結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年07月17日(月曜日)

絶好のセレンディピティ日和・最高のserendipity環境

Everybody! Good Monday!
[2023vol㉙]

2023年第29週。
7月の祝日・海の日だ。
三連休の最終日。

河川氾濫、お見舞い申し上げる。
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しかしコロナ明けの上に、
梅雨明けは間近だ。
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人々の気持ちは解放される。

それは消費にとって、
すこぶるよろしい。

商売に励むときだ。

私は今日も商人舎オフィス。
一人でコーヒーを淹れて、
パソコンの大画面に向かう。

単行本の原稿執筆。

最初に予定していたストーリーが、
どんどん詳しくなっていく。
ときにはずんずんズレていく。
脱線し、横道に逸れる。

講演などでもそれは多い。

しかし横道に逸れることの中身が、
面白いし、意味があることが多い。

これを「セレンディピティ」という。
ホレス・ウォルポールの1754年の造語。
英国の政治家、小説家。

童話「セレンディップの3人の王子」

セレンディップは今のスリランカ。
かつてはセイロンと呼ばれた。

その王子たちは旅の途中、
いつも意外な出来事と遭遇した。

そしてもともと探していなかった何かを、
彼らは発見した。

ウォルポールは、
友人に宛てた書簡に、
たとえ話を書いている。

「たとえば、王子の一人は、
自分が進んでいる道を少し前に
片目のロバが歩いていたことを発見します」

「道の左側の草だけが
食べられていたためなのです」

2020年に故人となった外山滋比古さんも、
この言葉を遺言のように残した。
96歳だった。
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「何かを探しているときに偶然
探しているものとは別の、
価値があるものを見つけること」

単行本のような長い原稿を書いていると、
いつもこのセレンディピティに出会う。

それを大切にしなければいけない。

けれどそれは時間がかかるし、
量が増えていく。

そして誰も考えなかったことが、
わかってきたりする。

もちろん、無駄な横道もないことはないが。

それを一人で考えるのが楽しい。

休日のオフィスは、
絶好のセレンディピティ日和だし、
最高のセレンディピティ環境である。

これこそが私の喜びなのだ。

さて今週の私の予定。

明日は午前中、
第一屋製パン㈱の取締役会。
オンラインで参加する。

そして午後には大阪に向かう。

明後日は万代知識商人大学。
その第8期の講義。

その合間にもオンラインで役員会に出る。

木曜日からはふたたび原稿執筆。

さて、日経新聞の一面トップ記事。
「60代社員に現役並み処遇」
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実にいい啓蒙記事だ。

できる限り多くの人に読んでもらいたい。

「人手不足が深刻になる中、
シニア人材の処遇を現役並みに
改善する動きが出てきた」

拍手拍手。

住友化学は2024年から、
60歳以上の社員の給与を倍増する。

村田製作所は24年4月以降、
59歳以前の賃金体系を維持しながら、
定年を65歳に引き上げる。

これでも足りないと思う。
小売流通業は人手不足が慢性化している。

1990年前後に大量採用されたバブル期世代は、
まもなく60歳定年を迎える。

総務省の労働力調査。
65~69歳の就業率は2022年に50.8%。
過去10年で約14ポイント上昇。
2人に1人が働いている。

いいことだ。
もっともっと働ける。

21年施行の改正高年齢者雇用安定法で、
70歳までの就業機会確保が、
企業の努力義務となった。

ただ、多くは給与水準が低い。
ポジションも限られる。

しかし私自身がそうであるように、
65歳を超えても、70歳になっても、
仕事はできるし、意欲はある。
体力もあるし、気力もある。

慣れた仕事ならば、
難なくこなせる。

定年を過ぎた人たちが、
新しい仕事を探すなど、
社会全体のロス以外の何物でもない。

日経の一面トップ記事。
とても良い啓蒙をしてくれた。

では、みなさん、今週も、
老いも、若きも、よく働こう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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