午前中はオンライン会議。
便利になったものです。
日本流通産業㈱のお二人。
人事総務部部長の酒井幸男さんと、
人事総務担当リーダーの松吉佐知子さん。
「不可逆性」というけれど、
もう元には戻らない。
大阪の人たちと、
横浜に居ながら会議ができる。
よろしくお願いします。
会議が終わってから、
東京の後楽園へ。
オール日本スーパーマーケット協会。
通称はAJS。
その第61期定期総会。
特別講演は、
ドリアン・ロロブリジータさん。
テーマは「LGBTQと企業」
LGBTQは6つの言葉の頭文字だ。
Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)
Gay(ゲイ、男性同性愛者)
Bisexual(バイセクシャル、両性愛者)
Transgender(トランスジェンダー、心と体の性が異なる人〉
Questioning(クエスチョニング、性のあり方が定まっていない人)
Queer(クィア、性的なアウトサイダー)
ドリアンさんの定義とはちょっと違うが、
私はこう理解しているし、
このほうが私にはわかりやすい。
LGBTQの人口比率は、
5~8%だという。
13人に1人。
ならばどんな組織にも、
LGBTQの人はいる。
したがって、
多様性のある社会と組織が必須になる。
安土敏著「小説スーパーマーケット」にも、
実はLGBTQの人が登場する。
初出の「他人の城」は、
私が編集者だったから、
よく覚えている。
LGBTQの人たちにとっても、
働きやすい職場と生きやすい社会が必要だ。
ドリアンさんの言葉にすると、
「ダイバーシティや多様性」は、
認め合う社会ではなくて、
放っておき合う社会、
放っておいてくれる社会である。
会社をそういった社会にするには、
何よりもトップマネジメントが、
その考え方をもつことだ。
その意味では今日の特別講演には意義があった。
講演のあとは、
AJSグループ商品開発50周年記念イベント。
ロングセラー商品の提供メーカー、
多種のアイテムを供給したメーカーなどが、
表彰された。
それから新しい理事、監事の紹介。
会長、副会長も改選された。
会長に再選された田尻さん。
「ギャル語」を紹介しつつ、
ユーモアに富んだ挨拶。
40分ゆっくりと食事を楽しんでから、
いよいよ交流。
関西スーパーマーケット社長の福谷耕司さん。
コーネル大学ジャパン第一期生。
商人舎で学んだ社員の人たちは、
モチベーションが上がっている。
私はそれが何よりもうれしい。
サミット社長の服部哲也さん。
店舗リニューアルの話をした。
商人舎流通スーパーニュース。
サミットnews|
6/7「サミットストア テラスモール湘南店」改装オープン
改装オープンは絶好調。
服部さんもとてもうれしそうだった。
ヤマナカ社長の中野義久さんとは、
久しぶりにゆっくり話した。
ダブルインカムの影響は確かに出ている。
頑張ってほしい。
リテールパートナーズの田中康男さんから、
全聯實業のお二人を紹介していただいて、
いろいろと話し合った。
私も台湾のことは結構、詳しい。
マツモト社長の松本健司さん。
ラスベガスの研修には11人が参加してくれた。
成果も上がった。
天満屋ストア社長の野口重明さん。
最近は接点が多い。
よろしくお願いします。
それからセイミヤ社長の加藤勝正さんと、
ブルーチップ社長の宮本洋一さん。
加藤さんは美術館巡りに凝っている。
もちろん新店訪問は業界随一。
まだまだ元気です。
マルイチ社長の高木大さん。
アメリカには4人を派遣してくれた。
メーカーの皆さんにもたくさんお会いした。
伊藤園専務の神谷茂さん。
来週、陳列コンテストの審査会がある。
最後の最後は長老(?)の玉置泰さん。
セブンスター社長。
セブンスターからも、
商人舎研修会に参加してくれる。
ありがとうございます。
私自身もAJSの定期総会には、
もう40年も参加している。
最初はまだ販売革新の編集記者だった。
そして「関西スーパースタディ」を出した。
「サミットスタディ」も書いた。
そのころは流通マスコミは、
商業界と商業経済新聞、
そして食糧醸界新聞しか、
呼ばれていなかった。
だからこの協会に来ると、
ちょっとほっとする。
北野祐次会長のころだ。
あのころは全国の温泉を巡って、
その地域の会員社の店舗クリニックをした。
私はこの会では、
中締めの挨拶をして、
音頭をとったこともある。
荒井会長時代のことだ。
講演もさせてもらった。
とても懐かしいけれど、
世代は確かにぐるりと変わった。
それはいいことだ。
しかし高齢者の言うことにも、
大いに耳を傾けてほしい。
今回、特別顧問に三人の経営者の皆さんが、
指名されて就任した。
セブンスターの玉置泰さん、
マツモトの松本隆文さん、
マツヤスーパーの中山保彦さん。
とてもいいことだ。
AJSの精神を熟知した人たちばかりである。
知恵の共同仕入れ――
それが北野さんがつくり、
荒井伸也さんが受け継ぎ、
今、田尻さんが率いるAJSのコンセプトだ。
今こそ、それが求められている。
〈結城義晴〉