曜日の感覚がなくなっている。
カリフォルニアと日本の時差は17時間。
そのうえブログ執筆が遅れている。
もう、疲れ切っている。
申し訳ない。
しかしロピアサンフランシスコ研修。
いよいよ第3班が到着。
国際空港に迎えに行った。
残念ながら雨模様。
現地コーディネーターの浅野秀二さん、
㈱ロピア取締役の福島道夫さん、
そしてコーディネーターの結城義晴。
到着するとバスに乗り込んで、
いつものように車中講義。
今、どこに降り立ち、
どこを走っているか。
それからフリーウェイの知識。
これから訪れる店舗に近づいたら、
その企業の基礎知識を確認する。
それから店舗視察の基本。
コンコースの原則。
単位の知識などなど。
到着したのはシリコンバレー。
ウォルマート・スーパーセンター。
発表されているウォルマートの最新決算は、
コロナ下の2022年1月期。
売上高は5727億5400ドル、
57兆2754億円。
前年比2.4%増。
現地では1ドル100円換算で説明する。
簡潔でわかりやすいからだ。
純利益は136億7300万ドル、1.2%増。
1兆3673億円。
米国内に5342店舗を展開。
もちろん、米国ナンバー1企業であり、
石油メジャーを抑えて、
世界ナンバー1の企業だ。
そのウォルマートの主力フォーマットが、
スーパーセンターだ。
私は米国内視察をいつも、
ウォルマートから始める。
米国の小売業の標準だからである。
アメリカは土曜日。
よく顧客が入っているし、
よく売れている。
オーガニック野菜も島陳列されている。
渡米が初めてというメンバーが多い。
彼らは興味深げに商品を見て回る。
ゴンドラアイルの中にも入り込んで、
品揃えや価格を調べる。
セルフレジには行列ができている。
店舗入り口横のサービスエリア。
駐車場にはピックアップのスペースに、
何台も車が止まっている。
ウォルマートは、
全米の食品eコマースの55%を占める。
福島さんがナショナルブランド商品と、
それと同等の「グレートバリュー」の商品を購入。
ウォルマートのプライベートブランドだ。
車に戻って、
皆に味の比較をしてもらう。
次に、
ホールフーズ・マーケット。
アマゾンの傘下に入り、
決算情報が発表されなくなったのは残念。
アマゾンの2022年12月最新決算は、
売上高4698億2200万ドル、21.7%増。
46兆9822億円。
純利益は333億6400万ドル、56.4%増。
3兆3364億円。
店舗数は679店だが、
そのほとんどがホールフーズだ。
入口の青果部門は相変わらず美しい。
チーズの試食をする。
クラッカーとジャムが添えられている。
シーフードとミート部門。
ホールフーズの価格は高い。
そのイメージが顧客にある。
しかしインフレ―ションもあって、
セールやお買い得商品の訴求が増えた。
ホールフーズのデリは、
本当においしくなった。
しかしメンバーたちには、
オーガニックはおいしいのか。
味の違いはあるのか、
それがわかるのか。
講義でその謎を解明する。
メンバーたちは屋内で、屋外で、
それぞれに購入した商品を味わう。
私のチョイス。
セルフデリとスープ。
長年の研究の成果。
実にうまい。
トレーダー・ジョー。
ドイツのアルディ傘下。
ホールフーズ同様、
決算数値は発表されていない。
しかし、コロナ下の内食需要拡大で、
ますます絶好調。
色とりどりのテーブルフラワー。
バレンタインギフトにも対応する。
福島さんは、いつものように、
大量のワインを購入。
夜の懇親会の飲み物として、
ゲームの懸賞として、
高額なものからポピュラーなものまで、
さまざまなワインを用意する。
メンバーは人気のエコバックを購入。
みんな、これが目当て。
コーティシーブースに、
フック陳列されたTJのエコバッグ。
買物が終わったらインタビュー。
今日はファーストメイト。
メンバーからロピタのぬいぐるみと、
日本酒をプレゼント。
小雨の降る中、
30分ほどのインタビュー。
Q&Aにも熱心に答えてくれた。
私。
「コンペティターはありますか?」
「ありません」
次に向かったのは、
シリコンバレー地区の
ターゲット。
2022年1月の最新決算は、
年商1046億1100万ドル、13.2%増。
10兆4611億円。
純利益は69億4600万ドル、59.0%増。
店舗数は1926店。
ウォルマートと同じ、
ディスカウントストアと、
ハイパーマーケットを、
ビジネスモデルにしている。
ウォルマートの「スーパーセンター」、
ターゲットの「スーパーターゲット」。
どちらも同じハイパーマーケット業態。
そしてそれぞれのフォーマット。
マネキンのプレゼンテーションを多用。
ふくよかなマネキンのリアル感。
すばらしい。
日本の総合スーパーや専門店も、
ぜひ真似たらいい、
といつもお薦めしている。
若年層からファミリーまで、
顧客は多い。
ウォルマートが男性客が多ければ、
ターゲットは女性客が多い。
バレンタインプロモーション。
CVSファーマシーが併設されている。
食品売場は異常事態。
品切れ発生。
夕刻に雨が降るとの天気予報が出て、
午前中から顧客が殺到した。
団員もセルフレジに並ぶ。
ロピアの米国研修は、
積極的に買物するのが特徴だ。
そのために支度金を支給する。
時間が来たらバスに集合。
視察後にも必ず車中講義をする。
その店の特長の再確認と変化事項。
とくにコロナ後の変化や、
なぜ品切れが発生したかなどを解説する。
初日の最後は、
スプラウツ・ファーマーズ・マーケット。
この頃には、風も雨も強まってきた。
スプラウツもこの店は好調だ。
ただし好調な店と不調の店の、
バラつきが出てきた。
入口にバレンタインデー対応平台。
店舗中央に青果部門が居座る。
イレギュラーなレイアウトとゾーニング。
店舗右手にデリカテッセン。
ボアーズ・ヘッドのブランドも並ぶ。
スプラウツの隣は、
ベッド・バス&ビヨンド。
赤字決算が続くホームファッションの雄。
風前の灯火。
同じショッピングセンター内に、
ワイン専門店のトータル・ワイン。
1991年、大西洋岸中部のデラウェア州で、
デビットとロバートのローン兄弟が、
小型の専門店を開設した。
今や27州に246の大型店を展開する。
すべての視察を終えて、
ダウンタウンのユニオンスクエア。
中国人の春節のパレード。
ユニオンスクエア隣の、
モートンズ。
高級ステーキ専門店。
乾杯の発声。
指名ではなく、
積極的に手を挙げたメンバーが乾杯を仕切る。
これがロピアの良さ。
これだけで結構、お腹が満ちてくる。
このあと、ロブスターのビスク、
シーザーサラダ、パンを挟んで、
メイン料理のトマホーク&ニューヨークステーキ。
そしてデザート。
これらも3回目となる。
同じテーブルのメンバーが、
ワイン一気飲みのパフォーマンス。
3班の池田リーダーの元気な掛け声のもと、
視察初日は無事に過ぎていった。
初日はウォルマートとターゲット。
それからホールフーズ、
トレーダー・ジョー、スプラウツ。
オーガニック御三家を視察した。
これだけで帰国してもいいくらいの充実した内容。
まだまだ頑張ります。
(つづく)
〈結城義晴〉