月刊商人舎5月号、
発刊しました。
特集は、
前橋が熱い!!
ジョイホンパーク吉岡とユニクロ・ロゴ・ストア登場の意義
ご愛読のほど、お願いします。
さて商人舎US研修Basicコース。
羽田国際空港を飛び立って9時間半。
JTB添乗員の佐藤公彦さん。
このあとの行動と、
ラスベガスまでの旅程を説明してくれた。
私と松本隆文さんは、
一足早く審査を終えて、みんなを待っていた。
松本さんは㈱マツモトの会長。
ラスベガス便の離陸まで、
1時間半ほどある。
空港ターミナルは華やかだ。
免税店も充実している。
散策して、お茶を飲んで、楽しむ。
ハリー・リード国際空港。
昨年12月14日に
マッカラン国際空港から名称が変わった。
到着ゲートで来訪者を迎えるように、
スロットマシーンが並ぶ。
専用バスに乗り込むと、
すぐに視察のガイダンスを始める。
専用バスは46名の参加者で、
ほぼ満席状態。
事務局を入れて50名が注文しても、
まったく混乱のないオペレーションだ。
ハンバーガーは3種類。
ハンバーガーとチーズバーガーと、
ダブルバーガー。
それにドリンクとポテトフライのセット。
フライドポテトは
生のジャガイモを店内でカットして、
揚げたてを提供する。
私はいつものように、
裏メニューのプロテインバーガー。
バンズの変わりにレタスで巻かれている。
ランチを食べてから、
本格的な視察。
まずはアローヨ地区のパワーセンター。
ここには全米トップチェーンが揃っている。
その核店舗は、
ウォルマートスーパーセンター。
世界ナンバー1、米国ナンバー1の小売業、
ウォルマートの最強のフォーマット。
同社は世界最大の企業でもある。
到着すると、
事前にアプリからオンライン注文していた、
商品が届く。
ウォルマートのスタッフが、
ピックアップエリアの指定場所に運んでくれる。
ぞれをバスに積み込んでもらう。
オンライン注文品を車まで届けて、
積み込むサービスは
「カーブサイド・ピックアップ」と呼ばれる。
店に入ると、
メモリアルデーのためのプロモーション。
メモリアルデーは5月最終月曜日。
戦没将兵を追悼する記念日だ。
島陳列で、
ロールバックしている。
エブリデーロープライスから、
さらにディスカウントする作戦。
ウォルマートはいまや、
「オムニチャネルリテーラー」である。
コストコと競合する、
メンバーシップ・ホールセールクラブ。
ウォルマートの第2業態。
入口の1丁目1番地には超お買い得の家電。
コストコのゾーニングを完コピする。
青果物の冷蔵ルームが新設されたが、
これもコストコのコピー。
世界最大のウォルマートでも、
徹底的にコストコを真似る。
創意を尊びつつ良いことは真似ろ。
「ギークスクワッド」と呼ばれるコーナー。
コンサルティングセールスとアフタケアで、
ウォルマートにない専門性を打ち出す。
ウォルマートの対面のエリアには、
ホームセンターナンバー1の、
ホームデポ。
Basicコースでは、
アメリカの主要業態を理解するために、
非食品小売業もたくさん視察する。
参加者の多くはスーパーマーケットや、
食品関係の卸、メーカーだが、
広大な売場を駆け足で見て回る。
オフプライスストア(OPS)の、
マーシャルズ。
百貨店などで商品が売れ残る。
その売れ残りブランド品を集めて
低価格で販売する。
それがオフプライスストアだ。
ふたつのOPSの間にあるのが、
ベッド・バス&ビヨンド。
チャプター11を申請して倒産した。
ガラス越しに覗くとご覧のあり様。
あの輝いていたベッド・バスが、
コロナパンデミックの間に、
ここまで来てしまった。
その半面、新顔が登場している。
アメリカで人気のダイソー。
オープン日には行列ができたほどだ。
日本で100円で販売している商品を、
そのままこちらに持ってきて1.5ドルで売っていた。
それがコロナの間に1.75ドルに変わった。
それ以外の商品も少しずつ売価を上げた。
インフレは進んでいる。
アローヨ地区から、
スミスへ。
全米ナンバー1のスーパーマーケット、
クローガーの傘下にある。
ニューヨーク発祥のチーズ専門店マレーズ。
ショップで導入していたが、
マレーズの企業そのものを買収して、
傘下に入れた。
デリカテッセンはベアーズヘッドを導入。
その著名ブランドにクローガーのPBをぶつける。
「プライベートセレクション」
レジでも風船プロモーション。
この店は物件そのものは古いけれど、
メンテナンスをしっかりして、
顧客をつかんでいる。
長いながい旅を終えて、
そのうえで初日の視察。
その疲れを癒してくれるのは、
ロウリーズ。
松本さんに団長をお願いした。
その松本さんが乾杯の挨拶。
「虫の目、鳥の目、魚の目」で、
スピーチをしてくれた。
カンパーイ。
名物のスピニングホールサラダ。
氷の入ったボールでサラダを和える。
このパフォーマンスが人気だ。
厚切りのローストビーフは、
ジューシーでおいしい。
スーパーマーケットでも、
このジューシーなローストビーフが売れないか。
団員に研究をお願いした。
ローストビーフとマッシュポテト。
それにビールと赤ワイン。
美味しくいただきました。
長いながい1日だった。
それでも最初にウォルマートとクローガー。
ホームデポとベストバイ。
オフフライスストアのトップ2。
非食品の店を見て、
その競争のセオリーを説明すると、
食品を商う人たちには、
わかりやすくなる。
食事はインアウトバーガーとロウリーズ。
最高の初日だった。
でも本当にお疲れ様。
(つづきます)
〈結城義晴〉