立心の会。
今回は上総モナークカントリークラブ。
暑さ寒さも彼岸まで。
秋分の日を境に、
急に涼しくなった。
最高のゴルフ日和。
ラウンドが終わってから、
そのニクラウス像と並んで、
記念写真。
左が西友社長の大久保恒夫さん、
真ん中が中央大学大学院教授の中村博さん。
今回は中村さんに完敗。
脱帽です。
ティーショットは芯にあたる。
アイアンはぴたりと決まる。
アプローチも寄る。
ロングパットがストンストンと入る。
素晴らしいゴルフだった。
初めて上総モナークをラウンドして、
80台を出すのは難しい。
次は私たちが挑戦者です。
さて朝日新聞「天声人語」
『ドラえもん』を出してきた。
「セワシくんはのび太の子孫である。
彼は22世紀の世界に暮らしているが、
あまり幸福そうには見えない」
「未来人たちには
便利な道具がたくさんあるのに、
現代人と同様に、
ときに空虚な笑いを浮かべ、
妙に言葉にとげがある」
コラム子。
「ひとは便利な道具だけでは
幸せになれない。
のび太を幸福にするものは、
どこでもドアとかタケコプターではなく、
ドラえもんとの友情なのだ」
その通りだ。
しかし、
「科学の進歩で、
ドラえもんの道具に近いものが
次々と現実になりつつある時代、
便利の意味がよく分からなくなってきた」
アイフォーン15が発売された。
「スマホも家電も車も、
頻繁に買い替えを迫られる」
小津安二郎監督の言葉。
「古くならぬことが
新しいのじゃないですかね」
名言だと思う。
故人となってしまったけれど、
齋藤充弘さんの言葉を思い出した。
全日本食品㈱前会長。
商品が売れない3つの理由。
「悪い、古い、ない」
「古くならぬのが新しい」
小津安二郎の映画は古くならない。
すなわち、いつまでも新しい。
商品も店も、
これでなくてはいけない。
新しければいいのではない。
古くならないことが大切なのだ。
ピーター・ドラッカー。
「成果をあげるための秘訣を
一つだけ挙げるならば、
それは集中である」
そして、
「集中のための第一原則は、
生産的でなくなった過去のものを
捨てることである」
「古くならぬのが新しい」は、
生産的でなくなった過去のものを捨てることだ。
生産的な過去のものは残す。
過去のものが生産的であるのに、
それを捨てる必要はない。
生産的な過去のものこそ、新しい。
コラム。
「私たちはもう立ち止まれないのか」
そんなことは断じてない。
立ち止まったり、走りだしたり。
自分で決めればいい。
朝日新聞はこういったところがある。
長らく朝日に属していると、
人を脅すような言い方が身についてしまう。
「古くならぬのが新しい」
しかし生産的でなくなった過去のものは、
未来のために捨てなければならない。
それにこだわり過ぎるのが、
古いということだ。
セワシ君も、
古くならぬものに囲まれて、
それを自分で選ぶことができれば、
空虚にはならない。
〈結城義晴〉