今日はオンライン会議の日。
朝から㈱True Dataの役員会。
ビッグデータのマーケティングを展開する。
一昨年の12月19日に、
条件が整って株式を公開することができた。
しかしあくまでも「ゼブラ企業」を目指す。
利益追求と社会貢献。
この一見、相反するかに見える理念を、
両立させようとする企業のことだ。
まさに両利きの経営。
ゼブラはシマウマのこと。
利益と貢献の両立が、
白黒模様のシマウマに喩えられた。
だからシマウマ企業は、
他社と協調しながら持続可能な成長を目指す。
一方、ユニコーンは一角獣で、
ユニコーン企業は、
得意分野でオンリーワンを目指す。
私も「パブリックな企業」になろうと、
役員会などを通じて言い続けている。
だからTrue Dataは、
利益を追い過ぎることはないし、
儲かり過ぎということはない。
一取締役としては、ときに、
もう少し利益を出してほしいとさえ思う。
しかし人財に投資し、
システムに投資して、
社会へのお役立ちを優先する。
それでいいと思う。
ベンチャーに特有の驚くほどの急速成長は、
ゼブラ企業のTrue Dataには似合わない。
それでもお陰様で、
順調で堅実な成長ぶりだ。
シマウマも持続的な成長をする。
午後は万代知識商人大学の打ち合わせ。
第8期が3月からスタートする。
人事部マネジャーのお二人。
石川慎也さん(左)と海野正敏さん(右)。
そして亀谷しづえ商人舎ゼネラルマネジャー。
2016年の3月に、
日本のスーパーマーケット産業初の、
企業内大学として始まった。
2023年度は第8期。
今期になって、
海野さんが受講する。
さて注目のウォルマートの本決算が、
発表された。
1月末が締め。
私も㈱商人舎を2月1日に発足させた。
1月末締めにしたかったからだ。
ウォルマートnews|
’22通期営業収益6113億ドル・6.7%増/過去最高収益更新
2022年度の売上高は6059億ドル。
1ドル130円換算で78兆7645億円。
前年比6.7%増。
サムズクラブの会員費収入が、
54億ドル(7030億円)で8.3%増。
これらを合計して、
営業収益は6113億ドル、
79兆4677億円。
80兆円に届く。
しかも6.7%の増加である。
営業利益は204億ドル、
2兆6556億円で21.3%減少。
純利益は1168億ドル、
1兆5184億円で14.6%減少。
ウォルマートには3つの部門がある。
①米国内ウォルマート部門の売上高は、
4206億ドルで6.9%増。
1月31日現在の国内店舗数は4716店。
前年は4739店だったから、
23店舗の減少。
それでも売上げは6.9%伸びている。
eコマースがけん引している。
営業利益は206億ドルで4.5%減少。
2年間では13.0%の伸びで、
これは547億ドルの成長。
7兆円を超える伸びを見せた。
ウォルマートUSは2年間で、
イオンやセブン&アイの、
1年間の総売上高に近い伸びを示した。
しかも店数は減り続けている。
②サムズクラブの売上高は、
843億ドルで14.7%増。
こちらは600店規模で店数は変わらず。
営業利益は19億6400万ドルで13.1%減少。
しかし既存店売上高は10.5%増。
会員費収入は8.6%増加。
③ウォルマート国際部門の売上高は、
1010億ドルで0.02%増のほぼ横ばい。
営業利益は29億6500万ドルで21.1%減。
ただし為替の影響を除くと、
売上高は9.0%増、調整済み営業利益は8.9%増。
毎週約2億4000万人の顧客。
20か国に1万500店舗。
世界中で約210万人の従業員。
プレジデント兼CEOのダグ・マクミロンは凄腕だ。
「私たちの勢いにワクワクしています。
ウォルマートチームは
今年を締めくくる強力な四半期を達成しました。
昨年直面した在庫とコストの問題に対処するため、
迅速かつ積極的に行動したことで、
過去2四半期は好結果となりました。
第3四半期についた勢いはさらに増し、
今も続いています」
ウォルマートは、
COVID-19パンデミックの間に、
凄い決断をし、
大きな変身を遂げた。
『コロナは時間を早める』の中にも書いた。
そしてそれを’22決算の数字で裏付けた。
今、最も重要なことを貫徹する。
それが真の戦略である。
そして戦略は数字に表れてこなければ、
戦略たり得ないものなのだ。
〈結城義晴〉