Everybody! Good Monday!
[2023vol㊹]
2023年第44週で、10月も最終盤。
明日の火曜日10月31日はハロウィン。
そして今週は読書週間。
朝日新聞「天声人語」
朝日歌壇の一首を紹介。
めずらしく寝スマ本本スマ寝本
いつも寝スマ寝スマスマスマ寝
〈和田由紀〉
電車の7人掛けのシート。
「心地よく揺られながら、
居眠りとスマホに挟まれて、
3人が本を開く」
しかし本も新聞も雑誌も減った。
「買ったとて、すぐ読めるとは限らない。
自宅では、寝床の足もとまで
未読の山が迫っている」
同じだ。
哲学者ショーペンハウエルの言葉。
「書物を買いもとめるのは
結構なことであろう。
ただしついでにそれを読む時間も、
買いもとめることができればである」
やられた、とコラム子。
同感だ。
しかし本に自分の金を費やす。
これは禁欲円ではなくて、
享楽円である。
隅から隅まで読まなくてもいい。
手元に置いて目次などパラパラめくる。
気がついたところを開いて、
言葉を追いかける。
小説でなければ、
それだけでもいい。
その至福の時間こそ、
享楽のときだ。
商人舎流通スーパーニュース。
PPIHnews|
ロスに旗艦店「Gelson’s West LA at West Edge」11/1開設
㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス。
カリフォルニア州ロサンゼルスに、
新店をオープンさせる。
Gelson’s West LA at West Edge。
そう、あのゲルソンは今、
PPIHの傘下にある。
11月1日(水)にPPIHのもとではじめての新店開業。
うれしいことだ。
1951年創業の老舗プレミアムスーパーマーケット。
多くの日本の見学者が訪れて、
感動した。
あのゲルソンは現在、
南カリフォルニアに27店舗。
1000億円規模のチェーンストアである。
1982年、20歳代の後半に、
私は当時のアラン・シャーンCEOに、
単独インタビューをした。
懐かしい。
当時は数店の規模だった。
シャーンCEOは高校生のころから、
「ボックスボーイ」として働いて、
ゲルソン一筋だった。
大学に行っても、その間ずっと、
ゲルソンで働き続けた。
そしてCEOになった。
アラン・シャーンは、
印象的なことを言った。
「私たちは、
このビバリーヒルズで創業したから、
ハイクラスのMDをする店になった。
もしダウンタウンで創業していたら、
ボーイズよりももっと上手に、
低所得の顧客に対応しているに違いない」
ボーイズというのは、当時、
ロサンゼルスのダウンタウンにあって、
低価格を売り物にした店だった。
つまり地域対応や顧客対応が第一であって、
高級化がベストなチョイスなのではない。
早くからアーデングループの傘下に入り、
今、PPIHがアメリカの拠点とする。
ドン・キホーテとゲルソン。
正反対の小売業だが、
これも「楕円のマネジメント」である。
トレード・オンであり、
両利き経営である。
頑張れ、ゲルソン。
そして、
万代渋川店。
万代知識商人大学の講義のとき、
必ず本部下のこの旗艦店を見る。
そしてお弁当を買って、
美味しくいただく。
私の定点観測だ。
一丁目一番地。
いつもきちんとしている。
基礎アイテムは、
品質・鮮度・価格を堅持する。
鮮魚部門もポジショニング要件を満たす。
ブリ切り身100グラム198円。
サンマ、真イワシ。
買いたい。
手前の平オープンケースは、
冷凍パックのアヒージョやバジルソテー。
そして奥主通路沿い中央に惣菜と弁当。
458円の弁当がいい。
ボリュームがあって美味い。
よりどり580円。
牛肉は「よろず牛」。
万代の「万(よろず)」をバナーにして、
ブランディングしている。
店舗左翼は日配部門。
そして11月1日は、
恒例の「月の市」。
朝8時オープン。
いつもいつも、
当たり前のことが当たり前にできている。
それをとりわけて自己主張しない。
しかし顧客はよくわかっている。
阿吽の呼吸。
吉本流に言えば「間、でんな!!」
自分の顧客との間に、
長い時間をかけて築いてきた。
それが万代である。
それがゲルソンである。
では、みなさん、今週は、
ちょっとだけ享楽円の読書を楽しもう。
Good Monday!
〈結城義晴〉