令和6年能登半島地震。
石川県内の死者は78人になった。
輪島市44人、珠洲市23人。
さらに七尾市5人、穴水町2人、能登町2人、
羽咋市、志賀町それぞれ1人。
ご冥福を祈りたい。
①救助
②救済
③復旧
④復興
⑤振興
この際、
「長期的な視野を持つ必要がある。
決して方向を誤ってはいけない」
短期的・短絡的な救助・救済の視点だけで、
長期的な復興・振興を間違わせてはいけない。
絶望的な状況の被災者たちに、
希望をもってもらわなければいけない。
非常時の原則。
「軽いものから先に」
第1に、最も急ぐ軽いものは「情報」。
携帯電話やインターネットで、
情報が簡単に入る世の中となった。
しかし非常時の情報収集は難しい。
第2は、「生活物資」。
まず飲料と医薬の配布。
その次が緊急の食料。
そしてその次が燃料と衣料。
第3は、「安全な生活空間の準備」。
そしてそこへの搬送、
仮設住宅の提供。
ここまでが第1段階の救助である。
このあと第2段階の救済は、
被災から10日後くらいになる。
道路、水道、衛生、電力、ガスなどの
ライフラインの応急処置。
堺屋さんは指摘している。
「大事なのは速度。
最低限のライフラインをつなげるリミットは、
1カ月以内」
そして第3段階の復旧に入るのは、
被災後1カ月。
水道、道路、電力、鉄道などを、
旧(もと)に復すとともに、
店舗や飲食店を再開させ、
日常生活を復元させる。
その間も小売業は、
いち早く自力で復旧する。
それが社会貢献となる。
復興から振興へは、
ビジョンが問われる。
地震が頻発する能登半島。
この地域の将来像をどうするか。
国会や内閣をはじめとする国と、
石川県をはじめとする地方自治体に、
構想力、想像力が求められる。
私たち日本列島に住む人間にとって、
共有すべき命題である。
「元気を出そう・元気を売ろう」
元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。
お客さまに笑顔が戻る。
街に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスのたまものです。
たとえ店頭から、
商品が消え失せようとも。
たとえ倉庫が、
空になろうとも。
あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を出そう。
売場で元気を売ろう。
元気があなたの付加価値です。
元気があなたの利潤です。
苦しい時にも、
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。
たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。
店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。
それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。
店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。
〈結城義晴〉
新潟日報の巻頭言「日報抄」
〈アスファルト道路もあちこちで
ポッカリ地割れしており、
地下からボコボコ水が吹き出している〉
〈砂といっしょに吹きあげた水が、
高さ二メートルもあった〉
〈家が傾き、砂の中にめり込んだ〉
1964年の新潟地震を伝える記事。
それからちょうど60年。
「自分が住む場所の特性を理解することが
防災の第一歩になるはずだ」
その通り。
生活する場所、
仕事する場所。
その地域特性。
「災害も事故も、
時と場合を選ぶことなどない」
「そんな当たり前のことを、
改めて胸に刻む年明けになった」
2024年も私たちの最大の仕事は、
リスクマネジメントである。
〈結城義晴〉