月刊商人舎12月号、
責了しました。
みなさん、ほんとうにありがとう。
お疲れさまでした。
いい雑誌になりました。
多くの人々のお役に立てると思います。
さて、
国際サッカー評議会。
International Football Association Board。
略称はIFAB。
サッカーのルールを決める、
世界唯一の意思決定機関。
このIFABの決定に従って、
国際サッカー連盟が、
すべてのゲームにルールを適用する。
こちらはFIFAと略されるが正式には、
Fédération internationale de football association。
フランス語である。
どちらもスイスのチューリッヒに本部を持つ。
そのIFABが存在感を出している。
サッカーのルールに、
ラグビーの「シンビン」を、
試験的に導入する。
シンビンは「sin bin」。
sinは「罪」、binは「ゴミ箱」。
ラグビーでは、
危険なプレーをしたり、
審判に異議を唱えたりした選手は、
一時的に試合から離れることを命じられる。
10分間の一時退場だ。
このルールによってラグビーは、
紳士のスポーツたりえている。
サッカーには、
イエローカードやレッドカードがある。
レッドカードは即、退場だ。
しかしイエローカードには、
ラグビーの一時退場がない。
そこでIFABはルールを変えることにした。
特定の場面で主将以外の選手が、
主審に近づくことを認めない。
審判員に敬意を欠く振る舞いをしたら、
選手も監督もより厳格に規則が適用される。
来年3月の総会で承認され、
7月から競技規則に加えられる。
すでにアマチュアのゲームなどで、
一部実施された。
イングランドサッカー協会の報告。
2018年から19年のシーズンで、
31のリーグでシンビンを導入した。
すると審判への異議が約38%減少した。
レフェリーへのリスペクト。
サッカーとラグビーでは、
ずいぶん違う。
アイスホッケーでも、
ペナルティが設けられていて、
マイナーペナルティの2分から、
4分、5分、10分、
残り時間すべてまで、
細かく決められている。
抗議も面白い、
なんてファンもいるかもしれないが、
サッカーがラグビーに学ぶ姿勢は、
とてもいいと思う。
こうして時代は変わっていく。
さて商人舎流通スーパーニュース。
良品計画news|
11月既存店22.6%増/無印良品週間で大きくプラス
11月度の国内売上高。
直営既存店+オンラインの売上高前年比、
なんと122.6%。
22.6%増。
大幅伸長。
客数は99.0%だったが、
客単価が123.9%。
既存店の部門別前年比は、
衣服・雑貨が既存店108.4%、
生活雑貨は138.0%、
食品は114.0%。
生活雑貨が売れた。
理由は「無印良品週間」の実施だ。
10月27日(金)から11月6日(月)まで、
会員向けセールを行った。
無印商品メンバーには、
全品10%オフのセール。
11月は6日間で、
土日は4日・5日だった。
全品10%割引は、
良品計画の場合、効果が大きい。
かつて関西スーパーの北野祐次さんが、
「全品10%割引の日」を設けて、
大成功をおさめた。
それと同じだが、
違うのは会員制であること、
11日間の長丁場であること。
初めての試みではない。
今回は前年実績を上回るペースで推移した。
なかでも生活雑貨は、
スキンケアおよびキッチン用品などの
日用消耗品が売上げに貢献した。
ただしセール後は、
店舗の売上げに反動減が見られた。
これ、様々な業態で、
応用の価値はある。
ちなみに、
ユニクロnews|
11月国内既存店10.0%増、気温が低下で冬物商品が好調
ユニクロの11月も、
既存店(739店)+Eコマースは前年比110.0%。
好調だった。
11月後半に気温が低下して、
冬物商品が動いた。
感謝祭商戦、コラボ商品も好調だった。
さらに、
ニトリnews|
11月既存店8.5%増/気温低下で季節寝具寝装品の売上好調
既存店前年同月比108.5%。
客数は107.0%、客単価は101.3%。
TVCM効果、気温の低下が理由だ。
専門店チェーンの御三家、
11月好調。
仕掛けをしたから、
成果が出た。
それにしても、
MUJIの全品10%オフ。
価値のあるものすべてを1割値引きすると、
これだけ売れる。
価値が認められないものを、
いくら値引きしても売れない。
〈結城義晴〉