春分の日。
昼まで寝ていた。
右膝を痛めて、
それでも歩いたら、
どこかに力が入って、
疲労が激しい。
そして一日、静養した。
膝はずいぶん回復してきた。
人間の体の自然治癒力。
凄いものだ。
有難いことだ。
夕方、出かけた。
そこに夕日が当たる。
小学生の女の子が、
大人になったらなりたい職業。
やりたい仕事。
花屋とパン屋だそうだ。
それはわかるような気がする。
私はもう9年間も、
パン屋の一員だ。
今夜は久しぶりに家族で食事をした。
自由が丘のフランス風中華料理。
息子も娘も、みんな元気で忙しそうだ。
仕事のことなど聞いて、
安心した。
だから大谷翔平のゲームは、
ビデオで見ることになった。
韓国・ソウルで開催された、
大リーグの開幕戦。
気のせいか自由が丘の街が、
いつもより空いているように感じられた。
みんな家でNHK放送を見ているのかもしれない。
さて、商人舎流通SuperNews。
ウォルマートnews|
生地廃棄削減のため3D織物技術の「アンスパン」とコラボ
ウォルマートがスタートアップ企業とコラボ。
「unspun」(アンスパン)。
スタートアップは、
革新的なビジネスモデルによって、
社会に変革をもたらす企業のことだ。
「spun」は「spin」の過去分詞。
spinは織ること、糸をつむぐこと。
だから「unspun」は「織らないこと」を意味している。
このアンスパンはカスタムデニム製造業で、
2015年に創業された。
10年に満たない新興企業だ。
衣料品は平織りや裁断などの製造のときに、
どうしても廃棄物を出す。
過剰在庫も多い。
アパレル製造では一般的に、
生地の10~15%ほどが無駄となる。
そこで同社は3Dテクノロジーを使って、
生糸から直接衣料品を製造する。
「地球上の二酸化炭素排出量を1%削減する」
これをミッションとして掲げて、
アパレルの無駄な廃棄物問題に取り組んでいる。
アンスパンの共同創業者の一人、
ベス・エスポネット氏は疑問をもった。
「なぜ衣服は、
1800年代初頭につくられていたのと
同じ方法で現在でもつくられているのか?」
そこで生地ロスの出ない、
3Dウィービング(織物)技術「Vega 3D」を開発した。
ウォルマートはアンスパンの技術を導入して、
まずは男性用チノパンの製造テストから開始する。
2030年までにVega3Dの機械を、
全米各地に350台導入する。
いい話だ。
ファーストリテイリングは、
ニットの島精機製作所とコラボしている。
同社も「縫わないニット」を標榜している。
ウォルマートも、
環境対応という側面から、
アパレル改革を行っている。
アンスパンのようなパーパス経営企業は、
買収する気にはなれない。
パーパスは小さな企業にとって、
サバイバル戦略でもある。
とてもいい話だ。
花屋さんとパン屋さんも、
同じだ。
〈結城義晴〉