Everyone, Good Monday!
[2024vol㉜]
2024年第32週。
8月第2週。
月曜の今日は土用二の丑。
水曜の7日は立秋。
そよりともせいで秋たつ事かいの
〈上島鬼貫(うえじまおにつら)〉
「東の芭蕉・西の鬼貫」と称された、
江戸中期の俳諧師、伊丹出身。
そよりとも風が吹かないけれど、
立秋だなどと言うのかいな。
関西人らしいユーモアも。
立秋が過ぎると翌週はお盆。
盆商戦が待っている。
週が明けると盆の前に大激震。
東京株式市場の日経平均株価は、
前週末比4451円安。
終値3万1458円。
これまでの史上最大の株価下落は、
1987年10月20日(火)だった。
前日の10月19日(月)に、
米国の株価が歴史的な暴落をした。
ブラックマンデー。
ダウ工業株30種平均は、
1日の取引で508ドル下落した。
これは22.6%減となった。
アメリカは「双子の赤字」を抱えていた。
財政赤字と貿易赤字。
そこにドル安。
そしてインフレ懸念が浮上。
ニューヨーク市場の暴落が、
全世界に波及して、
各国で同時株安に陥った。
日本でも翌日の10月20日(火)に、
日経平均株価が3836円安となった。
このときは比率にすると、
前日比14.6%の下落だった。
今回の4451円安は12.4%。
原因は米国の景気後退の警戒感のなかで、
証券市場の参加者全員が売りに動いて、
売りに拍車がかかった。
海外の機関投資家やヘッジファンド、
個人投資家も売りに売った。
東証プライム市場ではほぼ全面安。
東証プライムの売買代金は、
概算で7兆9674億円。
過去最大。
小売業で見れば、
ファーストリテイリングは、
3870円の下落、9.59%。
3万6470円となった。
イオンは140円の下落で、4.17%。
3216円となった。
一方、
セブン&アイ・ホールディングス。
182円の下落(マイナス10.16%)で、
1609円。
ドン・キホーテのPPIH、
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス。
459円ダウン(マイナス13.00%)、
3071円。
今、上位3社の株価は、
イオン、PPIH、セブンの順だ。
ヤマダホールディングスは、
32.40円の下落(マイナス7.43%)、
そして株価は403円50銭。
総合スーパー中心の3社。
イズミは263円安(7.57%減)、株価は3212円。
平和堂は183円安(7.82%減)、2157円。
沖縄のサンエーは250円安(5.09%減)、
株価は4660円と高い。
スーパーマーケット各社。
ヤオコーは66円安(マイナス0.75%)。
下げ幅は1%を切って、少なかった。
株価は8783円。
ライフコーポレーションは、
225円下落(マイナス6.51%)、
3230円。
ライフの株価はイオンやPPIHと並んでいる。
北海道のアークスは、
152円安(5.83%減)、2454円。
ベルクは1000円の下落(16.42%減)、
これは下落率も高かった。
株価も5090円。
規模は小さいが、
広島のハローズは570円安(13.33%減)、
3705円。
ドラッグストアでは、
ツルハホールディングスは
679円下落(マイナス7.73%)で8103円。
ウエルシアホールディングスは、
87円安(4.41%減)で1884円。
そして、
マツキヨココカラ&カンパニー。
173円安(7.71%減)で2071円。
ニトリホールディングスは、
110安(0.63%減)とヤオコーと並んで、
下落幅が少なかった。
株価は1万7475円。
3月21日にグロース市場に上場したばかりの、
トライアルホールディングスは、
210円安(8.27%減)で下落幅は大きくはない。
株価は2328円だ。
ファーストリテイリングはもちろん、
株価も断トツに高いから、
下落幅も大きかった。
ベルクが1000円の下落で16.42%減は、
プライム市場の企業全体の平均を上回る。
ヤオコーとニトリが、
1%を切る下落幅で、
市場からの信頼が厚いことを示した。
歴史的株価暴落で、
小売業の株価は比較的安定していた。
一方、東京外国為替市場では、
対ドルの円相場は一時1ドル141円台まで急伸した。
「株売り・円買い」が加速した。
まだまだ予断は許されない。
しかし のちのちこの歴史的暴落の日は、
何と呼ばれるのだろう。
「パリ五輪ブラックマンデー?」
株価が急速に下がれば、
上場企業の買収案件は加速される。
では、みなさん、今週も、
今こそ、平常心。
Good Monday!
〈結城義晴〉