9月17日(火)から9月19日(木)まで開催した。
会場はニューウェルシティ湯河原。
受講生は78名。
3日間の缶詰講義。
2日目と3日目の朝、
それぞれ30分の理解度判定テストをする。
2題の計数問題と多くの記述式問題。
知識商人は大量生産方式では、
絶対に育成できない。
それから全講義が終わって、
2週間で課題レポートを書いてもらう。
これらを総合的に採点して、
成績をつける。
S・A・B・C・D。
大学の昔風の成績ランクで表すと、
Sは秀、Aが優、Bが良、
Cが可、Dが不可。
あくまでも理解度判定テストと、
レポートの出来栄えを、
本人が確認することが目的だ。
これからも学び続けてほしい。
それを願うから、成績をつける。
会社にはSからDまでのランクを報告する。
本人にはテストとレポートの採点を知らせる。
テストの回答は、
講義の時間内に、
私が懇切丁寧に解説する。
そのS級獲得者15名(50音順)。
石川徹さん
㈱関西スーパーマーケット
本社 財経チーム。
犬童康夫さん
㈱マツモト
店舗運営部 店長。
井上智貴さん
㈱万代
五条西小路店 農産チーフ。
岡本貴至さん
㈱万代
惣菜部 事務チーフ。
川勝伸太さん
㈱マツモト
店舗運営部 副店長。
河内寛さん
㈱関西スーパーマーケット
南江口店 海産。
齊藤啓司さん
㈱デリシア
第2販売部 販売部長。
坂辻佑太さん
㈱万代
五条西小路店 グロサリーチーフ。
瀬戸貴裕さん
㈱マツモト
店舗運営部 副店長代理。
田村一将さん
日本流通産業㈱
衣料品部 部長。
戸出脩平さん
㈱関西スーパーマーケット
本社 青果チーム。
中島綾さん
㈱関西スーパーマーケット
本社 営業企画チーム。
西浦義尚さん
㈱平和堂
春日井宮町店店長。
原田真樹子さん
㈱関西スーパーマーケット
本社 労務チーム。
山本風太さん
㈱マツモト
店舗運営部 副店長。
おめでとう。
これまでSの成績をとった人は、
400人近くになる。
みんな立派な仕事をしている。
今回もDはいなかった。
よかった。
Cが数人。
Aが25人、Bが32人だった。
Sの人も、A・B・Cの人たちも、
みんな、自分の力を知って、
これからも学んでほしい。
仕事に活かしてほしい。
それが私の希望です。
それが商人舎の願いです。
さて今日は東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。
マーケティングの報告があって、
私はポジショニングのことをアドバイスした。
その調子です。
頑張ってください。
さてNHKのドキュメンタリー番組。
「映像の世紀バタフライエフェクト」
今年の7月10日に、
Yディレクターが、
横浜の商人舎まで取材に来た。
90分ほど知っていることを話して、
資料を提供した。
優秀なジャーナリストだ。
いい番組にしてくれた。
主題は「バブル」
NHKが集められる限りの映像をもとに、
さまざまな証言や資料を整理して、
映像を中心にして「主題」を描き出す。
さすが、NHK。
上出来の作品となった。
しかし結局はバブルに踊らされた、
二人のカリスマの断片的な物語。
中内さんも堤さんも、
もっと奥深い経営をしたし、
21世紀に残る考え方を提示した。
短い番組ではそこまで表現できない。
中内さんはいつも必ず先陣を切って、
勇気ある決断を続けた。
だからバブルにも、
真っ先に突入していった。
そして最後に流通科学大学だけ残した。
この先見性は中内さんにしかない。
堤さんは中内さんと対極にいた。
それでもバブルに引きずり込まれていった。
「ダウンサイジングができなかった」と、
自虐的に語った。
しかし堤さんは、
「商業の現代化」を唱えた。
それはバブルを超えたところにある。
この見識は類がない。
お二人とも自虐的なところが似ていた。
一方、バブルを乗り越えたお二人が、
巨大な会社を残した。
故伊藤雅俊さんと岡田卓也さん。
このお二人には映像が少ないそうだ。
だからこういった番組にはなりにくい。
しかし中内さんと堤さんが語る映像を見て、
久しぶりに深く感動した。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉