「ジャムの法則」
コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の説。
スーパーマーケットの店頭に、
二つのテーブルを設置する。
一つのテーブルには6アイテムのジャムを、
もう一つには24アイテムのジャムを並べる。
そして試食販売をする。
6アイテムのほうは、
試食した顧客の30%が買った。
24アイテムのほうは3%しか買わなかった。
選択肢が多すぎることは混乱を引き起こし、
購買という選択に至らないのだ。
朝日新聞「天声人語」が取り上げた。
自民党総裁選の9人の立候補者の話。
過去最多となった。
ジャムと総裁候補を同じに扱ってはいけないか。
コラム。
「でも、なぜだろう。
どうしても疑念がわいてくる」
「派手なポスターまでつくった党は、
もうすぐあるらしい総選挙の
“顔選び”と思ってないか。
この場をPRに使おうという打算はないか」
ジャムの法則のアイエンガー教授。
「選択とは、将来と向き合うこと」
「9人にしかと耳を傾け、見極めたい」
さて商人舎流通Supernews。
万代news|
「万代頂決戦—万代カップ2024」開催、メーカー16社参加
人気メーカー16社の自慢のメニューを、
万代アプリユーザーの投票によって競い合う。
これは「サミットカップ2024」の模倣だ。
月刊商人舎8月号特集でも取り上げた。
万代とサミットは今、親しく交流している。
阿部秀行社長と服部哲也社長も信頼し合っている。
サミットの了解を得たうえでの企画だろう。
食品メーカー16社もそれを承知して参加している。
関東のサミットと関西の万代。
直接競合はしない。
創意を尊びつつ良いことは真似ろ。
倉本長治。
他の地域でも真似が出てくるかもしれない。
しかしキチンと話し合いをして、
了解を得たうえで礼節をもって、
真似てほしいものだ。
16社の16品目を並べていたのでは、
「選択肢が多いと、逆に選べない」となる。
トーナメント方式で、
対決してもらうと、
顧客は選択しやすい。
その選択を重ねて、
最後にトップを選ぶ。
「選択とは、将来と向き合うこと」
その通りだ。
〈結城義晴〉