Everyone, Good Monday!
[2024vol㊱]
2024年第36週。
9月に入って今日は2日。
私の72回目の誕生日。
干支が6巡して年男。
日付けが変わってから、
次々にfacebookやMessengerに、
お祝いの言葉をいただいた。
還暦を過ぎ、古希を経て、
私にとって時間はますます、
貴重なものとなってきた。
みなさんにとっても、
年齢にかかわらず、
時間ほど重要なものはない。
私はこのブログを書き続ける。
みなさんはそれを読んでくださる。
共有する時間が流れる。
これからもそれを大切にしたい。
頭と手が使える間は、
書き続ける。
日本の風習はとてもいい。
古希を過ぎると、
喜寿の77歳、
傘寿の80歳。
さらに米寿が88歳。
しかし傘寿の次に、
盤寿というのがある。
将棋界の長寿の祝い。
将棋盤は9マス×9マスで、
81マスになっている。
だから数えの81歳を盤寿として祝う。
木村義雄十四世名人が、
1986年11月17日に、
81歳で亡くなった。
見事な盤寿だった。
それから、
ヒフミンこと加藤一二三元名人も、
盤寿を超えて84歳。
あやかりたい。
羽生善治さんや藤井聡太さんは、
盤寿を全うするのだろう。
そういう時代だ。
米寿の次は、
卒寿の90歳。
そして白寿の99歳。
セブン&アイの鈴木敏文さんは満91歳。
卒寿を超えて白寿に向かう。
負けん気の強い鈴木さんのことだから、
長生きされるのだろう。
イオン名誉会長相談役の岡田卓也さんは、
1925年9月19日生まれで、
今年の正月に白寿になられた。
あと2週間ほどで満99歳になられる。
失礼ながら「化け物級」と呼んだが、
もう岡田さんだけになってしまった。
ちなみに100歳が百寿。
ここから先は記すまい。
「健康寿命」は、
日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、
自分の心身で生命維持し、
自立した生活ができる生存期間。
2019年段階の日本の健康寿命は、
男性が72.68歳。
まだ平均まで8カ月余りあるが、
大丈夫だと思う。
商人舎を設立した時に宣言したが、
少なくとも85歳まで現役を貫く。
まだまだです。
鈴木さんや岡田さんを追いかけたい。
長田弘さん。
2015年に75歳で亡くなった詩人。
「はじまりというのは、
何かをはじめること。
そう考えるのがほんとうは
順序なのかもしれません。
しかし、実際は違うと思うのです」
「はじまりというのは、
何かをはじめるということよりも、
つねに何かをやめるということが、
いつも何かのはじまりだと思えるからです」
ん~、同感。
「ひとの人生は、やめたこと、
やめざるをえなかったこと、
やめなければならなかったこと、
わすれてしまったことでできています」
「わたしはついでに、やめたこと、
わすれたことを後悔するということも、
やめてしまいました」
これは上手な生き方だ。
「煙草は、二十五年喫みつづけて、やめた」
私も20年足らずで40歳前にやめた。
別に禁煙したわけでもなく、
自然にやめることができた。
「結局、やめなかったことが、
私の人生の仕事になりました。
――読むこと。聴くこと。
そして、書くこと」
同じだ。
これに私の場合は、
語ること、教えること、が加わる。
「物事のはじまりは、
いつでも瓦礫のなかにあります」
「やめたこと、
やめざるをえなかったこと、
やめなければならなかったこと、
わすれてしまったことの、
そのあとに、それでもそこに、
なおのこるもののなかに」
72歳の誕生の日に、
これからもやめることがあると、
自覚しよう。
やめざるをえないこと、
やめなければならないことも、
あるのだろう。
そして最後に残るものは何か。
自分にとっても楽しみだ。
そして後悔することは、
ずっとやめておこう。
では、みなさん、今週も、
はじまりとはやめること。
Good Monday!
〈結城義晴〉