新年へのカウントダウンが始まった。
今日から数えて7日間で、
2023年が終わる。
今宵から明朝、
2023年最後の満月となる。
「コールドムーン」
寒月。
太陽が西に沈むと同時に、
美しい姿で東から昇ってくる。
「ロングナイツ・ムーン」とも呼ばれる。
冬至のころの長い夜の月の意味。
北欧では「ムーン・アフター・ユール」。
ユールはスウェーデン語のクリスマス。
Christmasのあとの月。
「オーク・ムーン」の呼び方もある。
楢の木の満月。
1年で最も高く昇る満月である。
つまり一番小さい満月だ。
しかし月を眺める余裕もない。
最終締め切りが迫っている。
さて商人舎流通SuperNews。
セブン-イレブンnews|
特別感のある商品から定番まで「恵方巻」予約受付開始
12月25日のクリスマスから、
恵方巻の予約を受け付ける。
いいタイミングだと思う。
洋が終わった時に、
和のイベントに入る。
ライバルはどうかと思ったら、
ファミマnews|
「なだ万」「肉山」監修の恵方巻など10種/12/21予約開始
マーケットリーダーに先駆けて、
21日からスタート。
SuperNewsを遡ってみると、
フジnews|
「フジの恵方巻」12/26から受け付け開始
エムアイフードnews|
恵方巻受注12/20受注開始、豪華海宝巻4580円など
ライフnews|
贅沢志向の「2024年恵方巻」予約販売スタート
イオン北海道news|
バラエティ豊かな「イオンの恵方巻」など1/1~予約開始
東武ストアnews|
2024年恵方巻の受注12/18から開始
イオンnews|
2024恵方巻予約開始/1万円の予約限定から498円まで
イトーヨーカ堂news|
2024年「恵方巻」の予約受付12/1から開始
早仕掛けの一番乗りは、
イトーヨーカ堂だった。
一番多いのが12月20日。
さて、どの時期がいいのか。
セブン-イレブンのクリスマスというのは、
なかなかタイミングがいいと思うし、
イオン北海道の1月1日もいいじゃないかな。
「早仕掛け・際の勝負」
実際の予約は際になる。
日経新聞夕刊「あすへの話題」
日本大学理事長の林真理子さんが、
ずっと連載を書いていた。
日大は今、アメフト部を廃部にする問題で、
大騒動の最中にある。
学長も副学長も辞任した。
そのなかで理事長は、
当事者中の当事者である。
休載にすればいいのに、と思っていたが、
林さんは続けた。
そして今年最後の回で、
終了ということになった。
「この連載も今日が最後だ」
「私への非難でかなりあったのが、
『平然とエッセイを書いて』
というものである」
そうだろうな。
「私としては一度引き受けた仕事を
ちゃんと成し終えるのは、
プロとして当然のことだと思うのだが……」
理事長の仕事は「プロとして」ではないのか、
とも考えられる。
この最後の連載に自分で書いているが、
講談社エッセイ賞の選考委員をしていた。
同じ選考委員の井上ひさしさんの名言。
「エッセイはすべて自慢話である」
それに従うならば、理事長職として、
若者の将来を奪う決断をするときに、
自慢話のエッセイを書いていてはいけない。
林連載はエッセイについて言って終わる。
「小説よりもはるかに自分を前面に押し出し、
読者に好悪を問う」
「しかしエッセイは実は
小説よりもずっと虚をつく。
この加減が面白く難しいのである」
残念ながら、
今、この時の、林真理子の、
エッセイの終わり方としては、
最低だ。
さっさと休載して、
理事長の仕事に邁進し、
苦しい決断をしても、
自分の意思を貫徹し、
そして時期をおいてから、
許されるならば、
再開すればよかった。
(その廃部の決断も間違っていると思うが)
このエッセイの終わり方自体、
正常な判断ができる心理状態にないことを、
示している。
ものを書く者として、
ものを書くことには、
命を懸けなくてはいけない。
私はそう思う。
〈結城義晴〉