結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年09月10日(火曜日)

商人舎9月号「’24アメリカの歩き方」とプラネットトップセミナー

 月刊商人舎9月号、本日発刊。202409_coverpage

[特集]’24アメリカの歩き方
US-Retail視察研究ガイドブック

[Cover Message]
第47代合衆国大統領を決める選挙が展開されている。民主党の青い州、共和党の赤い州。そして激戦区の紫の州。青い州はリベラル、赤い州はコンサバティブ。紫はその中間。しかしそれぞれの州のチェーンストアは青と赤に分けられるわけではない。世界のウォルマートはどちらかと言えば赤い州で強い。青い州からは排除される傾向がある。ターゲットは青い州で人気だ。だが小売業やサービス業は、青と赤を包含して人気を博すのが常道だ。
その青と赤の議論がかまびすしいアメリカ合衆国の17の都市圏を行く。2024年の「アメリカの歩き方」を特集しよう。
冷戦時代の1962年、ジョン・F・ケネディ大統領は言った。「アメリカとソ連の差は、スーパーマーケットがあるか否かである」。「スーパーマーケットを通して、豊かさが実現されていく社会こそ、全国民が願い求めている社会である」。アメリカのリテールはこの言葉を励みにしている。「1時間で買えるバスケットの中身の違いこそ、米ソの違いである」。私たちはそれを確認するためにアメリカを視察研究する。いざ。

[Contents]202409_contents

5年ぶりに「アメリカの歩き方」をお届けします。
今回は17都市圏。

編集部総出で原稿を書いた。
書いているだけで行った気になる。
楽しい執筆だった。

アメリカに行かなくても、
読むだけで十分、楽しめる。

紙の雑誌だけではページが足りなくなって、
網(ウェブ)のページにコラムを書いた。

コラム➀「アメリカの時差」
202409_timezone

コラム②「売価の注意点」
202409_price-768x512

IDとパスワードをもっている方は必ず、
webページも見てください。

[特別寄稿]は小島健輔さん。
米国カジュアルチェーンに学ぶもの
「アスレジャー」がUSアパレルを変貌させた!
202409_kojima_title

[Message of September]
来た、見た、勝った。

その場を訪れる。
観察し、分析する。
そして行動し、成果を上げる。

来た、見た、勝った。
Veni, vidi, vici!
I came, I saw, I conquered.

ローマの将軍ユリウス・カエサルは、
ガリアを制圧しローマに凱旋すると、
すぐにオリエントに向かう。

そしてこの遠征の最後にトルコのゼラで、
ポントス王ファルナケスを破る。
早馬を飛ばして元老院に勝利の手紙を送る。

カエサルは文章の達人だった。
来た、見た、勝った、と書いた。
シンプルで的確な表現だ。

アメリカを訪れる。
ヨーロッパに足を伸ばす。
アジアを訪問する。

そんなときにいつも、
私は合言葉を唱える。
来た、見た、勝った。

まずは自ら行ってみる。
現地で現物を観察し、分析する。
そして行動し、学びつつ成果を上げる。

来た、見た、勝った。
「来た」と「見た」が前提となって、
「勝った」がもたらされる。

アメリカを訪れても、
見る、聞く、買う、食べるでは足りない。
勝ったがなければ意味がない。

知っただけでは、
本当に学んだことにはならない。
実行しなければ成長はない。〈結城義晴〉
202409_Message-768x537

さて今日は東京・汐留。
コンラッド東京。
IMG_6302 (002)

プラネット・トップセミナー2024」

毎年恒例。
日用品・化粧品・薬品の、
製造業・卸売業のトップが集う。
社長、会長がずらりと揃う凄いセミナーだ。

開会挨拶は坂田政一さん。
㈱プラネット代表取締役社長。IMG_6266 (002)2

プラネットを説明するには、
このイラストがいい。
スクリーンショット 2024-09-11 015231
168社の資材サプライヤーと、
884社の製造業を、
「資材EDI」でつなぐ。

さらにその884社のメーカーと、
490社の卸売業とを、
「基幹EDI」で結ぶ。
EDIはElectronic Data Interchange、
電子データ交換のこと。

日用品・化粧品・薬品の流通に関して、
プラネットは産業インフラとなっている。

取引先データベースは約49万件、
商品データベースは769社18万9972アイテム。

凄い会社です。

それから今村佳嗣さん。
執行役員マーケティング&イノベーション推進ユニット長。
タイトルは、
「これからのプラネットが目指す業界への貢献」 IMG_6273 (002)2
資料をもとに理路整然と説明した。

休憩の後は基調講演。
落語家・林家たい平師匠。ダウンロードtaihei
写真撮影はできないので、
一般社団法人落語協会のプロフィールから。

テーマは、
「笑顔のもとに笑顔が集まる」

90分の講演は長編落語3本分。
たい平師匠はメモもレジュメも見ずに、
淀みなく1時間半を語り切った。

しかし目は真剣そのものだった。
落語とは違うのだろう。

笑点メンバーの話題、
落語家になるための修業時代の話、
泣かせる話もあった。

最後は小噺と『星雲のうた』
そして鶯の声色。

そのあとで、
玉生弘昌さんの挨拶。
㈱プラネット代表取締役会長。
「プラネットの創業から40年」IMG_6286 (002)2

9月8日(日曜日)に満80歳を迎えた玉生さん。
10月24日の株主総会で、
代表取締役会長を退任する。IMG_6280 (002)2
その最後の挨拶を兼ねた講演。
実に淡々としていた。

玉生さんには3つの「出会い」があった。
第1はヒューレットパッカードの、
卓上コンピュータとの出会い。

第2はインテック創業者の金岡幸二社長との出会い。

第3は綿貫民輔元衆議院議長との出会い。

これらの出会いをもとに、
VAN事業を構築し、成功させた。
VANはValue-Added Network、付加価値通信網。IMG_6285 (002)2

玉生さんは二つの会社を創業した。
もちろんプラネットと、
それからTrue Data。

そして自ら両者を位置づける。
プラネットは定型業務のDX、守りのDX。
True Dataは非定形業務のDX、攻めのDX。

最後に、玉生さんは10月に単行本を上梓する。
ダイヤモンド社刊、
『経営者のための経済学史』

以前から教えていただいていたので、
私は知っていた。

それにしても凄いテーマだ。

あのヨーゼフ・シュンペーターも書いている。
『経済学史――学説ならびに方法の諸段階』

玉生さんらしい切り口と、
わかりやすい経済学史になると思う。
大いに楽しみだ。

講演会のあとは懇親会。
IMG_6288 (002)

開会あいさつは松本俊男さん。
プラネット代表取締役副社長。IMG_6290 (002)2

乾杯のスピーチと音頭は、
掬川正純ライオン㈱代表取締役会長。IMG_6291 (002)2

㈱True Dataのお二人。
米倉裕之代表取締役社長と、
島崎尚子取締役。
IMG_6297 (002)2
玉生さんはこれからも変わらず、
True Dataの取締役として指導してくださる。

中締めは、
須崎裕明㈱あらた代表取締役社長。IMG_6295 (002)2
全体最適や最大公約数は、
通用しなくなった」

同感。

帰り際に、
プラネットの松本さん(中)と滝山重治さん。
これからも頑張ってください。
IMG_6299 (002)

それにしても『経済学史』への挑戦。
凄いことだ、脱帽。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2024年9月
« 8月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.