11月15日。
七五三の日。
この行事が始まったのが平安時代だ。
3歳の祝いは男の子と女の子とされ、
5歳は男の子、7歳は女の子とされる。
しかしこのことも、
よく考えねばならない。
午前中はオンライン会議。
(株)True Dataの取締役会。
AIとビッグデータによって、
新規出店の際の売上高を予測する。
SalesSensor。
これはいい仕組みです。
「神は現場にあり」
それが何よりも大事だ。
現場に役立つ「リアリティ」が必要である。
そんな開発をどんどん進めます。
ピーター・ドラッカーの言葉。
“Practice comes first”
実践が第一にくる。
“Theories follow events”
理論は現実に従う。
そして、
“As a rule, theory does not precede practice.”
「原則として、理論が実践に先行することはない」
午後は東京・汐留。
プラネット・トップセミナー2023。
非食品のメーカーと卸の、
まさしくトップの皆さんが、
ズラリと集まった。
まず玉生弘昌さんのご挨拶。
(株)プラネット会長。
プラネットは38年前に創業された。
そう阪神タイガースの日本一のとき。
この年はプラザ合意がなされた。
そして電気通信事業法が施行され、
通信事業が民間企業に開放された。
プラネットは製造業と卸売業を結ぶ、
付加価値通信網(VAN)を構築すべく、
ライオンなどのメーカー8社と、
卸売業200社からスタートした。
現在は資材サプライヤー155社、
メーカー851社、卸売業488社を結ぶ。
取引先データベースは47万件、
商品データベースは771社18万8628品目。
非食品流通世界の情報インフラとなった。
玉生さんはそのプロセスを、
わかりやすく説明し、
将来へのビジョンを語った。
いい話だった。
そして坂田政一社長。
競争と協調、そして変化対応を強調し、
2024年問題に対する問題解決を提案。
ロジスティックスEDIである。
それからPOSデータに関しては、
クレンジングサービスも提案した。
小売業のPOSデータは氾濫している。
しかしそれらはすぐに使えるデータではない。
フォーマットやコードがばらばらである。
標準化がなされていない。
だからそれらを使えるように、
整備しなければならない。
True Dataとプラネットが協働して、
このクレンジング(cleansing;浄化)をする。
基調講演は、
西村宏堂さん。
アーティスト/僧侶。
テーマは、
「自分を自由にするために。
相手を自由にするために。」
西村さんは、
メークアップアーティストであり、
浄土宗の僧侶である。
トランスジェンダーで、
LGBTQの人権活動家である。
自分が自由になるためには、
どうするか。
相手を自由にするためには、
どうしたらいいか。
まだまだ差別はある。
そこから自由になろう、という主張だった。
トップ・セミナーでの講演だからこそ、
意義のある内容だった。
企業経営者はマネジメントのために、
LGBTQを考え、行動しなければならない。
西村さんが紹介したのが、
「仏説阿弥陀経」の一節。
青色青光、黄色黄光、
赤色赤光、白色白光。
阿弥陀仏の浄土には、
荘厳な蓮の花が咲く。
青い色の花には青い光が射し、
黄色の花には黄色い光が射す。
赤い花には赤い光が射し、
白い花には白い光が射す。
それぞれが光り輝いて、
いずれも美しい。
自らの色にそのままの光の色。
それが尊い。
仏教はLGBTQの考え方と同期している。
西村宏堂さんの生き方、考え方は、
この阿弥陀経にある。
講演の後は懇親会。
開会のあいさつは松本俊男さん。
プラネット副社長。
乾杯の音頭とご挨拶は、
掬川正純ライオン(株)会長。
そして懇親。
松浦由治ピップ(株)社長には、
現在のアメリカ流通について、
長々と話してしまった。
(株)True Dataのお二人。
米倉裕之社長と島崎尚子取締役。
一本締め。
私の考え方の基本には井上ひさしがある。
「差別語のための私家版憲法十一箇条」
その第一条は、
人は生まれながらにして不平等である。
第二条は、
本人に責任のないことをからかったり、
笑ったりするのは無意味な上に、
卑劣な行為でもある。
第四条は、
自分と違うという理由だけで、
人を笑い者にする権利は誰にもない。
青色青光、黄色黄光、
赤色赤光、白色白光。
それぞれに輝くことこそが尊い。
〈結城義晴〉