Everyone, Good Monday!
[2024vol㊼]
2024年第47週。
11月第4週。
金曜日の22日が、
二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。
わずかながら雪が降り始めるころ。
半月後が次の「大雪(たいせつ)」、
その半月後が「冬至(とうじ)」。
そして土曜日の23日が、
勤労感謝の日の祝日。
残念ながら国民の祝日が、
土曜日と重なった。
私は火曜から木曜まで、
大阪出張。
万代知識商人大学の講義。
忙しい。
さて昨日の日曜日。
ヤオコー新百合ヶ丘店の取材に、
山本恭広編集長が出かけた。
川崎市麻生区。
小田急線新百合ヶ丘駅の北口に出ると、
左側に小田急ショッピングセンター。
1993年オープン。
イトーヨーカドーが1階、2階フロアで、
衣料品、日用品を扱う。
地階1階の食品フロアは小田急OXが運営する。
右側がイオン新百合ヶ丘。
1997年、マイカルのビブレ新百合ヶ丘として開業。
その後、イオングループの再編に伴って、
「サティ」から「イオンへ」と店名を変えた。
今年5月31日にリニューアルオープンして、
6層の商業施設となった。
1階から5階までがイオンスタイル。
6階にイオンシネマが入る。
つまり新百合ヶ丘の競争は、
イトーヨーカドー対イオンだった。
これらの商業施設が、
遊歩道でつながっていて便利だった。
その遊歩道を南西に300m歩くと、
ヤオコー新百合ヶ丘店登場。
オープンはこの11月15日㈮。
ヤオコーnews|
550坪・年商25億円「ヤオコー新百合ヶ丘店」
フットサル場の跡地を、
ヤオコーが自社開発した物件だ。
ヤオコーが入る店舗棟と、
セリア、クリニックが入るテナント棟。
テナント棟は12月にオープン予定。
周囲にはマンションが立ち並ぶ好立地だ。
店舗は勾配のある敷地に建っていて、
それを利用して三層構造になった。
1階は売場、地下1階に駐車場、
地下2階には駐輪場。
オープン2日後の記者説明会は珍しい。
日曜にも関わらず記者が10人ほど集まった。
8時から広報より20分程度のブリーフィング。
売場面積は550坪。
初年度年商25億円を計画する。
開店前の美しい青果部門。
時計回りに青果から鮮魚、精肉、日配、惣菜、
そしてベーカリーとコの字型を形成する。
オーソドックスなレイアウト。
日曜日ということもあって、
精肉売場は黒毛和牛が主役。
ロース焼肉用などパック単価3000円台の商品が並ぶ。
イチボ、ランプの部位盛合せは5000円台。
「享楽円」アイテムだ。
これらがレジで40%オフになる。
惣菜、インストアベーカリーなど、
「デリカ部門」はヤオコーの核売場である。
この店ではデリカ部門で21%の売上構成比を占める。
高めの予測だ。
核商品のおはぎでは、
初めて北海道産大豆を使用した。
単価は上がったが、売れている。
一方で購買頻度の高い加工食品と日用品は、
しっかり価格訴求をする。
ヤオコーの「価格コンシャス対応」である。
独自商品と価格対応商品。
ライフスタイルアイテムと、
コモディティアイテム。
オープンから2日が経過しているが、
広報によるとどちらも顧客の支持は高い。
9時のオープンから顧客が殺到する。
ヤオコーが注力する南北政策では、
新百合ヶ丘店は南エリアにあたる。
川野澄人社長が言うところの、
「消費が力強いエリア」。
だから二極化対応が的中している。
イトーヨーカドーとイオンスタイルと、
そこに割って入ったヤオコー。
もうひとつ、
先週11月15日の流通SuperNews。
ローソンストア100news|
だけ弁当・第12弾「イシイのミートボール」とコラボ
㈱ローソンストア100の「だけ弁当」
おかずが1種類だけの超シンプル弁当。
第12弾を11月20日(水)にリリースする。
「だけ弁当(イシイのミートボール)」
「イシイのミートボール」は1974年に誕生し、
温めなくてもそのまま食べることができる。
弁当おかずのロングセラー。
肉は国産若鶏100%使用し、
卵・乳成分は使用していない。
これはシンプルないい商品だ。
「だけ弁当」第1弾は2021年6月に登場。
「ウインナー弁当」は約140万食の大ヒット。
おかずがウインナー5本だけで、税抜き200円。
第2弾は「ミートボール弁当」、
第3弾「のり磯部揚げ弁当」、
第4弾「白身フライ弁当」。
以下、2022年11月15日、
第6弾「だけ弁当(玉子焼)」
第8弾「だけ弁当(漬物)」、2023年8月23日。
シンプルだ。
第9弾は「だけ弁当(メンチカツ)」。
コロッケが出たら、当然、メンチカツも。
第10弾でメーカーとのコラボに挑戦。
「だけ弁当(マルシンハンバーグ)」2024年3月13日発売。
第11弾は「だけ弁当(焼そば)」
今年2024年6月26日。
そして今回の最新第12弾が、
「イシイのミートボール」
ヤオコーはライフスタイル商品と、
コモディティ商品の両立。
トレードオンである。
ローソンストア100は「だけ弁当」。
こちらはトレードオフだ。
かつてのチェーンストアは、
トレードオフを旗印にした。
新しいチェーンストアは、
トレードオフとトレードオンの、
両利きである。
では、皆さん、今週も、
知恵を絞ろう。
Good Monday!
〈結城義晴〉