膝を痛めて、1日中養生。
嫌でも静養ができるのは、
膝が痛むからだ。
私もマグロのような回遊魚体質をもっていて、
時間があると休みなく動く。
何かをする。
それが膝を痛めてできなくなった。
これはよかった。
私の地域ボランティア活動。
誰でも地域コミュニティと、
何らかのつながりをもっていたほうがいい。
私は白幡小学校のPTA会長を務めていた。
その後、校庭開放委員会の会長を務めた。
その会が白旗クラブへと組織を変えた。
そこで私は今も白幡地区の会計監査をしている。
わずかでも地域にかかわりをもって、
少しでもお役に立ちたい。
これは小売業やサービス業の店が、
地域に貢献することと似ている。
コンビニのオーナーや、
スーパーマーケットの店長、
ドラッグストアの薬剤師が、
地域に貢献する。
それは地域にとっても、
有難いことだ。
さて将棋の藤井聡太八冠。
第49期棋王戦5番勝負第4局が、
栃木県日光市で開催された。
藤井棋王が挑戦者の伊藤匠七段に勝って、
棋王位を初防衛した。
藤井は2002年7月19日生まれ、
伊藤も2002年10月10日が誕生日。
ともに21歳。
2012年1月に開催されたのが、
第9回小学館学年誌杯争奪全国小学生将棋大会。
この小学3年生の部の準決勝で、
伊藤と藤井は対戦した。
藤井が負けて、
壇上で泣きじゃくった。
二人にはそんな因縁がある。
伊藤は23年度の全棋士の中で、
対局数66でトップ、
勝利数49でこちらも1位。
凄い棋士なのだが、
棋王のタイトル戦は、
0勝3敗1持将棋(引き分け)。
藤井はタイトル戦では14連勝。
羽生善治九段の13連勝を抜いて、歴代2位。
1位は故大山康晴15世名人の17連勝。
今年中にその記録を抜くかもしれない。
この一戦で2023年度の対局をすべて終了。
46勝8敗、勝率8割5分2厘。
2年連続の勝率1位となった。
対局数は5位、
勝ち数は3位。
タイトル戦にしか出ないので、
対局数は少なくなるし、
その分勝ち数も減る。
それでもタイトル戦に出てくる超強豪との対局で、
8割5分2厘は本当に驚異的な成績だ。
どこまで強くなるのか。
ただし今日の午前中に放映されたNHK杯では、
決勝戦で佐々木勇気八段と熱戦を繰り広げ、
最後に珍しい見落としの一手が出て負けた。
2年連続で藤井対佐々木の決勝となった。
昨年は藤井が勝ったが、
今年は佐々木が雪辱した。
藤井の将棋を堪能した1日だった。
これも膝を痛めたおかげだ。
人間万事塞翁が馬。
「子供時代から人に褒められてばかりいると、
その人はだめな人間となる」
〈『パンセ』断章一五一〉
負けて悔しい思いをすることは、
人間の成長にとって必須の条件なのだ。
〈結城義晴〉