今日から6月。
水無月や朝から白きものをきる
〈井上井月(せいげつ)〉
井月は江戸末期から明治初期の放浪俳人。
6月には朝から白いものを身に着ける。
その気持ちが、いいなあ。
水無月の涙も氷る思ひ哉
〈正岡子規〉
子規の句にはいつも後ろに悲壮感がある。
しかしそれを感じさせるようで感じさせない。
感じさせないようで感じさせる。
その微妙なところが子規らしさだ。
さて、今日は武蔵浦和。
商人舎流通SuperNews。
ヤオコーnews|
5/15「ヤオコー武蔵浦和店」オープン/高層マンションに出店
埼玉県さいたま市南区。
武蔵浦和駅前。
ショッピングセンターは、
「the market Place武蔵浦和」
マンションの名前は、
プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ。
ヤオコーは1階と吹き抜けの2階。
売場面積641坪、初年度年商約26億円。
天井は高くて、
しかもスケルトンにしている。
実質的に2階の分まで。
床のオレンジ色が特徴的だ。
トウモロコシ1本99円。
鮮魚は対面方式で丸魚を販売。
奥にはシースルーの作業場が見える。
陳列台が低いので、
ガラスの向こうのバックヤードは、
広々としていて、
人々の動きがすっかり見える。
これは精肉、惣菜、ベーカリーなどでも同じ。
これまでよりも窓枠が広々として、
よく見える。
しかしこれには、
ちょっと感じるものがあった。
それも6月号に書こう。
この床の色。
私にはその意味がわかりました。
謎解きはこれも月刊商人舎6月号で。
ほぼ真っ四角の右サイドが、
惣菜やベーカリー。
この「即食スペース」の床はグレー。
そしてよくもまあ、
これだけのアイテムをつくる。
感心させられた。
だから大量に購入した。
試食します。
6月号で丁寧に写真紹介しよう。
ヤオコーの惣菜の開発力は、
抜きん出ている。
ただしいつも美味しいことが大事だ。
そのおいしさは季節によって、
素材によって、
店のオペレーションによって、
千変万化する。
常に食べ続けて、
チェックする必要がある。
惣菜売場の最後のところに階段があって、
それが中2階につながっている。
ホールフーズやウェグマンズと同じやり方。
ちょっと狭いけれど、凄くいい。
さてヤオコーの社内では、
どう自己評価されているのだろう。
それはぜひ聞きたいところだが、
いい店であることは間違いない。
武蔵浦和駅から直行できる。
車に乗ったり、歩いたりしなくていい。
今年の新店のなかの視察店舗として、
最良の立地にある。
みなさんも、
どうぞお越しください。
そしてたくさん購入して、
たくさん食べてみてください。
朝日新聞「折々のことば」
第3103回。
「完璧な選択なんてない
だからとりあえず選ぶ
とりあえず選ばない
それでいいんじゃないか」
(山口雅俊〈脚本〉)
「人生の岐路に立つ娘らを前に、
父が恒例の大演説をぶつ」
「何を選んでも、
それが正しかったか後で不安になる。
正解を求めるより、
選んだものを正解にしてゆく方が大事だ」
「虚をつかれるも、まずは
聞き置くに止(とど)めるところが、
娘たち、父よりしたたかかも」
フジテレビ系のドラマ「おいハンサム!!2」。
その最終話から。
申し訳ない。
私は見ていない。
正解を求めるより、
選んだものを
正解にしてゆく。
商売はこれだ。
明らかに正解でなければ、
すぐやめればいい。
ヤオコーのオレンジ色の床と、
スケルトンの天井。
選んだからには、
正解にしていく。
その姿勢です。
頑張れ。
〈結城義晴〉