午前中は自宅でテキストづくり。
昨日までのFSSF2023の講義が終わっても、
まだまだ続きます。
仕上げてからゆっくり出社。
久しぶりの商人舎オフィス。
セルコレポートが届いていた。
私の連載は「艱難は商人を鍛える」
一昨日の加治敬通さんの講演。
㈱ハローデイ社長。
凄くよかった。
加治さんは実行の経営者だ。
芋縄隆史さんの講演も、
堂々としていたし、
事業改革の中身が素晴らしかった。
もちろん㈱コノミヤ社長。
昨日は中村彰宏さんの講演。
㈱サニーマート社長。
論理的に突き詰めようとする姿勢は、
むしろユニークな経営者といえる。
その仲の良い揃い踏み。
還暦前後のトップマネジメント。
最近の還暦は本当に若い。
みんな、いい顔をしています。
私の単独講演では、
新しい本を紹介した。
まだ白焼きの段階。
表紙もゲラ刷り。
今回の本には歴史を盛り込んだ。
革新的な小売業の歴史だ。
いろいろと調べたし、勉強した。
それが自分自身の考察の礎になった。
この本も参考にした。
『歴史とは何か』
エドワード・ハレット・カー。
1892年、ロンドン生まれ、1982年没。
イギリスの歴史家。
この本の中で語られる。
“An unending dialogue between the present and the past.”
「歴史とは現在と過去との終わりのない対話である」
だから商業の歴史、
小売業の歴史、
チェーンストアの歴史も、
過去と現在の対話である。
「歴史は独特なことを対象とし、
科学は一般的なことを対象とする」
しかし「歴史家は、
ユニークなこと自体に興味関心があるのではなく、
ユニークの中の一般性に興味関心があるのだ」
歴史家ではないが、
私もこの姿勢で書いた。
カーの言説を読んでいると、
自分の著書に鋭く切り込まれている気になる。
「過去は現在の光に照らされて
初めて知覚できるようになり、
現在は過去の光に照らされて、
初めて理解できるようになる」
この言葉には、
勇気を与えられる。
産業革命や流通革命、
そしてチェーンストアの歴史には、
意味がある。
私の新著は、
そんな内容です。
ご期待ください。
来週火曜日に刷り上がって来る。
加治さん、芋縄さん、中村さん、
贈りますよ。
ご愛読のほど、
よろしく。
〈結城義晴〉