Everybody! Good Monday!
[2023vol㊼]
2023年第47週。
11月第4週。
木曜日は勤労感謝の日の祝日。
アメリカではサンクスギビングデー。
そして週末。
年末商戦の前哨戦。
この週末で大勢が決する。
そのくらいに考えておいた方がいい。
私は火曜日から3日間、
関西へ出張。
万代知識商人大学第8期の講義。
マーケティングとストラテジック。
商売上は一番重要な内容となる。
43ページのテキスト。
毎年、店舗クリニックをして、
マーケティングリサーチを実践する。
さて週末、
新聞各紙が世論調査をして、
岸田文雄内閣支持率低下を報じた。
2012年末、自民党が政権復帰してから、
最低の支持率。
各紙によって調査の結果が違う。
毎日は21%、読売が24%、朝日が25%。
産経も27.8%。
新聞ごとに調査結果が異なる。
操作をしているわけではないだろうが、
政府に対する新聞の姿勢が、
調査結果から見える。
朝日の調査のほうが読売より、
政府支持率が高いのはちょっと意外だ。
支持率は低いし、
不支持率は高い。
しかし野党はむしろ、
「首相の首のすげ替え」を恐れている。
支持率の低い政権のほうが、
対峙しやすいからだ。
これも情けない。
支持率が低い内閣には、
支持率が低下する理由がある。
その理由を明らかにして、
国民のためになる政策に改める。
そのために野党がいるはずだ。
しかし支持率の低い政権のほうが、
いざ、選挙になれば、
野党に追い風が吹く。
だから岸田政権のまま、
総選挙を迎えたいというのが野党だ。
しかしそれは違う。
このままバラマキが続いて、
経済が悪化したら、
国のためにならない。
そのことの方が深刻な問題なのだ。
一方、地方政治。
広島県の安芸高田市。
石丸伸二市長と、
市議会の対立。
ユーチューブで公開されいている。
実に面白い。
石丸市長は41歳。
京都大学経済学部を出て、
三菱UFJ銀行に入行し、
ニューヨーク駐在の分析アナリストとなった。
生まれ故郷の安芸高田市の市長選が、
無投票となりそうだったので、
2020年、急遽、銀行を退職して立候補。
次々に新しい政策を打ち出したが、
市議会がそれを潰し続ける。
そこで市議会と対立する。
私の目から見ても、
堕落し、癒着しきった議会。
中には正義の味方のような、
議員も出てきて、
議会に反論しつつ、
市長を支援する。
市長側の論理性と、
高齢の市議会側の非論理性が、
やり取りの中から際立って、
実に面白い。
国政レベルでも、
論理と論理の闘いをしてほしいものだ。
企業の経営も店の運営も、
論理性が貫かれていなければならない。
ただしその論理性に対する考え方が重要だ。
ピーター・ドラッカー。
「重要なことは、
正しい答えを見つけることではない。
正しい問いを探すことである」
岸田文雄にはどうも、
この「正しい答え」だけ、
求めようとする姿勢が強いようだ。
しかし「正しい答え」らしきものを、
側近や官僚から与えられても、
問題は解決されない。
「正しい問い」を発する。
それが足りない。
それは問題意識に依拠する。
その問題意識が希薄である。
ドラッカー。
「間違った問いに対する正しい答えほど、
危険とはいえないまでも
役に立たないものはない」
今、日本の状況は、
ここにある。
朝日新聞「折々のことば」
第2913回。
義務の附着しておらない
権力というものが
世の中にあろうはずが
ないのです。
(夏目漱石)
「権力や金力を持つ者は
“相当の徳義心”をもって
それを使いこなさないといけない」
「”叱る権利”を持つ教師には、
叱りっぱなしではなく教える義務があり、
富者は、金銭をどう用いれば
社会にどういう影響が出るかの
見識にもとづいて”所置”できなければ
“世の中にすまない”」
「札束で人心を買うような腐敗は
言うまでもなく」
「間違った問い」に、
いくら正しい答えを出しても、
それは役に立たない。
害を及ぼすだけである。
会社の経営にも、
店の運営にも、
その時々の「正しい問い」が必要である。
それは何か。
そのために考え続けるのだ。
では、みなさん、今週も、
問い続けよう。
問い続けるなかから、
正しい問いが生まれる。
Good Monday!
〈結城義晴〉