ココノススキノ。
COCONO SUSUKINO
11月30日オープン。
地下2階、地上18階。
もともとは札幌松坂屋だった。
1974年開業の百貨店。
しかし5年後の1979年には、
イトーヨーカ堂が札幌松坂屋と業務提携。
主導権はヨーカ堂に移って、
ヨークマツザカヤとなった。
私はこのころ販売革新誌にいたが、
華々しい改装オープンが誌面に載った。
その後、イトーヨーカ堂は、
米国ロビンソンと提携して、
1994年にこの店をロビンソン百貨店札幌に衣替えした。
しかし結局、百貨店としては、
売場面積が狭すぎたと思う。
当時、それはわからなかった。
2009年、 ロビンソン百貨店閉店。
それでもイトーヨーカ堂は、
この物件を所有していた。
そして「ススキノラフィラ」と呼ぶ商業ビルになった。
が、これも2020年に閉鎖。
建物を解体して、
スクラップ&ビルドし、
COCONO SUSUKINOとして再スタートした。
札幌市営地下鉄南北線すすきの駅に直結。
1〜4階に飲食店や物販店、
5〜7階にTOHOシネマズ、
7〜18階はホテルのSAPPORO STREAM HOTEL。
この地下2階に、
スーパーマーケットのダイイチが入った。
商人舎流通SuperNews。
ダイイチnews|
今秋、すすきの駅前再開発「ココノ ススキノ」に出店
地下1階の地下鉄側から来ると、
エスカレーターで地下2階に引き込まれる。
帯広主体のダイイチとしては、
札幌地区の7店目。
百貨店跡への出店は、
東京・銀座のオーケーと同じコンセプトだ。
縦長の売場の入り口に青果が入り、
日配でつないで、奥に鮮魚と精肉の対面売場。
コの字型レイアウトをグロサリーでつないで、
広い惣菜売場を設けて、
青果売場の左のチェックスタンドに戻ってくる。
入り口青果の隣には、
オリジナルの「毎日手造りおはぎ」売場がある。
セブンプレミアム、セブンゴールドも、
各所にボリューム陳列される。
ダイイチの売場面積は約2000㎡。
約1万2000アイテムの品揃え。
この商圏は単身世帯が8割を占める。
都心型のアソートメントと、
即食を強化した。
売場中央の左翼壁面に、
四角くくり抜くように酒売場を設けた。
これがワインセラーのようになっていて、
とても良い。
1階には「アインズ&トルぺ」ココノススキノ店。
㈱アインホールディングスのビューティー強化店舗。
札幌からの帰りは、
新千歳空港でラーメンを食べる。
とてもいい札幌出張だった。
朝日新聞「天声人語」は、
地元メディアが大谷を、
「ユニコーン」にたとえると報じる。
「伝説上の一角獣に、
前例のない二刀流で輝く姿が重なるのだろう」
「伝説のユニコーンは角で川や湖を浄化し、
動物たちを守ったという。
彼はこれからも野球界に新風を吹き込み、
人気を広げる力になるか」
二刀流の一角獣。
なかなかいい。
日経新聞の「春秋」
こちらが取り上げたのは、
「ジャッキー・ロビンソン」
「1947年、米ニューヨークを拠点としていた
ブルックリン・ドジャースと契約した
黒人初の大リーガーだ」
「球場内の座席も肌の色で分けられた時代だ。
スタンドから悪口雑言が降り注ぎ、
守備につけば相手選手が足をねらって滑り込む」
「それでも卑劣な仕打ちに無言で耐え、
新人王、首位打者、最優秀選手と活躍を重ねた」
そのジャッキー・ロビンソンの言葉。
「人間の人生は、
ほかの人の人生に
少しでも意味を与えたときに、
初めて意味をもつ」
タイガー・ウッズも、
このロビンソンの言葉を座右とした。
大谷翔平も、
「勝利へのひたむきな思いと
誠実な人柄でさらなる高みをめざす」
ほかの人の人生に意味を与える。
それはベースボールプレイヤーに限らない。
人も店も会社も、
多くの人の人生に意味を与えるときに、
初めて意味を持つ。
それをしっかり意識したい。
〈結城義晴〉