メジャーリーグ・オールスター。
これだけのスーパースターを集めておいて、
1年に1試合しかやらない。
そこに価値がある。
ゲーム前にレジェンドが登場。
地元テキサス・レンジャースのOB。
そのなかでもノーラン・ライアン。
通算最多奪三振記録5714保持者。
ノーヒットノーラン7回。
史上最高のピッチャー、今77歳。
第2打席はすぐに回ってくる。
タイミングぴったり。
打ちにいく。
打球は右中間のスタンドへ。
400フィート(122m)の飛距離。
日本人メジャーリーガーとしては、
2007年にイチローがホームランを打っている。
ただしこれはランニングホームランで、
オールスター史上初の快挙だった。
ゲームは残念ながら、
大谷のナショナルリーグが負けた。
だからMVPは取り損ねた。
それでも2021年に大谷は、
オールスターで勝利投手になっている。
だから勝ち投手でホームラン。
これも史上初の快挙だ。
イチローも大谷翔平も、
ベースボールの進化に対して、
大いに貢献している。
12時過ぎの新幹線に乗って、
新大阪へ。
それからJR阪和線特急くろしおで和歌山へ。
和歌山MIO。
もともとは1968年開業のJR和歌山駅ビル。
和歌山ステーションデパート。
2010年、MIOとしてオープン。
すぐにホテルへ。
徳川御三家の一つ紀州徳川家の居城。
左に見えるのが本丸。
その北側に二の丸、さらに三の丸。
「梯郭(ていかく)式平山城」。
岩ガキや本マグロ大トロなどどんどん注文。
鯛のあら炊きと天丼も凄く旨かった。
満足。
さて、ニューヨークタイムズ社説。
「トランプ氏は指導者にふさわしくない」
有権者に対して、
トランプ前大統領が返り咲いた場合の、
危険性を認識した上で拒否するよう主張。
「トランプの言動は団結や癒やしとは程遠く、
米社会の分断や怒りをさらに増幅させる」
「憲法や法の支配、米国民への敬意を欠いている」
「大統領を目指す動機は個人の利益と、
自身を不当に扱った者への報復のためだ」
あちらのメディアは、
はっきりと書く。
しかし一方で、先月下旬と今月上旬に、
民主党のジョー・バイデン大統に対しては、
選挙戦からの撤退を求めた。
「今回の大統領選の争点は、
米大統領としての”資質”だ」と強調。
そしてそれは「国家的な悲劇だ」
ニューヨーク・タイムズは米国言論界の雄。
リベラル派の大半が自分たちの代弁者と見ている。
グローバルな読者層を誇りつつ、
世界の指導者や知識層に影響を与えてきた。
新聞業界は米国でも、
発行部数の激減で悪戦苦闘している。
その中でオンライン部門で読者を増やし、
他紙の追随を許さない存在だ。
こんな時には、言うことは言う。
バイデンもトランプも去るべきだ。
同感。
その姿勢もいい。
日本で言えば、
自民党も立憲民主党も、
維新も国民民主も共産党も、
既成政党すべてが拒否されている。
その意味で日米欧。
政治の退化は著しい。
ベースボールの進化とは対照的だ。
〈結城義晴〉