目覚めたら眼下に堺港。
朝食の締めは朝カレー。
アゴーラリージェンシー堺のカレーは、
ピリッと辛いけれど、
私は気に入っている。
新大阪にタクシーで向かい、
それから新幹線。
車中で仕事をしていると、
いつの間にか丹沢と相模川が見えた。
そのまま、横浜商人舎オフィスへ。
午後3時過ぎに、
昨日会ったばかりの阿部秀行さんが来社。
㈱万代代表取締役社長。
今日はみなとみらいに来たそうだ。
㈱山星屋の商品展示会。
アリスタ・フェア2023にやってきた。
阿部さんは展示会を訪れると、
ほとんどすべてを残らず試食する。
昼食もとらず、徹底して試食する。
バイヤーのお手本のような展示会の活用法だ。
一品ずつ、説明を聞いて、
きちんと試食し、
商品価値を自分で判断する。
私も海外などご一緒するが、
その地の食品を食べても、
「これ、198なら売れる」とコメントする。
それを万代に持ってきて販売すると、
必ずヒットする。
マーチャンダイザーとは、
阿部さんのような人だ。
今日は菓子の試食のあと、
商人舎を訪れてくれた。
長い付き合いだが、
わが社に来てくれたのは初めてだった。
商人舎ではコーヒーを飲みながら、
3時間近くも話をした。
商売のこと、
経営のこと、
人財のこと、などなどなど。
楽しかった。
その後、近くの九つ井(ここのついど)横浜店へ。
壁の絵画が素晴らしい。
手打ちそばが売りの店だが、
コース料理もいい。
私たちは水炊きコースを頼んだ。
囲炉裏に鍋をかけてくれる。
熊野の地鶏と新鮮な野菜。
絶品。
暑いときの水炊き。
もう、堪えられない味だ。
最後に雑炊にしてもらって、
さらに締めは蕎麦。
これも絶品。
阿部さんにも喜んでもらった。
昨日はアゴーラリージェンシー堺で、
万代ドライデイリー会のフルコース。
今日は九つ井で、
水炊きと蕎麦。
阿部さんも私も、
よく食べた。
そして大いに満足した。
阿部さんとの熱くて濃い懇親。
今日の水炊きのようだった。
さて、メジャーリーグ。
エンゼルスの大谷翔平。
ホワイトソックス戦に2番打者・投手で出場。
27号、28号の2ホームランと、
奪三振10の快投で7勝目をあげた。
チームは2連勝。
朝日新聞「天声人語」
「米大リーグに流れる時間は速い」
同感だ。
大谷翔平の活躍を語る。
「球種の主体が、
スイーパーから変わってきている」
「スイーパーは大きく横に曲がる
スライダーの一種だ。
今年から、大リーグの解析システムにも
新しい球種として追加された」
「開幕直後の米メディアは、
この話題で持ちきりだった」
WBCでも大谷のスイーパーの印象は強かった。
「速球派の印象が強い大谷選手も多用し、
“打者を悩ませ、実況アナを驚かせる”
などと報じられた」
「きのうの大谷選手は直球が中心で、
落ちる球がよく決まっていた」
大谷のファストボール、直球。
どんどん変わっていく大谷。
それが何といっても魅力だ。
天声人語そのものよりも、
デジタル版の「コメントプラス」が面白い。
俳人で大阪公立大学教授の杉田菜穂さん。
正岡子規の歌を引用。
久方のアメリカ人のはじめにし
ベースボールは見れど飽かぬかも
「日本に伝わって間もない野球に
夢中になっている子規の姿が浮かんでくる」
これにも同感。
本来は天や空、雨、光、などの
天空にかかわる語句を導き出すために
置かれる枕詞「久方の」をつけて、
「アメリカ人がはじめたベースボールは
見飽きることとてないなぁ」と、
子規は夢中だ。
「はてしなくひろびろとした空をイメージする
<久方の>という枕詞の斡旋は、
子規が日本でも国民的なスポーツに
成長する野球の未来を
確信していたからだろうか、
などと思ってみたりする」
その通りだ。
大谷翔平の二刀流も、
「久方の」が実によく似合う。
野球したいなあ。
ねえ、阿部さん。
〈結城義晴〉