結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年06月14日(金曜日)

清水信次が「大切にしたこと」と渋沢栄一の「克く勤め克く労す」

時事通信の6月の最新世論調査。

岸田文雄内閣の支持率は16.4%。
5月比2.3ポイント減。

2012年の自民党政権復帰以降、最低。
不支持率は57.0%、5月比1.4ポイント増。

「分からない」は26.7%。

日本はどうなるのか。
なるようにしかならないが。

首相は今、イタリアのプーリアG7サミット。

どんな心境なのだろう。
ご当人はアッケラカンとしていて、
外から見るとノーテンキな印象だ。

今日の私は横浜市立白幡(しらはた)小学校へ。IMG_4923 (002)

かつてこの学校のPTA会長を務めた。IMG_4924 (002)

学校は緑に囲まれている。IMG_4922 (002)

それだけで懐かしい。IMG_4920 (002)

白幡クラブ定例総会。
この校庭と体育館を、
地域の人々に開放する。

この組織の会計監査を担っている。
かつては会長をやっていた。IMG_4921 (002)
地域に対するボランティアの仕事。
ほんのわずかだがコミュニティとつながっている。

夕方は東京・白金台。
馳走 麹屋。

森下留寿さんと懇親。
ライフコーポレーション取締役専務、
執行役員兼情報戦略本部長。IMG_4925 (002)

故清水信次会長の話題から始まった。
森下さんの顔を見るとついつい、
私の心がそちらに向かっていく。
202212_shimizu-kaichou

清水さんが大切にしていたこと。
5万人の従業員がいること、
彼ら彼女らが辞めないということ。
そしてその従業員の人たちの、
給料を下げたくないということ。

それは実現され続けている。

目標とする「1兆円」よりも清水さんは、
そのことを大切にしていた。

岩崎高治社長の経営も、
森下さん自身の仕事も、
節度をもって話してくれた。

ライフの情報システムに関しては、
大いに感心した。

記事にはしません。
あらためて正式に、
インタビューを申し込もう。

でも、実に楽しい時間だった。IMG_4926 (002)
互いに音楽を嗜む。

私はラスベガスで、
little Martinを手に入れて、
毎日、弾いている話をした。
森下さんも自宅のPAシステムを充実させて、
ユーチューブ・デビューするかもしれない。

あっという間に2時間半余りが過ぎた。

ライフのコーポレート部門は、
着々と整備されている。

会社全体がノーマルに成長している。
そんな印象だ。

いわば全体最適のスーパーマーケット。
それでいてナンバー1のスケール。
素晴らしい。

帰りに寄ったのが、
白金台のドン・キホーテ。
この高級住宅地では、
「驚安の殿堂」もモノトーンで、
実に上品に仕上がっている。IMG_4927 (002)

さて日経新聞「大機小機」
「円の重みを取り戻そう」

コラムニストは一礫さん。

「時代の要求するところのものを
自己の要求とし、
時代の作為せんとする事を
自己の作為とし、
求むるとも求めらるるとも無く
自然に時代の意気と希望とを
自己の意気と希望として、
長い歳月を克(よ)く勤め
克く労したのである」

幸田露伴著『渋沢栄一伝』
その書き出し。
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「出版は1939年、定価は1円50銭。
B6判ほどの大きさ、しっかりした装丁で
300余ページ。今なら2000円くらいか」

文豪露伴の枯淡洗練な筆で描かれる。

2020年刊の岩波文庫は891円。

「時代は今日とまったく違うけれど、
円はずしりと重かった。
同年における電信売相場は、
1ドル=3円85銭。
円はドルと『1桁同士』の関係だった」

「電信売相場」は、
顧客が円を外貨に換えるレート。

「太平洋戦争の敗戦で、
すべてがリセットされた」

戦後は1ドル=360円でスタートした。
阪神大震災の1995年の頃には、
79円台まで上昇。

その後に円安に転じ、
東日本大震災の2011年に、
75円台まで上昇した。

「だが、改めて円安のうねりに乗った」
150~160円程度を漂う。
円の価値はピーク比で半減した。

「ゼロ金利政策により極端な低金利状態を
長期にわたって維持した結果、
行き過ぎた円安を定着させてしまった」

そして渋沢栄一。
「明治の日本経済をけん引し、
91年に及ぶ生涯を現役で貫いた」

「令和経済の当事者たる私たちも、
『克く勤め克く労し』、
国内の潜在需要を掘り起こし、
生産性を高め、
自己の作為でわが国経済を再建し、
円の重みを取り戻さなければならない」

「円の重み」問題は能天気では解決できない。

私たちは「克く勤め克く労し」、
国内の潜在需要を掘り起こそう。
辞める人の極力少ない会社で、
それでいて生産性を高めよう。

清水信次さんの期待に、
産業全体で応えよう。

〈結城義晴〉

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