雑誌を手渡すと表紙を見て、
たいていの人がギョッとした顔をする。
それだけインパクトを込めた特集だということ。
よろしくお願いします。
3月号の目次。
特集以外にも「特別企画」
セブンとアイの「食」の共同作戦
Peace Deli千葉キッチン
スーパーマーケット200店舗を支える最重要拠点
このレポートは、
ウェブ版商人舎を見てください。
センターの内部にカメラが入って、
写真レポートもしています。
それから、
「SIPストア」
SEJとIYの協働実験店の本当の目的
こちらもウェブ版商人舎を見てください。
棚割がわかるようになっています。
ご愛読のほど、
お願いします。
さて東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。
活発な質問と論議。
あるべき形です。
オープンは明日の3月13日。
今日はマスコミ内覧会。
元はダイエー成増店。
1988年6月オープン。
バブルの真っただ中の開業で繁盛した。
その後、ダイエー本部もここに置かれた。
そのダイエーの象徴のような店が、
2019年12月31日、
コロナ感染拡大の直前の大晦日に閉店。
そして一部建て替えをして今、
MEGAドンキとしてオープンする。
ダイエーは地下1階から地上6階まで使っていたが、
ドンキは1階から4階までの4フロアを活用。
店長の中村敏彦さんが、
店内ツアーをやってくれた。
肩書はMEGA関東第3支社店長。
ハンドマイクを片手に、
1階から4階までの主だった売場を、
案内してくれた。
要所要所には商品部や店の担当者が待っていて、
プライベートブランドを中心に説明してくれた。
生鮮食品と惣菜、グロサリーは、
2階にもってきた。
ハンドマイクリレーが続く。
精肉売場は「山さんの店」と名づけられて、
担当の山口さんが設計した。
ピザもショップ化して、
「トロリスタ」というネーミングがついた。
惣菜はカネ美食品㈱が担当。
愛知県の惣菜専門企業。
2022年の夏にPPIHがTOB(株式公開買付け)で、
ファミリーマートから買収した。
中村さんは49歳。
大役を任されて意欲満々。
総合スーパー業態のチェーンのなかで、
もっともポジショニングを鮮明にするドン・キホーテ。
商人舎4月号で、
成増店の全貌を明らかにしよう。
帰りに駅の反対側の西友に寄った。
こちらも地下1階から地上3階までの4フロア。
食品から衣料品・住関連まで、
一応、フルラインの総合スーパー。
淡々と営業していた。
東武東上線沿線は、
かつて西友の牙城だった。
そこにダイエーが進出して、
激しい競争を展開した。
あの頃を思い出した。
その後、ダイエーが衰退して、
今度はドン・キホーテ対西友。
ドン・キホーテ都内最大店舗。
人口は密集している。
大きな成果を上げることだろう。
広報体制を見ても力の入れ方が違う。
競争の中身は変わる。
けれど競争することは変わらない。
かつては、
どちらが大きいか、
どちらが安いか、の競争だった。
今はどちらが自分らしいか、の競争だ。
レース型競争からコンテスト型競争へ。
もちろんいつも言うけれど、
レース型競争がなくなったわけではない。
レース型で拮抗して入れば、
好き嫌いは別にして、
コンテスト型の競争となる。
ポジショニング競争である。
そしてポジショニングで勝負は決まる。
それでもこの商圏は、
駅を挟んで分散している。
棲み分けが続くだろう。
ダイエーからドンキに変わって、
売上げは倍増、あるいは3倍になるだろう。
その新しい売上げはどこからくるのか。
強いポジショニングは商圏を広げる。
そのうえに客層まで広げるのだ。
〈結城義晴〉