ブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
鹿児島県の出水市出身。
北薩の「鶴の里」として有名だ。
私は2009年1月にお招きいただいて、
出水市の商工会で講演した。
宮本さんの実家はもともと酒屋だ。
2001年からコンビニを経営している。
アイショップみやもと。
㈱イケダパンが主催する、
自由度の高いコンビニチェーンだ。
セブン-イレブンの正反対と考えたらいい。
私はマーケットニッチャーの説明のときに、
ときどきアイショップみやもとを事例で紹介する。
このみやもとは、
アイショップの中でも特にユニークなコンビニで、
テレビの取材を受けて、
番組が配信された。
「九州えぐイイチェーン店」
宮本さんのご長男が店長。
宮本進之介さん。
200世帯くらいの狭小商圏の店で、
その分、徹底した地元密着を推進する。
その徹底ぶりが凄い。
品揃えは地元の顧客の要望に、
何でも応える。
高齢者が店にたむろする。
小学生の子どもたちは店で勉強する。
その小学生の制服を販売している。
インストアベーカリーは、
イケダパンから生地を入れて、
焼き立てを提供する。
進之介さんの奥さんの久美子さん。
コストコセールも展開する。
「家族でコストコに行くついでに、
お客さんの商品も買ってくる」
顧客のご要望も直接、聞いてから、
仕入れに出かける。
こういったコストコの活用法は、
凄くいい。
スーパーマーケットのコストコセールは、
あまりお勧めしないけれど。
お店の隣に集落の共同のお墓のお堂がある。
お店はその鍵を預かっている。
高齢者は鍵を忘れてくることが多いからだ。
そして今は、
キャンピングカーを貸し出している。
1泊1万6500円。
「店オリジナルの自由すぎるサービス」
まさに地元密着だ。
パートさんたちも生き生きしている。
「いずみに来たときは
うちに寄いやんな」
「目からうろこ」の店だ。
宮本さんが東京に出て、
ブルーチップに就職し、
社長にまでなった。
実家は奥様が守って、
ご長男夫婦が店を継いでいる。
そのうえでアイショップみやもとは、
増収増益を続けている。
素晴らしい。
また、行きたくなった。
ありがとう。
〈結城義晴〉