ワールドベースボールクラシック。
その予選のプールBで日本は4戦全勝。
勝ちっぷりがいい。
油断が起きないかと心配するほどだ。
第4戦の対オーストラリア戦は、
先発投手の山本由伸が完璧な投球。
1安打無失点。
次は準々決勝。
3月16日(木)。
イタリア戦。
ここは大丈夫だろう。
先発は大谷翔平だし。
その次の準決勝と決勝。
もう、死闘を覚悟しておかねばならない。
終わってほしくないなぁ。
一方、将棋界は王将戦。
世紀のレジェンド対決。
第5戦まで互いに持ち味を発揮して、
いずれも難解な将棋が展開された。
しかしこの2日制の第6戦。
藤井聡太王将が羽生善治九段に勝利して、
王将位を防衛した。
プロの普通の将棋は120手あたり相場だが、
88手と短い手数で羽生があっさりと投了した。
52歳の羽生がもう疲れたという印象だ。
将棋のタイトル戦といっても、
32歳の年の差があって、
親が息子に「教える」の観あり。
教えつつ、息子から学ぶ。
その両者の謙虚さがとてもよかった。
これで藤井聡太は、
竜王・王位・叡王・棋聖と王将の五冠。
残る棋王戦は渡辺明棋王と、
タイトル戦終盤で2勝1敗。
王手をかけている。
この対戦も全体に藤井が押していて、
タイトルを奪取しそうだ。
そのうえ今期の名人戦でも、
藤井が挑戦者となっていて、
5月まで7局が待ち構えている。
それに勝ってしまったら、
七冠となる。
「将棋の渡辺くん」の漫画でも人気の渡辺名人。
どう戦うか。
漫画を描いているのは、
奥様の伊奈めぐみさん。
家では、
「よっ、名人!」と呼ばれていると、
暴露されているが、
それは渡辺の人柄を表していて、
好ましい。
いつも書くけれど、
Baseballの大谷翔平、
将棋の藤井聡太。
100年に一人の天才たちを、
毎日、目の当たりにしている。
それは幸せなことだ。
ありがたい。
さて、明日の3月13日から、
日本でも「脱マスク」となる。
マスクをつけるかどうかの判断は、
個人に委ねられる。
この3年は「全員マスク」だった。
やっと日常を取り戻すことができる。
多分、日本中の小売業やサービス業が、
店側はマスク着用で通すのだろう。
それはサービス業として、
自然、必然、当然だろう。
お客さまに対しては、
どうお願いするか。
企業ごと、店ごとの判断となる。
全国的に流行した第8波は収まった。
しかしウイルスは、
3月13日から消えてしまうわけではない。
個人的にそれを心配する人もいるだろう。
5月8日にはコロナは、
感染症法上の「5類」に変わる。
季節性インフルエンザと同じ位置づけだ。
ゴールデンウィークまでは、
暗にマスク着用が指示されているような印象だ。
政府の方針は、
いかにも岸田文雄政権らしい。
日経新聞の社説は、
「科学的根拠というより
政治的判断が働いた」
「急な前倒しが人々の困惑を招かぬよう、
政府に丁寧な説明を求める」
同感だ。
医療機関の受診や介護施設の訪問は、
引き続きマスク着用。
混雑した電車やバスでも、
政府は着用を推奨する。
鉄道各社は「乗客の判断」とする。
着脱を巡ってのトラブルは避けたい。
馬鹿馬鹿しい。
社説は言う。
「厚生労働省は着脱の判断材料を
わかりやすく情報提供すべきだ。
各業界のガイドラインも
一目でわかるよう工夫する必要がある」
しかし日本も、
国民を大人扱いして、
個人の判断を大切にすることの、
きっかけにしたいものだと思う。
それでも「せきエチケット」は必須だし、
マスクは持ち歩きたい。
他者を思いやる気持ちも忘れたくはない。
それに今年は大量に花粉が飛んでいる。
花粉症の私は、
やはりマスクが離せない。
ゴールデンウィークが明けるまでは。
岸田政権はそこまで読んでいるか?
アリウル。
〈結城義晴〉