チェーンストア―産業ビジョン
このホームページ巻頭に、
お知らせが掲載された。
[目次]は、
第一章 「一粒の麦」のチェーンストア
第二章 1.0 と 2.0、そして3.0 と4.0
第三章 「産業革命」なしに「流通革命」は起こらない
第四章 日本の産業革命とチェーンストア1.0
第五章 「流通革命」とチェーンストア2.0
第六章 ダイエーのチェーンストア2.0
第七章 業態チェーンストア
第八章 チェーンストア3.0 の時代
第九章 マーケティングとチェーンストアの関係
本当にお陰様で、
アマゾンのランキングでも、
[経営戦略]領域で上がってきた。
ありがたいことです。
商人舎にお申し込みの場合は、
ささやかな割引制度があります。
よろしくお願いします。
さて、
ラグビーワールドカップ2023。
フランスで開催されている。
20カ国の代表チームが参加して、
4つのプールに分かれて予選を戦っている。
日本代表はプールD。
初戦はチリに圧勝、
第2戦はイングランドに完敗。
そして第3戦。
終始、押されながらも、
相手のレッドカード退場があって、
28対22の勝利。
最後の最後は、
ワントライ&ワンゴールで逆転、
という危ない局面になったが、
逃げ切った。
ただし私は安心して見ていた。
このジャパンは強い。
もう世界のベスト10に入っているだろう。
残すはアルゼンチン戦。
この試合に勝てばベスト8。
実に楽しみなことだ。
私は午前中は自宅で、
テキストづくり。
午後は商人舎オフィスで、
月刊誌10月号の入稿。
さて商人舎流通スーパーニュース。
第2四半期決算が次々に発表されている。
平和堂news|
第2Q増収増益/営収2080億円2.3%増・経常69億円24.2%増
営業収益が2079億6000万円で、
対前年増減率2.3%増。
営業利益は63億8600万円で32.3%増、
経常利益も69億1600万円で24.2%増。
食品が2.7%増、衣料品が2.0%増、
住居関連品が0.1%減。イトーヨーカ堂が、
アパレルからの撤退を表明しているが、
このクオーターで平和堂は伸びた。
総合スーパーの「総合」に、
衣料品や住居関連は必須だ。
昨2022年の8月。
平和堂の「衣住ポジショニング」勉強会で、
2日間続けて5時間の講義をした。
平和堂本部のHATOC。
ここに来ると、
故夏原平和さんのことが思い出される。
そして一段と熱がこもる。
衣料と住関連に対して檄を飛ばした。
少しずつでも効果が出てきたとしたら、
うれしいことだ。
頑張れ。
山陽新聞の巻頭コラム、
「滴一滴」
ときどき地方紙にも目を通す。
「せいては事を仕損じる」
「急がば回れ」
「短気は損気」
日本のことわざ。
西洋の格言にもある。
「急ぎは失敗の母である」
「洋の東西を問わず、
焦ってしまう気持ちが結果的に、
良くない事態につながることは少なくない」
そんな心の焦りや心理などを巧妙に突く。
それが「ダークパターン」だ。
「商品やサービスを売るウェブサイトで、
利用者が気づかない間に、
不利な判断や意思決定をしてしまうよう
誘導する」
たとえば、
「”残りわずか”といった、
売り切れ間近のような表示」
消費者庁の「2022消費者意識基本調査」
「ネットでの予約や購入の際に、
ダークパターンを見かけたり、
経験したりしたことのある人は
約9割にも上った」
具体例。
「残りわずか」をはじめとして、
「◯人が閲覧中」
「◯人が購入済み」
「特典の有効期限を
カウントダウンで表示するタイマー」
顧客を焦らせて、購入を誘う。
コラム。
「漢字の”焦”の成り立ちは、
鳥を下から火であぶっている形との説がある」
コラムは注意を喚起する。
「ダークパターンにあおられ焦らぬよう、
用心、用心」
しかし商売をする側は、
知らず知らずのうちに、
「ダークパターン」を使っていることがある。
そちらの方が本当は怖い。
2021年。
米国カリフォルニア州は、
消費者プライバシー法で、
サービスの解約手続きにおける、
ダークパターンを禁止した。
オンラインビジネスにかぎらず、
顧客を焦らせて購買を誘うのは、
よろしくない。
倉本長治は言っている。
「事実を故意に隠す」のは、
「不正ではないが、
不徳であり、不義であろう」
「不徳」は人としての道理に背くこと、
「不義」は人としての道理から外れること。
仕事や商売には隠された真実が多い。
「不徳不義」から無縁でありたい。
〈結城義晴〉