結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年03月28日(木曜日)

第一屋製パン株主総会とセブン-イレブン「おにぎりの長鮮度化」

朝、東京小平。
第一屋製パン㈱の本社と小平工場。

10時から株主総会。

パンの香りがするこの工場の一角に、
株主の皆さんに集まっていただいて、
1年間の報告をし、
新しい取締役、監査役を承認してもらう。

私はパン屋がパン工場で、
株主総会を開催することは、
とてもいいと思っている。

上々の成果が上がって、
株主の皆さんとともに、
こころから喜んだ。

そのあとは株主総会後の取締役会。

新しい取締役が二人加わって、
雰囲気もいい方向に変わった。

そしてささやかな懇親会。

草門去来荘。
IMG_33224
和食と炭火地焼鰻の専門店。

経営は際コーポレーション(株)。
中島武代表取締役。
私と同郷の福岡出身。
レストラン界の天才。

75歳になった。

2023年10月末の年商263億円。
直営飲食店267店舗。

暖簾をかき分けて、
600坪の敷地に入る。

竹林が現れる。
IMG_33214

ここを歩いていると、
期待が高まる。
IMG_33234
その中に古民家風の店がある

象の絵画。
IMG_33184

懐石のお弁当。
IMG_33204

素晴らしい。

会食が終わってから、
竹林で写真。
IMG_33244
小山一郎副社長。

新しい年度も頑張ってほしい。

その後、武蔵野線と東横線に乗って、
横浜商人舎オフィスに戻る。

すぐに月刊商人舎4月号の入稿。

18ページほどを丁寧に編集して、
デザイナーに送った。

面白い1冊となりそうだ。
楽しみにしてください。

商人舎流通SuperNews。

セブン-イレブンnews|
「手巻おにぎり」消費期限を8時間延長

「手巻おにぎり」の改革。
販売時間を平均8時間延長。

従来は18時間だった。
それが24時間超となる。

つまりこれまで店頭では18時間を過ぎると、
廃棄処分したり、オーナーが自分で消費したりした。

それが丸1日の24時間以上となる。

現場にとっては大きな改革だ。
店舗での機会ロスと廃棄ロスが低減する。

セブン‐イレブンでは積極的に、
「長鮮度化」に取り組んできた。

だからオリジナルフレッシュフードは、
消費期限24時間以上の商品が多い。

2009年に最初に「チルド弁当」の長鮮度化を試みた。
2010年、「惣菜」の一部、
2011年、スパゲティ、
2018年、サンドイッチとサラダの一部。
2022年、ペストリーの一部。
そして今、手巻きおにぎり5アイテム。
20240327_711onigiri1

こうして現在、
オリジナルフレッシュフードの約85%が、
長鮮度商品である。

最後に残った主力商品の観のある手巻きおにぎり。
おいしさ・品質と長鮮度化の両立が難しかった。

新たな設備などを導入し、
京都の米の老舗「八代目儀兵衛」監修で、
複数種類のコメのブレンド比率を調整した。

それによって現行よりも、
平均で約8時間の消費期限延長を実現させた。

首都圏の店舗から順次導入し、
今夏を目途に全国に拡大する予定。

まずは定番の鮭・梅・昆布・辛子明太子、
そしてツナマヨネーズ。

5アイテムから取り組みを始めて、
対象アイテムは広がっていく。

日経新聞では、
青山誠一取締役常務執行役員のコメント。
「鮮度延長のため、洗浄などの衛生管理や
コメの劣化防止に力を入れた」

日経には他社のことが書かれている。
ローソンではちょっと先行して、
消費期限24時間超のおにぎりがすでにある。

ファミリーマートは「現状は1日未満」という回答。

セブン-イレブンの取り組みの中で、
加盟店のためになる政策は、
例外なく成果を上げる。

そこから離れると、
セブン-イレブンは悪くなる。

物言う株主のほうを見ていたり、
正論を吐く取締役の言うことを聞いていると、
現場から離れていく。

その意味で、
この小さな改革と見えることは、
実は大きなイノベーションなのである。

朝日新聞「折々のことば」
第3040回。

記憶は身体なしに
成立しえない
(三浦雅士『考える身体』から)
81mr6bq5xxS._SL1500_

三浦は青森県弘前出身の文芸評論家。
『ユリイカ』元編集長。

「記憶は、脳というよりは
口の記憶、耳や手の記憶としてある」

わかる。

「詩歌はまずは
一つの口調として記憶され、
読むことのみならず思考も
文体に同調することで起動する」

「そして文字を介した
さらに抽象的な思考への展開さえも、
聴覚から視覚への移行という、
身体回路の変換に負う」

「経典の暗記も身体的訓練」
門前の小僧習わぬ経を読む。

編著者の鷲田誠一さん。
「とすれば、おそらく道徳も」。
鋭い。

だからスポーツは、
精神の鍛錬になる。

セブン-イレブンも、
組織として体で覚えた記憶を、
大切にし続ける限り、
衰えることはない。

頭で考えると、
すぐに駄目になる。

私はそれを指摘し続ける。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.