

「だいかん」と読んで、
二十四節気では、
「冬至」からだいたい30日後。

寒さがもっとも厳しくなるころ。

つまり1年で一番寒い日。
あるいは1年で一番寒い期間の始まりの日。

大寒の大々(だいだい)とした月よかな 
〈小林一茶〉

大寒の月は大々としている。
つまりとても大きい。
それが寒さを実感させる。
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大寒の埃(ほこり)の如く人死ぬる 
〈高濱虚子〉

この句は1940年の作。
虚子66歳の大寒の日に詠んだ。

日中戦争が始まっていた。
虚子は多分、戦争の激化を予感していた。

大寒の日のホコリのように、
人が死んでいく。

人の死は呆気ないものかもしれない。

そんな厭世的な句だ。

ウクライナもそんな状態が続く。
怒りがこみあげてくる。
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独りの独裁者のために、
人の命が粗末に扱われている。

新型コロナもいまだに、
人の死を呆気ないものにしている。

虚子でなくとも、
暗くなる。

虚子をもう一句。
大寒にまけじと老(おい)の起居(たちい)かな

大寒にも「負けじ」と、
老人が立ったり座ったりして生きている。

しかし、横浜は暖かい。

私は商人舎オフィスで、
テキストづくりに邁進する。

原稿を書いたり、
テキストをつくったりすると、
そのテーマの中に頭が埋没していって、
それを深く考えることになる。

情報を大量に頭に放り込んで、
そのなかで右往左往していると、
なにか発見がある。

これこそ「考える」ことの実態だ。

そして私は今日、
また、考えた。
発見した。

アメリカの小売業は、
コロナ下を経て、
大きく変わっている。

来週から16日間、
彼の地に赴いて、
それを確認する。
発展させる。

それを表現する。
そしてみなさんにご報告する。

それを受け止めていただいて、
仕事に活かしてくれる。

ありがたいことだ。

働いてゐて大寒もまたたく間
〈鈴木真砂女〉

真砂女(まさじょ)は波乱の多い女性だった。
昭和期を代表する俳人。

働いていると大寒の日も、
瞬く間に終わってしまう。

それがいいのだ。

ありがたい。

〈結城義晴〉

2023年01月19日(木曜日)

CGCグループ・アソシエイツ会の「顧客の幸福な生活を創造す。」

3月にユースキン製薬㈱で講演をする。
今日は朝から商人舎オフィスで、
その内容を確認した。

齊藤和之常務取締役(左)、
野渡毅之取締役(中)。IMG_87052
頑張りましょう。

それから東京・虎ノ門へ。

旧ホテルオークラ東京。o-kura

2019年9月12日、The Okura Tokyoとして、
リニューアルオープンした。0015747L

今日はそのプレステージタワーへ。 IMG_87073
CGCグループ・アソシエイツ会。
2023年の新春合同総会。

CGCグループは現在、205社。
加盟店舗数4391店。
総年商4兆9852億円。
もう5兆円のスケールと言っていい。

その新年の総会。

最初に新加盟企業の承認がなされた。
㈱マルアイ。
兵庫県の67店舗チェーン。
年商は715億円。

続々とCGCの加盟企業が集まっている。

総会では冒頭にCGCジャパン会長の挨拶。
原和彦アクシアルリテイリング㈱社長。hara2
総会の写真撮影はできないので、
「協業のこころとちから報告書2022」から、
写真を拝借して掲載する。

原さんは少年ジャンプの話を持ち出して、
ユーモアたっぷりとCGCの「異体同心」を語った。

それからCGCアソシエイツ会会長の挨拶。
京谷裕三菱食品㈱社長。kyougoku2

そして2023年度の活動計画を、
堀内要助CGCジャパン社長が説明した。horiuti2
堀内さんの説明は45分に及んだ。

新しいCIとVIを紹介し、
年度計画を細かく解説した。
計画パンフレットもよくできていた。
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堀内さん自身がすべての内容を熟知していて、
実に説得力があった。

総会の合間に横山清㈱アークス社長と懇談。
商人舎1月号の「両利きトレードオン」を、
「結城イズム健在」と褒めてくださった。

掛川健三㈱ツルヤ社長にも挨拶した。
「もっと厳しく指摘してください」と、
掛川さんからは励まされた。

了解しました。

そして㈱ラルズ社長の猫宮一久さん。
コーネル大学ジャパン「伝説の1期生」。IMG_87113横山さんの今年度の言葉が描かれたカードをもらった。

「価値変容の時
インフレに挑戦
新価格体系の
移行で幸福な
生活を創出す。」

気合の入った言葉だ。

そのあと会員企業のみなさんは新年懇親会。

私たちマスコミは、
記者会見の場へ。

芹澤政満常務取締役企画本部本部長が、
45分にわたって今年度の政策を説明し、
質疑に応答してくれた。IMG_90303
芹澤さんはCGCに入って44年が経過する。
私がまだ食品商業の編集部員のころ、
仲間として一緒に動いた。

その芹澤さんも常務となった。
二人とも頭は薄くなったが、
本当にうれしい限りだ。IMG_90293

夕方6時半から、
オークラのレストランで、
三浦建彦さんと落ち合った。
㈱ユニバース社長。IMG_87193

月刊商人舎2月号のインタビュー。
ユニバースがおそらく、
日本一と思われる事例がある。
その話を聞いた。

想像を超える内容で、
大いに満足した。
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ご期待ください。

三浦さんはコーネル・ジャパン「実行の3期生」。
40代の最後に社長となって、いま51歳。IMG_87163
これからが本当に楽しみな経営者だ。

山本恭広編集長と三人で写真。IMG_87813
ありがとうございました。

三浦さんと別れて帰ろうとしたら、
アークス軍団と遭遇。

そこでまた写真。IMG_87863
山本編集長の隣は、
左から今野伸㈱道南ラルズ社長、
猫宮ラルズ社長、
楠美秀一㈱東光ストア社長、
河関俊明㈱アークス商品調達グループゼネラルマネジャー。

元気いっぱいのアークス軍団だった。

The Okura Tokyoのイルミネーション。
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プレステージタワーの夜景も美しい。
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顧客の「幸福な生活を創出す。」

いつもそのことを考えていよう。
そうしたら商人も、幸せになれる。

〈結城義晴〉

2023年01月18日(水曜日)

中国の「人口減少時代」と全国セルコグループ賀詞交歓会

世界最大の人口を有する、
中華人民共和国。
61年ぶりに人口が減少した。

2022年末の中国本土の人口は、
推計14億1175万人。

前の年に比べて85万人減。

国連推計では、
インドの人口は14億2203万人。
これで中国はインドに抜かれたことになる。

1年間の出生数は956万人。
106万人減。

1949年の建国以来初めて、
1000万人以下となった。

中国の人口減少時代がやってきた。

グローバルな影響は計り知れない。
世界は大きく変わっていく。

今日は午前中、
オンライン会議。

㈱True Dataの取締役会。
活発な議論がなされた。

午後は東京・青山。
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明治記念館。
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樹齢150年を超える名物の松の木。
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全国セルコグループ賀詞交歓会。IMG_89793

富士の間の入り口で、
理事のみなさんがお出迎え。
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私はホワイエの大画を見ていた。
庭の松をモチーフにした迫力のある絵画。IMG_86163

会場に入ると國分勘兵衛さん。
国分グループ本社㈱代表取締役会長兼CEO。IMG_86173

冒頭のご挨拶は、
協同組合セルコチェーン理事長の井原實さん、
㈱与野フードセンター 取締役名誉会長。JQDB59433

祝辞は経済産業省と農林水産省、そして
商工組合中央金庫の3人のみなさん。

それからセルコグループ賀詞交歓会恒例、
食品卸売業のトップの皆さんの祝辞。

一番目は國分勘兵衛さん。
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この難しい時代に、
分子の付加価値を上げねばならないという提言。

それから月刊商人舎1月号を褒めてくださった。
とくに「平富郎の独り語り」tairatomirou
「読んでみてください」とまで、
國分さんは言ってくださった。

ありがとうございました。

二番目は柴田幸介さん。
三井食品㈱代表取締役社長。IMG_86323
「早く行きたければ一人で進め。
遠くへ行きたければみんなで進め」
アル・ゴアやヒラリー・クリントンも、
そして岸田文雄首相も使った。

いまこそ、そのときだ。

三番目は川上修さん。
三菱食品㈱常務執行役員 東日本営業統括。IMG_86352
生活習慣の改善から食品産業の役割を語った。

四番目は服部真也さん。
㈱日本アクセス代表取締役副社長。IMG_86373
消費者の価格志向と付加価値、
二極化現象が現れている。
だから新しい価値を生み出そう。
その決意表明。

五番目は河原光男さん。
伊藤忠食品㈱取締役専務執行役員。IMG_90202
40年の経験から、
日本のスーパーマーケットが、
格段の進歩を遂げた実感があるという。
ありがたい。

そのあとはこちらも恒例。
セルコチェーンの役員紹介。
全員が登壇して一人ずつ紹介される。IMG_90213

一番最後に専務理事の稲田勇司さんが、
一礼した。
IMG_89823

それから乾杯の挨拶と発声。
もちろんこの人、佐伯行彦さん。
セルコチェーン理事相談役、
㈱さえきセルバホールディングス社長。IMG_86493

日本の国は中小企業が支えている。
その中小企業が頑張らねばならない。
元気いっぱいの挨拶。IMG_86523

全員で乾杯。
IMG_86553
ここから賀詞交換と懇親会。

名にはおいても平富郎さん、
㈱エコス会長。
IMG_86603
雑誌へのご登場、
ありがとうございました。

佐伯さんと並んで写真。
いつも、決まります!!
IMG_86793

もちろん井原理事長と、
エコス社長の平邦雄さん。
IMG_86922

川崎博道さんは高知から参加。
㈱サンシャインチェーン本部会長。IMG_86642

そして㈱全日本食品社長の平野実さん。IMG_86682

国分フードクリエイト㈱社長の山崎佳介さんと、
ブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
左は松井康彦商人舎プロデューサー。IMG_86733

ふたたび國分さんと山崎さん。
山崎さんはコーネル大学ジャパン二期生だ。IMG_86763

そして井上淳さん。
日本チェーンストア協会副会長。IMG_86702

田中賢了さんは、
国民生活産業消費者団体連合会事務局長。
よろしく。
IMG_86662

さらにさまざまなみなさんと交流。

中締めは桑原孝正さん。
セルコチェーン副理事長、
㈱山梨さえき社長。
IMG_86843

三本締め。
IMG_86883

私ももちろん三本で締めた。
IMG_86893

その桑原さんを囲んで、
㈱たいらや社長の平典子さんと、
エコス監査役の酒井紘一さん。IMG_86983

最後の最後はこの会を仕切った専務理事。
稲田勇司さん。
IMG_869423
お疲れさまでした。
頑張ってください。

卸売業と製造業、そして小売業。

本当の付加価値は、
このサプライチェーンから生まれる。

セルコチェーンは1962年5月30日設立の、
ボランタリーチェーンだ。

昨年60周年を迎えた。

私はその機関誌「セルコレポート」に、
毎月、結構時間をかけて連載を書いている。
タイトルは「艱難は商人を鍛える」
IMG_E87803

全国セルコグループは、
平富郎さん、佐伯行彦さん、
そして井原實さん、川崎博道さん、
数々の艱難を乗り越えてきたトップが引っ張る。

それが今日の、この会によく表れていた。

〈結城義晴〉

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