2月の営業。
日本全体に悪かった。
私のところには、
商人舎特任研究員から、
その都度、報告が入る。
スーパーマーケットで言えば、
惣菜部門だけは何とか、
前年をクリアしているが、
あとは惨憺たる成績だ。
ヤオコー宇都宮店は、
未来のスーパーマーケットが、
惣菜屋とデリカテッセンストアになる、
と予感させるような店だ。
惣菜は伸びている。
だから日本全体で、
悪かった2月も惣菜だけは良かった。
さらに食品の値上げが進んでいる。
日経新聞は一面トップで指摘した。
帝国データバンクの調査。
主要メーカー195社の2023年1~4月の値上げ。
食品は1万4451品目。
前年同期の2.6倍。
原材料高などが原因とされるが、
短期間の再値上げも目立つ。
理由の第1は、
原料の高騰が継続されているからだ。
代表例は鶏卵で、
4月に家庭用マヨネーズが値上げされる。
大豆などの国際価格は落ち着いている。
それでも値上げが続くのは、
第2にコスト上昇分が価格転嫁できていないためだ。
帝国データの調査では、
食品・飲料メーカーの転嫁率は、
22年12月時点で36%にとどまった。
しかし便乗値上げは許されてはならない。
それは厳しくチェックされるべきだろう。
2022年の通年で値上げ品目数は、
2万5768品目だった。
今年は8月あたりには、
累計2万品目を超える可能性がある、
と日経は警告する。
デフレからは脱却できるが、
消費者の生活は苦しくなる。
全体では賃金が上がっていないからだ。
そこで小売業の役割も重くなる。
さて今日は午後から東京・新橋。
㈱ロピアホールディングスの53期方針発表会。
全チーフ以上が一堂に会した。
700名に届く人数。
ロピアではチーフが中核となって、
店が運営されている。
だからチーフ以上に、
直接、方針を発表する。
しかも2月28日で締めた2022年度決算の結果を、
今日、2日に発表する。
このスピードがロピアの特長だ。
そして接客7大用語の唱和。
冒頭から高木勇輔代表取締役による方針発表。
ロピアグループは
現在㈱ロピアを中核に、
20社の企業から成り立つ。
このパンデミックの中で、
M&Aも進んだ。
そこで3月1日付で、
㈱ロピアホールディングスを改称した。
その名は㈱OIC group。
OICは「オイシー」と発音する。
”おいしさ・イズ・カルチャー”の頭文字だ。
「日本の食を届け、
新たな文化をつくり、
世界の人を健やかに」
これがOICグループのミッションになる。
その後、エリアごとの営業本部長、
事業会社のトップたちが、
それぞれの事業方針を発表。
方針発表会の最後は、
結城義晴の激励講演。
コロナは確かに時間を早めた。
ロピアはコロナを追い風にした。
1月27日から2月11日まで、
サンフランシスコ研修があった。
その報告とアメリカの大潮流の変化。
ウォルマートも、
COVID-19パンデミックを追い風にした。
「オムニチャネルリテイラー」へと蛻変した。
マネジメント態勢を180度転換した。
そしてこの3年間で、
8733億ドル分の成長を遂げた。
それは確かな成長であった。
意図的な革新があった。
「組織の成長は、
個人の成長に支えられる」
個人の成長に支えられるものは、
膨張とはならない。
最後はマザーテレサの言葉。
思考に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。
言葉はいつか行動になり、
行動はいつか習慣になり、
性格になり、
それはいつか運命になるから。
最後の最後は「自ら変われ!」
Behaviors[行動・態度]を変えよう。
私のメッセージは、
アメリカ研修の最後と同じ。
みんな、頑張れ。
会場を移して、懇親会は約2時間。
その場では、
52期のMVPチーフ4名が表彰された。
おめでとう。
この4名は5月の商人舎米国研修で、
ラスベガスに派遣される。
会場でも管理部門のスタッフたちは、
高木代表と打ち合わせ。
私も多くのロピア・ピープルと交流した。
いや、いまやOICピープルか。
この1・2月のサンフランシスコ研修に参加した、
チーフたちが次々に挨拶してくれた。
中締めは井上裕一九州営業本部長。
高木代表も加わって3人のショット。
毎年、この方針発表会に呼ばれて講演する。
そのたびに変化を遂げる。
ビジョンは広がり、大きくなる。
それでも膨張であってはならない。
成長でなければならない。
〈結城義晴〉