和歌山市のホテルで目覚めた。
20階の部屋から見下ろす和歌山城。
徳川御三家の一つ、
紀州徳川家の居城。
紀州徳川家は、
家康の十男・頼宣を祖とし、
第8代将軍・吉宗、
第14代将軍・家茂を出した。
緑濃い場内を、
早朝に散歩する人たちがいる。
朝食を済ませると、
タクシーを飛ばして、
店舗を見る。
スーパーセンターオークワセントラルシティ和歌山店。
2014年9月にオープン。
平屋建て、屋上駐車場の2380坪。
衣食住を揃えたスーパーセンター。
オークワは2005年から、
この業態に挑戦して、
現在35店を展開している。
コロナ下の2021年9月10日に改装。
鮮度抜群、本日の一押し刺身。
「ネタ自慢!鮮度自慢」
本日一押しお寿司。
本社研修センターでいただいたランチは、
このお寿司だった。
スーパーセンターは、
米国のウォルマートをモデルにしている。
しかしこのモデルにも、
企業ごとのフォーマットが生まれている。
オークワらしいスーパーセンターだ。
再びタクシーを飛ばして、
オークワ本社へ。
その本社中島店を見る。
こちらは2017年6月21日に改装オープン。
オーソドックスなスーパーマーケットだ。
それから本社の横にある教育研修センターへ。
今日はオークワの販売会議で特別講演。
大桑弘嗣社長をはじめ
幹部が両サイドに陣取り、
真ん中に店長、営業系のスタッフたちが、
130名ほど集合。
今日は特別講演ということで、
ZOOM配信も同時に行われた。
オンラインで250名ほどが聴講している。
講演テーマは最近の私の主張。
「両利きトレード・オン」
13時から90分。
それでもオークワでの講演は初めてなので、
「結城理論」の基礎的なところから、
業態とフォーマット論まで、
同社向けにアレンジして講義した。
どんどん乗ってきて、
最後はトレード・オフとトレード・オン。
どちらも必要だが、
トレード・オンに挑戦しなければ、
ポストコロナ時代を生き抜くことはできない。
どこまで理解してくれただろうか。
次は12月のはじめに再び講義をするが、
その際にはより具体的な内容となる。
マネジメントの話もする。
講演を終えてから再びタクシーで、
和歌山のスーパーマーケットを回る。
スーパーエバグリーン宮前店。
㈱廣岡、エバグリーン廣甚㈱が運営する。
2023年2月期の売上高は880億円。
廣岡はトップをはじめ、
幹部や店長が商人舎の研修会に参加して、
一応のところは学んだ。
最近は出店意欲が旺盛である。
生鮮はちょっとロピアに似た店だが、
次々に出店している。
主力はエバーグリーンのドラッグストアである。
シジシージャパングループの㈱松源の店。
2023年2月期売上高は670億円。
松源の店はずいぶん前に見たきりで、
楽しみにしていた。
実にすっきりとした店で、
ローコストに徹している。
セリアが隣接して入店しているので、
日用雑貨は思い切り絞り込んで、
食品に徹する。
改革が進んだ印象だ。
無事、講義を終え、
さらに和歌山の競争実態を見て、
大満足。
和歌山でももちろん、
ベースに節約志向と低価格競争はある。
しかしそれでもポジショニング競争が進んでいる。
つまり同質競争から脱する方向性が出てきている。
帰りの新幹線からは、
伊吹山も見えた。
大阪の枚方では39.8℃に気温が上がった。
和歌山県内ではかつらぎ町で38.2℃、
和歌山市も36.3℃。
暑かった。
ご清聴を感謝したい。
1.2倍のスピードアップをしよう。
全員でそれをやり遂げれば、
必ず成果は出てくる。
期待したい。
〈結城義晴〉