「ニューヨークに今夜半から大雪」
2月12 日正午ごろ米国国立気象局は、
ニューヨーク州とニュージャージー州に、
大雪警報および沿岸洪水警報を出した。
市内の学校は翌13日、
すべて休校の措置をとった。
ジョンFケネディ空港は、
どうなるのか。
これにいち早く反応したの日本航空。
ジョンFケネディ空港の大雪を警戒して、
13日の東京-ニューヨーク便の欠航を決めた。
ロピアNY研修第4団が、
12時40分羽田発JAL005便に乗る予定だった。
それがキャンセルになった。
12日14時過ぎには、この一報が届いた。
ウィンターストーム(大雪)?
このときのマンハッタンは晴天。
予報では雪は夜の11時過ぎから、
降り始めるらしい。
現地で待機する私たち事務局は大わらわ。
17時半になると、
JAL004便に振り替えて、
ニューヨークに到着することが判明。
けれど到着は13日の18時半になる。
1日の視察工程がほぼなくなる。
事務局は頭を悩ませた。
もちろん私もさまざまな状況を想定して、
いろいろな手段を考えた。
初日のスケジュールはすべて、
こなせなくなる。
ただでさえ3泊5日の弾丸ツアー。
もともと与えられた時間は多くはない。
2015年から何年も練りに練って、
つくり上げた行程だ。
そのクオリティを落としたくはない。
全員で知恵を絞って、
すべての研修ができるように、
完全にスケジュールを再構成し、
関係各所に手配した。
夜になると雨がみぞれに変わった。
そして13日に日付が変わるころ、
雪となった。
朝にはビル群は雪で霞み始めた。
それでも路面に雪はない。
そのあと、午前中は横殴りの雪が降った。
しかしそれほど積もらなかった。
警報はやや空振りだった。
事務局は17時過ぎに、
ジョンFケネディ国際空港に向かった。
そのころマンハッタンは快晴。
夕日に照らされたアンパイヤステートビル。
ペンシルベニア駅から地下鉄に乗り、
ジャマイカ駅でターミナル行きのエアトレインに乗り換えた。
第4団の団員たちは、
元気に笑顔でやってきた。
到着して専用バスに乗り込み、
一路、マンハッタンへ。
ハドソンヤードのホールフーズに向かう。
ハイライン側の入口は、
電飾に飾られて美しい。
エンパイヤステートビルが見える。
明日はバレンタインデー。
入口には見事な花のプレゼンテーション。
アメリカのバレンタインデーは、
家族や大切な人に、
感謝や好意の気持ちを表す大切な日だ。
男性も女性に対して、
チョコレートや花、ジュエリーなどを贈る。
家族や友人とはプレゼントを交換し合あう。
だから切り花や鉢花は大事なアイテムだ。
ホールフーズの青果売場。
20時30分を過ぎて、
さすがに顧客は少ない。
斬新なチーズ売場。
事前講義はバスの中の29分ほど。
だから質問も多かった。
第4団は意欲満々。
広大な惣菜売場。
しかし閉店1時間前で、
商品も少なくなっていた。
初日の夜はいつものように、
高級ステーキレストランを予約していた。
予定が変更となって、
ホールフーズのデリで、
夕食をとることにした。
オーガニックのホットデリやサラダ。
残念ながらスープは片付けられていた。
今夜はビールを飲んで、
ぐっすり眠るのが時差ボケ解消対策だ。
長い長い一日だった。
それでも全員の好奇心は、
逆に高まった。
学習する組織。
今、ロピアはそれを目指している。
「まなぶ」は「まねぶ」から生まれた。
学ぶことは真似ることから始まる。
創意を尊びつつ良いことは真似よ。
商人は商売と仕事から学ぶ。
会社と上司と仲間から学ぶ。
顧客と取引先と地域から学ぶ。
話を聞いて学ぶ。
本を読んで学ぶ。
体験して学ぶ。
みんなが学ぶ。
しかし優先されるべきは、
個人が学ぶことだ。
個人が人生をかけて学ぶ。
それが組織学習の基礎となる。
個人の学習なしに組織の学習はない。
「みんなで学ぶ」とは、
「チーム学習」とは、
学んだ者同士が対話することだ。
対話を通じて、
ビジョンを共有し、
成果を最大化させることだ。
ポストコロナの2024年。
学習する組織をつくろう。
みんなで学ぼう。
個人が人生をかけて学ぶ。
それが組織学習の力となる。
個人の学習なしに組織の学習はない。
〈結城義晴〉