1月17日。
ニューヨーク・マンハッタン。
昨夜から雪が降って、
ビルの屋上にも積もった。
建物の屋上から蒸気が上がっている。
映画のシーンのようだ。
今日は休養日。
聖書の創世記。
神は一日目に、
天と地をつくった。
神は、二日目に空をつくり、
三日目に海と地をつくって、
地に植物を茂らせた。
神は、四日目に、
太陽と月と星をつくり、
五日目に、魚と鳥をつくった。
六日目には、動物をつくり、
この日、神は自分に似せて、
男と女を創造した。
アダムとイブと名づけた。
そして七日目に神は、休んだ。
私はニューヨークに来て、
5日目を休息の日とした。
そこで雪のマンハッタンを歩く。
ホテルのそばの地下鉄駅から、
サブウェイのC線に乗って、
81丁目まで。
メトロポリタン美術館に行くつもりだったが、
この自然史博物館に寄ってみることにした。
自然科学・博物学に関わる標本・資料を公開。
動植物や鉱物、その歴史などが学べる。
1869年に設立された。
ロビーには巨大な恐竜の骨が展示してある。
バロサウルスの全身骨格。
迫力満点。
建物空間も素晴らしい。
雪が降って人が少ないのか、
ゆったりと回ることができる。
恐竜の骨は興味深かった。
アルバトサウルス。
アロサウルス。
スミソニアン博物館ほどではないけれど、
なかなかよかった。
疲れたのでメトロポリタンはあきらめて、
セントラルパーク沿いの道を歩く。
ダコタハウス。
ジョン・レノンが住んでいて、
ここで銃弾に倒れた。
30分も歩いたか、
七番街に面して、
コロンバスサークルに突き当たる。
真ん中にコロンブスの像が立っている。
そのコーナーのホールフーズ。
コロンバスサークル店。
創業者のジョン・マッケイは、
この店の成功に自信を得て、
マンハッタンをはじめとする大都市に、
大型店舗を増やしていった。
スープとクロワッサンでランチ。
レストランに入ると時間がかかるが、
デリやスープ、パンなどを買って、
コンビニエンスに食事することができる。
体も温まった。
そしてアップルストア。
傘をさして、マフラーを巻いて、
五番街をゆっくり散策。
改装増築されたティファニー本店。
右隣はトランプタワー。
世界的に著名なブランドショップを眺めながら、
ユニクロまでやってきた。
2011年10月14日オープン。
総面積は約2500坪、
売場面積は約1400坪。
世界の旗艦店だ。
2006年にはソーホー店が先駆けて開業した。
2007年のロンドン、
2009年のパリ、
2010年の上海。
日本では心斎橋。
それらの結晶のような店だ。
Brooks Brothersの跡地という、
絶好のポイント。
入り口を入ると、
エスカレーターが3階まで伸びる。
ユニクロの実力がすべて表現されていて、
いつ訪れても圧倒される。
マーチャンダイジングだけでなく、
プレゼンテーションも最高峰。
五番街にはZARAもH&Mも、
ギャップも出店している。
それらに堂々の勝負を挑んで、
負けてはいないし優位に仕事を進めている。
安心した。
それからサックスフィフスアベニュー本店。
昨年のホリデーシーズンを狙って、
クリスチャンディオールとサックスが、
コラボレーションのプレゼンテーションを展開。
巨大なチェーン同士の同盟、
ソフィスティケートされたブランド同士の協業。
世界の消費産業はアライアンスの大潮流の中にある。
それがマンハッタン五番街にはある。
タクシーでホテルに帰って、
仕事を片付けたり休んだり。
夕食はラーメン「一蘭」。
1960年に福岡で創業した豚骨ラーメン。
2016年10月にブルックリンに出店し、
このマンハッタン・ミッドウェストには、
2018年3月に進出した。
入り口を入るとセルフオーダーする。
完全な仕切り付きの座席システム。
個人別カウンター。
「味集中カウンター」と呼んでいて、
顧客にラーメンに集中してもらう仕組みだ。
仕切られたテーブルの反対側に、
係りの人間がいて、
御簾の向こうから追加注文を聞いてくれる。
そして青い手袋をして、
ラーメンやドリンクを出してくれる。
ハイ、出てきました。
豚骨のラーメンの麺とツユ。
トッピングは別になっていて、
自分で盛り付ける。
茹で卵はうまく割れなかったけれど、
こんな感じのラーメンになりました。
博多生まれの結城義晴。
マンハッタンで豚骨麺を堪能しました。
ホテルに帰って、午後8時。
自室でオンライン会議。
私自身はちょっと疲れていたけれど、
True Dataはみんな元気いっぱい。
良い報告をしてもらいました。
ありがとう。
マンハッタンの休息の一日。
あまり休んだ気分ではなかったけれど。
(つづきます)
〈結城義晴〉