ゴールデンウィークが始まった。
ムラサキ科ネモフィラ属。
和名はルリカラクサ(瑠璃唐草)。
北米大陸の太平洋岸に分布。
耐寒性一年草。
草丈10 cmから20 cm。
4月から5月に開花する。
ネモフィラの意味は、
「森林を愛する」
茂みの中の明るい日だまりに自生している。
朝日新聞「折々のことば」
第2716回。
いろんな人に
会うごとに
こころが動いて
いろんなきもちが
うまれてくる
〈細川貂々(てんてん)〉
絵本『こころってなんだろう』から。
「心は誰かとかかわるときに動く」
「おこってないもん」
「うらやましくなんかない」
「何がスキかおしえない」
「イヤだけどがんばる」
などと思ううち、
「自分にしかわからないヒミツ」が生まれる。
「それが一人ひとりの心だ」
「だからその『ひきだしのなかみ』は
それぞれ違うんだ」
編著者の鷲田清一さん。
「心とは動き、
だからエモーションなのだ」
このつづき。
「それじゃ、どうやって、
自分のきもちを、
わかってもらう?」
「きもちを伝えるために、
コトバがあるんだよ」
「コトバで自分のきもちを
ほかの人に伝えることができるし、
ほかの人のきもちを
きくこともできる」
「コトバの力ってすごい」
「あんしんできるあたたかい毛布にもなるし、
あいてをきずつけるナイフにもなる」
「どんなふうにコトバをつかうかは
自分しだい」
「こころは
コトバときおくのひきだしで
できてる」
「これはだれでも同じだよ」
「こころにまどわされないでね。
だってこころはいつもくるくる動いてる」
「自分のそとがわのできごとで
くるくるかわるし」
「自分のうちがわのできごとでも
くるくるかわる」
「今 かなしくても
すこしじかんがたてば
たのしくなるかも」
「それがこころだよ」
「こころが
自分のまわりの世界をつくるよ」
こころが世界をつくるなら、
どんなお店も、
こころでできている。
こころはくるくるかわる。
お店もくるくるかわる。
こころは
コトバと記憶のひきだしで
できている。
お店もコトバとひきだしでできている。
だからコトバがだいじだ。
記憶のひきだしもだいじだ。
「ひきだしのなかみ」は、
それぞれに違う。
それぞれのお店にも、
コトバがひつようだ。
それがミッションである。
ひきだしのなかみがポジショニングである。
岡田卓也さんの旭日大綬章は、
こころに贈られたものだ。
そのコトバと記憶のひきだしに、
贈られたものだ。
伊藤雅俊さんも商いのこころと、
商いのコトバを残してくれた。
そのこころにみんなが共感したい。
コトバと記憶のひきだしは、
みんなが共有したい。
「コトバの力ってすごい」
〈結城義晴〉