完全休養。
久しぶり。
しかし抜け殻になったような感じはない。
まだまだ充実感でいっぱいだ。
それでも気は楽になった。
続編に向けて動き出そう。
次に向けて頑張ろう。
日経新聞夕刊のコラム。
「明日への話題」
イッセー尾形。
俳優というかコメディアンというか。
タイトルは、
「ミステリー尽くし」
「ミステリーが好きだ」
同感だ。
今は、時間がないので、
私は読めないけれど。
尾形。
「特に殺人事件現場の見取り図が載ってるもの。
といえばエラリー・クイーンかヴァン・ダイン」
同感。
「でもあらかたみんな読んでしまった」
私も昔、ほとんど読んだ。
「最近のミステリーは
幼女誘拐とか残酷事件とか
歪んだ精神系がとかく多く、
楽しめないでいるのが悩みの種」
「まだ読んでいない彼等の作品も
いくつかはあるだろうけれど
問題はある意味飽和点に達した
今後をどうするかだ」
そうそう。
「これは何も
ミステリーに限った話ではなく
“尽くした感”は他にもある」
確かに、ある。
「我が人生の記憶すべては
その最たるものだ」
「尽くしたからこそ
今があるのだから。
尽くさないと私がいない」
「ミステリーの真逆だ」
「尽くした感」
今の私の心境に似ている。
しかしそればかりになってしまったら、
もう、おしまいだ。
会社経営でも、
社長さんを退任して、
会長さんになってしまうと、
この「尽くした感」が出てくるのかもしれない。
でも、それは駄目ですよ。
いくら年をとっても、
「尽くした感」を振り払って、
「Next One」を目指したい。
映画監督の黒澤明。
「ものを創る人間にとって完全が目標です。
完全に満足のいく作品なんてないから、
次の作品こそは完全無欠な作品を
と願うわけです」
『流通革命』の著者・林周二先生。
2021年6月7日に逝去された。
1990年代の中ごろ、
食品商業の編集長だったが、
箱根の旅をご一緒した。
そのときに林先生は語っていた。
「今、書いているのは『商学大全』です」と、
それが1999年、
『現代の商学』として上梓された。
林周二、73歳のとき。
このときの林の目も、
ネクスト・ワンに向かっていた。
さて夏の甲子園。
準決勝の顔ぶれが決まった。
東北からは3校が残っていたが、
前回優勝校の仙台育英(宮城)が勝ち進んだ。
大谷翔平の母校・花巻東高校(岩手)に9対4で快勝。
他の3校は、
慶応義塾高校(神奈川)は、
沖縄尚学高校に7対2の逆転勝利。
1920年大会以来103年ぶりのベスト4。
神村学園(鹿児島)は、
8回に一挙5点を奪って、
おかやま山陽高校(岡山)を零封。
土浦日大高校(茨城)は、
八戸学院光星(青森)を9対2で破った。
準決勝は仙台育英と神村学園、
慶応と土浦日大。
今年は原稿執筆に集中していて、
まったく見ていないけれど、
少しは覗いてみようかな。
高校球児には、
「尽くした感」は無縁だろう。
うらやましい。
〈結城義晴〉