結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年07月27日(土曜日)

パリ五輪開会式の創造性・現代性・多様性に感動した。

2024パリオリンピック開会式。
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日本時間午前2時に始まって、
6時まで続いた。

最後まで見てしまった。
感動した。

競技場のトラックを、
選手団が行進する。

それが開会式だった。

しかしパリ五輪は、
競技場という狭い世界を脱出した。

そしてパリという街を「行進」した。

街の中央を横断するセーヌ川。
その川を6キロ、船で入場し、退場する。

日本選手団の船。
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最後に主催国フランス選手団。IMG_5656 (002)

選手たちのパレードの合間に、
さまざまなパフォーマンスが展開された。

セーヌ側沿いのステージでは、
レディー・ガガ。
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フランスで絶大な人気を誇る、
アヤ・ナカムラは、
ルーブル美術館前で歌って踊った。
アフリカ系フランス人女性歌手。 IMG_5677 (002)

フィナーレはセリーヌ・ディオン。
カナダ人の世界的歌手。
エッフェル塔のステージで、
エディット・ピアフの「愛の讃歌」を、
朗々と歌った。
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パレードとパフォーマンスの融合。
そのテーマはダイバーシティ。

ロシアや中国、
そしてトランプ的アメリカ。
その古い秩序。

パリにはそれらに対する、
新しい概念が表明された。

古いものと新しいものの分断と相克。

それが今の世界だ。

パリ五輪開幕式はその分断と相克を、
私たちが乗り超える可能性を示した。

その真ん中にあったのが、
パリとセーヌとエッフェル塔だ。
IMG_5660 (002)

ギリシャのアテネで点火された聖火は、
車椅子に乗った100歳のシャルル・コストさんから、
最後に二人のアスリートに渡された。

コストさんは1948年ロンドン大会で、
自転車競技で金メダルを獲得。
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最後の聖火ランナーは、
テディ・リネールとマリージョゼ・ペレク。
ともにフランスの金メダリスト。
リネールは柔道男子100kg超級、
ペレクは陸上女子200m、400m。IMG_5663 (002)

ルーブル宮殿前のチュルリー公園。
その真ん中に大きな噴水の池がある。

その池の上に大きな気球が用意された。
その気球の聖火台に点火。
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聖火が点火された気球は、
静かに上空に登っていった。
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手前がルーブル、
左にエッフェル塔、
右にシャンゼリゼと凱旋門。
黒々としたところがセーヌ川。
それらを見渡すように、
気球の聖火は灯り続ける。
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パリという街と一体化した、
2024オリンピック。

近代オリンピックは1896年、
フランスのピエール・クーベルタン男爵によって、
復興された。
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古代ギリシャ時代、
エーリス地方のオリンピアで、
4年に1回、スポーツの祭典が開催された。

ギリシャ人はこれを格別に神聖視して、
大会前後の3カ月を休戦期間とした。

今、オリンピック期間とその前後、
世界に平和をもたらすことができないか。
そんな願いが込められていた。

フランス人の創造力、
フランス人の反骨性、
フランス人の多様性、
フランス人の現代性。
そして経済性。

フランスという国が、
なぜこの21世紀に存在するのか。

この開会式に、
その意義が鮮明に表現されていた。

残念ながら東京五輪を、
はるかに凌駕していた。

日本ではなぜ、
土建屋の五輪となってしまったのか。

そこにはいまだに、
20世紀の考え方が残っていた。

対してパリオリンピックには、
ギリシャの紀元前8世紀に起こった、
「オリンピズム」の哲学が継承されていた。

世界の発展、国際理解、平和と共存する。
社会や倫理教育の場でスポーツの役割を強調する。
それがオリンピズムである。

パリは18世紀の後半に、
世界の文化と芸術と科学の中心となった。

オリンピズムとパリ。
それがこの開会式で融合した。

人種、性別、年齢、国籍、宗教、
そして学歴、職歴、性自認、趣味嗜好。
それらの「多様性」が21世紀の中核をなすものだ。

私たちが目指す新しい「商売の世界」も同じだ。

207の国と地域が参加した。
香港も台湾も中華人民共和国とは、
独立した地域として参加した。

オリンピック開会式は、
理想的な社会の在り方を、
1日の6分の1の「ほんのひととき」ではあったが、
世界中に示した。

私はそれに感動した。

未来を見通すパリ五輪。
見ることができて幸せだ。
ありがとう。

〈結城義晴〉

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