Everyone, Good Monday!
[2024vol㉓]
2024年第23週。
先週土曜日に6月が始まって、
第2週。
今日は月刊商人舎6月号の責了の日。
なぜなら明日から、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
会場はニューウェルシティ湯河原。
2泊3日の缶詰セミナー。
万全の態勢でお迎えします。
だから今日は何としも、
責了しなければならない。
いつも最後は私の原稿。
特集のまえがきを書いて、
結城義晴の述懐、
表紙のCoverMessage、
今月の[Message of June]、
そして編集後記を書く。
さて、全米女子オープンゴルフ選手権。
U.S. Women’s Open Golf Championship。
米国ペンシルベニア州、
ランカスターCCで行われた。
私は午前3時に起きて、
テレビ観戦した。
女子ゴルフには5つのメジャー大会がある。
シェブロン選手権
全米女子プロゴルフ選手権
全米女子オープン
全英女子オープン
エビアン選手権
これらのなかで最も価値のあるタイトルが、
この最古の全米女子オープンだ。
1946年から開催されている。
今回は特に難しいコースで、
難しいセッティングだった。
その難コースを乗り切って、
笹生優花が通算4アンダーで優勝。
2021年に次ぐ2勝目。
アンダーパーはたった2人だった。
笹生と2位に入った渋野日向子。
優勝賞金240万ドル(約3億7700万円)。
優勝を決めた瞬間、
小さくガッツポーズをした。
「一度目の優勝はフィリピン人の母に、
二度目は日本人の父に捧げたい」
いい優勝コメントだった。
渋野日向子は通算1アンダーで、
2位に入った。
2019年にメジャーの全英オープンを制覇。
今でも凄い人気がある。
アメリカでも「スマイリング・シンデレラ」と呼ばれ、
カメラマンもシブコを追いかける。
こちらの獲得賞金は129万6000ドル(約2億円)。
粘りに粘った。
その粘りが幸運をもたらした。
日本勢は、6位に2オーバーの古江彩佳、
9位に3オーバーで小祝さくらと竹田麗央。
10位以内は来年の出場権を確保した。
朝3時から起きて見た甲斐があった。
さて、新潟日報の一面コラム、
「日報抄」
大学時代の親友がこの新聞社に入った。
だから私は新聞を敬遠して、
雑誌社を目指した。
ブンヤとなった彼は、
最後には潟日報の常務にまで上がった。
だから日報抄はよく読む。
「70円が80円に値上がりしたのは、
2年前だったか」
近所の焼き鳥屋の皮や砂肝などの1串の値段。
「夫婦で営む小さな店に時々お邪魔する」
感染禍で客足が遠のき、
肉や野菜の仕入れ値も上がるばかり。
「それでも、煮込みや冷ややっこなどの
定番の値札は変わらない」
コラムニストは少し失礼なことを聞いた。
「値上げしないと大変でしょ」
「お客さんも同じだし…」
店主は言葉をのみ込んだ。
全国消費者物価指数。
4月段階で32カ月続けて上がった。
インフレだ。
4年前に比べると7%以上の値上がり。
では実入りはどうか。
物価変動を踏まえた実質賃金は、
24カ月連続で減少。
「財布のひもが締まるのも当たり前だ」
円安不況が重なる。
「一方で、上場企業の3月期決算は
3年連続の最高益である」
「インフレ」は物価高が継続すること。
これに対して、
「強欲インフレ」という言葉がある。
「企業の過剰な利益追求によるインフレ」
「2021年以降、欧州で物価が暴騰した。
その際、実際のコスト増加分以上に
値上げしているとして企業側は
強欲と批判された」
コラム。
「どうやら日本にも広がってきたらしい」
強欲インフレ。
「一番の問題は値上げによる利潤が
多くの人の懐に回らないことだ」
日本政策投資銀行の3月の調査報告。
警鐘を鳴らした。
「賃金上昇を伴わない強欲インフレが続けば、
消費が低迷し不景気を招きかねない」
コラム。
「焼き鳥屋の店主が言いたかったのは
“店もお客もお互いさま”という
商売の基本だったのか」
その通り。
「強欲インフレの風潮への
ささやかな抵抗だったかもしれない」
商売をする者は、
強欲インフレに
加担してはいけない。
世間からも、
「強欲」などと、
思われてもいけない。
「オワリヤ、おヌシもワルよのう」
あれは本当にいけない。
〈アロマディフューザー「アロマ屋文左衛門」より〉
笹生の実力と親思い、
渋野のスマイルと粘り。
合わせて5億数千万円の賞金。
それらは「強欲」からは、
かけ離れたものによってもたらされた。
では、みなさん、今週も、
強欲は本当にいけない。
Good Monday!
〈結城義晴〉