松本隆文さんから、
桜の写真をお送りいただいた。
㈱マツモト会長。
マツモトは京都・大阪に、
26店舗のスーパーマーケットを展開する。
その本部のある京都府亀岡市。
JR亀岡駅前の枝垂れ桜。
見事だ。
松本さんのご自宅の前のお寺の桜。
マツモトの幹部の皆さんは今日、
横浜に店舗クリニックだったとか。
「学ぶ組織」は強い。
今日の夕方には、
㈱ハローズの佐藤利行社長と、
電話で話した。
久しぶりだった。
お元気そうで、
業績も絶好調。
佐藤社長ご自身も、
会社組織全体も、
実にスピード感がある。
それを感じた。
ハローズもよく学ぶ組織である。
ハローズnews|
第3Q営業収益1283億円5.8増・経常66億円8.7%増
昨年12月27日のニュース。
第3四半期決算は、
営業収益1283億円(前年同期比5.8%増)、
営業利益65億6200万円(7.8%増)、
経常利益66億2500万円(8.7%増)。
増収増益。
営業利益率5.1%、経常利益率5.2%。
地域のライフラインの役割を担うため、
全店24時間営業を継続している。
コロナ禍の3年間、
増収増益を継続したスーパーマーケットは、
東のヤオコーと西のハローズだけだった。
今日も1日、商人舎オフィスで原稿執筆。
門前に住職の言葉。
「逆境ほど偉大な教育者はない」
まったく同感。
私は別の言い方をする。
「艱難は商人を鍛える」
そして私の自宅のそばの夜桜。
こちらも美しかった。
『学習する組織』
ピーター・センゲ著。
そのまえがきにある。
「学習する組織のツールは、
楽器のようなものだ」
「数時間から数日間使っていれば
音色は出せるようになるが、
上手に曲を奏でるには
もっと練習が必要だ」
学ぶことにも、
訓練が必要だ。
時間が求められる。
つまりは繰り返しである。
「一人で上手に演奏できても
効果は限定的で、めざすのは、
組織として合奏(アンサンブル)ができることだ」
そう、数人でともに学ぶ。
すると効果は高まる。
マツモトのクリニックは、
それだと思う。
ハローズのスピード感も、
繰り返しによって出来上がった。
「とくに変化の激しい環境下においては、
ジャズ・プレイヤーが
その場や他の演奏者の状況を見ながら
適応する『即興』が
協働の質を左右するだろう」
ジャズのアドリブ。
トップマネジメント層が、
ジャズのアドリブができるレベルまで、
ともに学んで、
革新を続ける。
それが会社組織全体に伝播して、
組織風土となる。
ここまでくれば、
会社はどんなに厳しい競争をも、
乗り超えることができる。
そして逆境ほど、
偉大な教育者はない。
難しい課題に挑む。
艱難が商人を鍛える。
逆境や艱難を組織で受け止める。
すると学ぶ組織そのものが、
さらに商人を鍛えることになる。
〈結城義晴〉