商人舎オフィス裏の遊歩道。
師走の光景。
夕方、東京築地。
當仲寛哲代表取締役所長。
Universal Shell Programming Laboratory。
略称USP研究所。
最初に 當仲さんのスピーチ。
USP研究所には今、
若い人がどんどん入社している。
頼もしい限りだ。
當仲さんはそんな若者たちを、
本気で育てようとしている。
その際、理科系と文科系を、
分けて考えるのではなく、
それらを全部統合したものをもつ人材を、
育てようと考える。
私も大賛成だ。
それをリベラルアーツという。
仕事は仕事、プライベートを重視する。
なんて生き方ではない人。
やらされ感のない人。
人間として人間らしい人。
そんな人がどんどん育っている。
「彼らは目が輝いています。
私は毎日、痺れますね」
ITに関しても、
実用ばかりが求められるが、
當仲さんは基礎研究の部分を大事にする。
それを若い人たちに叩き込む。
研究には三つある。
基礎研究、応用研究、実用研究。
その基礎研究は何よりも大事だ。
當仲さんとUSPは、
それを貫徹する。
もちろん実用もトップである。
「世の中に変化が起こって、
古いものが崩壊する。
その時期にきている」
「来年はもっと若者を育てます」
最後は當仲さんの決意表明だった。
そのあと、ポルトガルワインを紹介。
秘書広報の馬場優子さん。
脇でパンフレットを持つのは、
今日の司会の坂口駿介さん。
21歳。
USPはポルトガルからワインを直輸入する。
そのポルトガルは実は、
1人当たりワイン消費量世界一。
そこにはユニークなワインがある。
私も購入することにした。
當仲さんの音頭で乾杯。
今夜はふぐ三昧。
ひれ酒飲み放題。
天竹の3フロアを借り切って、
USPの大望年会。
すぐに當仲さんと話した。
ついつい力が入って、
手振り身振りで話してしまう。
ありがとう。
頑張ってほしい。
ふぐとひれ酒を楽しむうちに、
ゲームタイム。
最初のゲームは、
私たちのグループが優勝。
ありがとう。
USP研究所出版部の大谷寿和子さんが、
大活躍した。
第2のゲームは、
じゃんけん大会。
1階、2階、3階、それぞれで、
優勝者を決めて、金銀銅。
さらにその三人でじゃんけん。
優勝はこの人。
ライフコーポレーションの塚田康さん。
おめでとう。
そんなゲームを楽しみつつ、
ふぐとひれ酒を堪能。
シルネン・ブヤンさん。
執行役員最高技術・教育責任者で、
USPモンゴル社長。
商人舎の亀谷しづえGMと三人で握手。
応援します。
天才・當仲寛哲、
飛躍の年です。
来年の干支は辰。
私は歳男です。
広範囲に、堂々と、
リーダーシップを発揮しましょう。
ありがとう。
さて糸井重里のほぼ日。
巻頭エッセイは「今日のダーリン」
その3月31日編。
「なんとなく、文系と理系って分けちゃうよね。
分けて考えたほうが都合のいいこともある、
と思う」
「ただ、これをあんまり固定的に考えちゃうと、
たぶん、あんまりよくないんだろうなぁ
とも思っている」
「ぼく自身のことでいうと、
たぶん文系だろう。
その理由のひとつは、
仕事の種類が文化系だからだろう」
「でも、理系の人が、
ぼくのような人間の代わりに、
ちゃんと理科のことをやってくれていることを
わからないまでもわかりたいという姿勢や、
それを尊敬しようという気持ちはある」
「世の、文系を自称する人たちは、
まるでじぶんの脳の構造が
“文系向き”であるかのように
説明したがるのだけれど、
ぼくはその立場はとらない」
「文系脳だとか理系脳だとかが、
あるとは思えないのだ」
同感だ。
「乱暴に言うが、若いとき
“どこかで数学をさぼった”
というだけのことなのではないか、
と、考えている」
「なにかの問題を、
難しく感じたりするときには、
そこで、
もう”ひとがんばり”する必要があるのだ」
その通り。
「わからないことの
どこらへんがわからないのか、
それを上手に見つけて
次の一歩を踏み出すには
先生の側か生徒本人の側に
“ひとがんばり”が要る」
「そこんとこらへんをぐだぐだにして、
嫌いというまとめ方をしてしまったのではないか」
當仲さんはその先生をやろうとしている。
私も同じ立場であると思っている。
「だって、途中までは
理科も算数も嫌いじゃなかったもの。
できないから聞いてないに至って
嫌いに到着したのよ」
「その後は、理系とか文系とか
分けることばのおかげで、
不得意だという枠に
じぶんを入れちゃったと思うんだよね」
その通りだ。
理系も文系もない。
そこにいるのは人間なんだ。
ありがとう。
〈結城義晴〉