渡米中に「セルコレポート」が届いていた。
表紙には佐伯行彦さんが出ていた。
セルコチェーン理事・相談役で、
㈱さえきセルバホールディングス社長。
特別対談のお相手は、
㈱ハローズ社長の佐藤利行さん。
私の連載は「艱難は商人を鍛える」
レンゴー㈱の縄田幸男さんにばったり会った。
デザイン・マーケティングセンター開発本部副本部長。
雨が降っているけれど、
雨の東京駅も趣きがある。
丸の内の歩道が濡れている。
5月の木々は妙に雨に映える。
生き生きとしている。
歩いて大手町プレイスビル。
大手町プレイス内科で、
いつもの検査と診察。
ヘモグロビンA1cの数値が、
劇的に改善された。
ありがたい。
田嶼尚子先生のおかげだ。
言いつけを良く守り、
処方していただいた薬を、
渡米中も時間通りに飲んだ。
よく歩いた。
ゴルフもした。
成果が上がって、私は「雨に唄えば」。
I’m singing in the rain
Just singing in the rain
What a glorious feelin’
I’m happy again
(写真がひっくり返っているのは、踊ってる感じを出すためです)
さて商人舎流通SuperNews。
北海道物流研究会news|
イオン北海道、西友、トライアル、ラッキー等14社始動
北海道物流研究会が、
5月18日(木)に発足。
まず4社が賛同した。
イオン北海道㈱、北雄ラッキー㈱、
㈱西友、㈱トライアルホールディングス。
関東では3月6日にすでに、
「首都圏SM物流研究会」が発足した。
月刊商人舎4月号で、
丁寧に特別企画として記事にした。
食品物流「全体最適」へ
世のため・人のため・社会のために「協調」する。
同じことを北海道で始める。
物流に関する問題解決を、
企業横断型で検討する。
実にいい。
賛同企業は14社だが、
いまのところ4社だけ公表されている。
具体的政策として掲げられているのは、
①共同物流の実施に向けた
協議、実験取組み
②実験後に順次実験会社数を増やし、
本格稼働につなげる
③最終的に北海道全域での展開を
視野に入れる。
文面だけ見るとこちらは、
「共同物流」の「本格的」な、
「北海道全域」での「展開」を目指すらしい。
どうも、そのあたりがキナ臭い気もする。
首都圏では、
日本スーパーマーケット協会が主催していた。
北海道はどこが主体となっているのだろうか。
だからなのだろうか。
肝心の㈱アークスの名が挙がっていない。
コープさっぽろはどう動くのだろうか。
北海道は三つ巴の闘いで、
シェア獲得競争をしている。
アークスとイオン北海道とコープさっぽろ。
いずれも年商3000億円を超えて、
3500億円のスケールを視野に入れる。
イオン北海道は168店。
2023年2月期売上高が3173億円、
営業利益83億4700万円。
アークスの北海道での展開は、
㈱ラルズ、㈱福原、㈱東光ストアと、
㈱道北アークス、㈱道南ラルズ、㈱道東アークス。
店舗数は約220店、年商は約3200億円。
コープさっぽろは、
2022年3月期事業高3097億円。
108店舗、41センター10デポを擁する。
北雄ラッキーは377億円で33店舗。
北海道のトライアルは26店舗で、
西友は9店舗。
これらがすべて参加すれば、
凄いスケールになる。
首都圏SM物流研究会に対して、
商人舎誌上では「結城義晴の述懐」を書いた。
タイトルは、
2兆円の「全体最適」の意義
北海道ならば、
1兆2500億円の「全体最適」となる。
今のところよくはわからないが、
そう遠くないところの視野は、
このスケールだろう。
ただし「共同物流」を前面に出すことができるか。
サプライチェーン全体の問題である。
競争は店頭で、
物流は共同で。
北海道は論理的思考をするトップが多いから、
最後には合理的な決断が下されるに違いない。
その方向に進むことを願うばかりだ。
〈結城義晴〉