第20回商人舎ミドルマネジメント研修会。
30分を目いっぱい使って、
理解したことを自分の言葉で書き記す。
そして終了。
この時の解放感。
第1・第2講義は高野保男講師。
タクト企画代表。
最新の取り組み事例を、
動画で紹介しながら、
講義してくれる。
わかりやすいうえに、
現場に即しているから、
皆、真剣に聴講する。
名物講義だ。
さまざまなコストが高騰している現在、
根本の解決策はこの作業システム改革である。
高野先生は引っ張りだこだ。
第3講義は井坂康志講師。
テーマは「ドラッカー入門」
マネジメントの基本原則。
井坂さんは現在、
ドラッカー学会共同代表、
ものつくり大学教養教育センター教授。
故上田惇生先生の後継者代表と言っていい。
ドラッカーに最後に会った日本人。
だからドラッカーの本質を知り抜いている。
そしてその講義はいつも、
私が聴いても新鮮だ。
日々、ドラッカーを、
新たに発見しているといった印象だ。
一つひとつの質問に丁寧に答えてくれる。
井坂さんは自分のキャリアを、
隠さずに話してくれた。
井坂講師とツーショット。
井坂康志と結城義晴。
ふたりで語るからドラッカーが、
より深まってくる。
ありがとうございます。
ランチは特製のカレーライス。
ランチの後の最終講義は、
結城義晴の総括講演。
わずかな時間ながら、
朝の理解度判定テストの回答の解説。
商品回転率、交叉比率。
人件費率と人時売上高、人時粗利益高。
そして数字に対する三つの対応。
さらにチェーンストアの5つの原則。
シンプルだけれど、これはとても重要です。
アンリ・ファヨールとピーター・ドラッカー。
最後の講義はちょっとだけスライドを使う。
チームマネジメントの手法。
ウォルマートが2020年9月から、
本体のスーパーセンターに導入した。
凄いことです。
チームにとって必須の概念は、
Conflict(対立)。
そのことはぜひ、覚えておいてほしい。
実際に試してほしい。
Conflictが必要な会社は今、
とても多い。
たとえばセブン&アイ・ホールディングス。
健全なConflictが、
社内の取締役会になければいけない。
経営執行者たちにも、
現場にも健全な対立は必須である。
株主と対立しても、
何の意味もない。
最後はホッケースティックの法則。
そして間接部門のサービス。
忘れないでほしい。
それからマザー・テレサの言葉と、
「自ら、変われ!」
自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
職場を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。
そしてその自分は、
何から変わるか。
よくわかってくれたと思う。
3日間のご清聴を感謝したい。
最後の最後に拍手をいただいた。
そのことにも感謝したい。
講義が終わると、
課題レポートのテーマが発表されて、
すぐに解散。
みんな、バスに乗り込んで、
素早く帰って行った。
第20回商人舎ミドルマネジメント研修会。
まだまだ回を重ねて、
30回、40回、50回を開催する。
多くの知識商人を育て、
彼らが後輩たちを、
「自ら、変わろう」と育ててくれる。
それが日本の商業をより良くする。
そして日本の国民の生活がより良くなる。
素晴らしいことだ。
3日間、徹底的に学んで、
最後にやっぱりドラッカー。
“Practice comes first”
実践が第一に来る。
“Theories follow events”
理論は現実に従う。
そして、
“As a rule, theory does not precede practice.”
「原則として、理論が実践に先行することはない」
実践は諸君の双肩にかかっている。
頑張れ。
〈結城義晴〉