スーパーバリュー杉並高井戸店。
改装オープン。
朝、オープン前に出かけた。
顧客が行列をつくっていた。
商人舎流通スーパーニュース。
スーパーバリューnews|
杉並高井戸店4/22改装/2F食品はロピアとコラボ
東京都杉並区の2層店舗。
1階がホームセンターで、
2階がスーパーマーケット。
3月末から1カ月ほど休業して、
食品売場を根本的に変えた。
昨年7月、㈱ロピア・ホールディングスが、
筆頭株主となってから、
店舗改装ではロピアの売り方を採り入れている。
東京の杉並でこの食品430坪の売場面積があり、
駐車場は平面と屋上に300台装備されている。
2階に上がると、
カート置き場にイラスト。
大型カートはロピアの仕様。
100円硬貨を差し込んで抜き取るタイプ。
青果部門から始まる。
もうロピアそのもの。
天井からPOPが下がる。
「ただ安く売るより、
価値のあるものを安く売りたい」
行列をつくっていた顧客は、
9時の開店とともに2階に直行する。
入口では入場制限が行われている。
2階はすぐに混み始める。
青果部門は八百物屋あづま。
イチゴ4パック1000円が超目玉。
ロピアの事業部長たちが、
全部門に応援にやって来ていて、
ロピアの新店オープンのようだ。
鮮魚も惣菜も「常に挑戦進化」
ウナギ弁当。1480円と1980円。
精肉部門は最強の「肉のロピア」。
食品売場は430坪で、
ロピアとしては狭いけれど、
生鮮と惣菜のスペースは、
レギュレータイプと同等の面積だ。
グロサリーにも、
ロピアのアイテムが投入されている。
そのグロサリー売場には、
列車の模型がセットされて、
これもロピアのアイデンティティ。
パスタは「値上げ反対」のPOP。
高級食パン専門店「どんだけ自己中」のコーナー。
私は売場と顧客の動向を観察していた。
一方、1階にも顧客が殺到。
POPはロピア仕様。
売り方もロピア方式。
非食品にもロピア流が導入されて、
売場は活気づく。
ペットショップとペット用品売場を、
店舗の奥にもってきた。
天井から癒し系のPOPが吊るされると、
この売場もロピアの印象に変わる。
改装前から顧客はついていた。
その顧客たちが喜んで戻って来てくれた。
屋外テントの園芸売場も人気だ。
レジには行列ができる。
「お客様の幸せを願って、
ただそれだけを考えて」
家電などを縮小して、
日常生活に必須の雑貨を増やした。
そして園芸とペットを充実させた。
まだまだ改革は進む。
非食品マーチャンダイジングのロピア化。
その可能性は魅力に満ちている。
岸本圭司スーパーバリュー社長と、
売場の改善について話し合った。
自信がわいてきている。
スーパーバリューの店長や社員にも、
そしてパートタイマーさんたちにも、
その自信は見られる。
相川博史さんは、
ロピア・ホールディングス取締役で、
スーパーバリュー取締役を兼務。
改革の中核的役割を担う。
内田貴之さんも、
スーパーバリュー取締役。
ロピア・ホールディングス取締役管理本部長。
いつものロピアの新店オープンの顔ぶれが、
スーパーバリューの改装に揃った。
そして順調に改革は進む。
スーパーバリューの店長たちも、
応援に駆け付けていたが、
その店長や幹部の人たちも、
手ごたえを感じているようだ。
会社の改革は、
人心の刷新から始まる。
それがこの改装から見える。
スーパーバリューnews|
年商678億円6.0%減・赤字幅拡大
スーパーバリューの2023年2月期は、
売上高678億円で前期比6.0%減、
営業損失16億円、経常損失15億円だが、
今期は大幅の改善が進みそうだ。
改装店舗にそれが表れていた。
〈結城義晴〉